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ぐら🐹💛🐈⬛
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side ユメ
_私の思いは届かない
××
竜胆
ユメ
目の前には、可愛くて面白い親友と
オサナナジミ 私の大好きな人
惨めだなあ、って思わないことはない
お似合いで、楽しそうで
私よりも、全然__
××
××
竜胆
竜胆
ユメ
今日も顔を上げて笑顔を作る
いつも通りの、裏を読ませない顔
慣れてきたことに安堵しつつ、 これがいつまで続くのか私には予測出来なかった
蘭
ユメ
その途端に、急に蘭に手首を掴まれた
ユメ
蘭
ユメ
そんな軽口を叩きつつ、今此の場から連れ去ってくれた蘭に心の中で感謝した
___でも、屋上のドアを開いて中に入る時
チラリと視界に入った竜胆の顔は
どこか思い詰めたような顔をしていたように見えた
ユメ
パッと手を離された
蘭
蘭
急な核心をつく言葉に目を瞬かせた
まさか蘭に指摘される日が来るとは。
ユメ
ユメ
ユメ
ユメ
ぽん、と頭に手が置かれる
蘭
蘭
ユメ
今度ばかりは駄目だった
目から雫が落ちる。それが合図だったかのように 引っ切り無しに涙が滴り落ちていく
ユメ
言葉に詰まった。「大丈夫」?「何でもない」?
蘭
蘭
蘭が私を引き寄せる。
私よりも10cm以上高い身長で、私を包んだ
その体温がどうしようも暖かくて
その手つきが狡いほど優しくて
私は初めてちゃんと自分の弱みを見せた
ユメ
涙を止める余裕なんかなくて
蘭
初めて人に縋った
その時、私たちは気づかなかった
此の状況が見られたことに
side 竜胆
竜胆
引き止めれば良かったと改めて後悔した
竜胆
小さな声で呟く。
××
竜胆
××
××
そう言い、目の前にいる女はまた話し始めた
その声、言葉が耳に入るはずもなく
フェンスに背中を預け、天を見上げた
皮肉なほど澄んだ青空が視界を埋め尽くす
目を閉じても瞳の裏に浮かぶのは やっぱりあの笑顔だった
竜胆
××
竜胆
すくっと立ち上がってドアノブに手をかける。 最後に手をひらりと振って中に入った
竜胆
色々なところを回ったがどこにもいない
一息つこうと裏廊下に出て__
見てしまった
竜胆
ユメ
〇〇の泣いてる声
震える肩
そして、それを支えるように抱きしめている 兄貴
__世界は、残酷だ