アルフレッド視点
(本来英語ですが、日本語に訳してお送りします)
どうやら俺達はほぼ俺達の国の言語しか話せなくなってしまったらしい。
これは大変困ったことになった。
しかし唯一言葉を最初から理解できる人がいた。それはアーサーだった。
アルフレッド
(そっか。元は俺、あいつに育てられてきたから…)

アーサー
アルフレッド、どうした?複雑そうな顔して…

アルフレッド
あっいや何でもないんだぞ!(わざわざ口に出して言うことでもないな)

イヴァン
Можешь показать мне свои руки?
(君、手見せてくれない?)

アルフレッド
なっなんだいイヴァン?!俺お前がななんて言ってんのか全く分からないんだぞ!!

イヴァン
будь спокоен
(静かにして)

そう言うとそっと俺の手を取ってポケットから清潔なガーゼを取り出して俺の手に当てた。そういえば俺、手撃たれてたんだった。
アルフレッド
え…?どうした…?い、イヴァン?

イヴァン
Ты бы умер от потери крови, если бы я оказал тебе помощь чуть позже.
(君さぁ、もう少し手当てするのが遅かったら失血で死んでたよ?)

また何か言うとイヴァンは自身の手袋を取り外して2つを結びつけ、俺の手に当てていたガーゼを固定するために俺の手に巻きつけた。
アルフレッド
…。

イヴァン
Это будет хорошо какое-то время, верно?
(これでしばらくは大丈夫なんじゃない?)

アルフレッド
あ…あばばばばば…
いいいいつも皆を蹴散らしてたイヴァンが俺の手当てするだなんて?!?!?!
明日地球が終わるのか?!?!あ、いやこれはきっと罠に違いないんだぞ…!!

アーサー
おいアルフレッド、素直に受け取ってやれよ?
きっとイヴァンも本心で心配してそうしてるんだと思うぞ?

アルフレッド
………分かったよ、thank you.
あ、スパシーバ…だっけ?

イヴァン
да.
(うん。)
Thankyou.
