この世界はなんですか？

なんて思いつつ担任の話を聞く

どうやら国語教師らしい

話の内容や、見た目から僕の嫌いな熱血タイプだとわかる

いっそのこと寝てしまおうと思った

そんな時またあいつに話しかけられた

どこがだよ

そっかよかったね

いつ青って呼ぶことになったのだろうか

そう思いながら顔を伏せ眠りにつく

顔を伏せる前、あいつの顔を見た

どうやら前の女子と話している様だった

目を覚ますとみんな身支度を整え帰る準備をしていた

……は？

嘘だろ

強制的にタッチさせられた

トイレだと思ってください💦

ジャーーー

僕は念入りに手を洗う

潔癖症だからではない

人間が汚いからだ

みんなだって泥だらけの手をそのままにはしないだろう？

それと一緒だ

不満を口にする

止まらない

急に口を押さえられた

後ろを見ると黄くんがいた

手元を見ると爪痕が残り、ところどころ引っ掻き傷のある痛々しい手があった

絆創膏が少し赤く染まる

校内にはあまり人がいなかった

あいつと別れてから30分も経っていたらしい

いろんな話をしているともう別れる時だ

そう言ってニコニコで帰っていく君の後ろ姿を横目で見ながら

僕も家への残りの道を歩く

歩きながらやつがいないことを願う