私
私
さっきまでの空とは違い、まるで霧(きり)が白で全てを覆(おお)い 隠すかのように辺りは突然真っ白になった。
私
私
違う世界に来てしまったのかと思うほど歩いても歩いても 一向(いっこう)に霧の外に出れず、 道はさっきまで歩いていたものとは違うものになっていた
?
私
私
私
私と同じぐらいだろうか、はたまた年下のような年上のような 独特の雰囲気をもつ少年だった
私
?
私
?
私
彼が振り返った瞬間、私は突然の質問に驚いたが 実際は彼の瞳の色の方が私には印象深かった さっきまでの空と同じように綺麗な水色なのに 彼の瞳には光がない 私はそれがなんだか怖くて身震いした
私
白い少年
白い少年
白い少年が指差す方は一見(いっけん)ここと同じ 霧(きり)のように見えるが確かに私がいた道だった
私
白い少年
私
彼の一言と ともに霧(きり)は消えていった。 「さよなら」と言った彼はどこか寂しそうな 何にも期待していないような表情をしていた。
環境音
私
町はガヤガヤと音をたて起きようとしていた。 さっきまでの空とは変わり今の空は、まさに夏のギラギラ感 溢(あふ)れる眩(まぶ)しさを放っていた。
私
夢のような出来事は 現実だと言わんばかりに私の髪にへばりついて 残っていた
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