彼女は急ぎ足で学校へと向かう

今日は新学期…

ではなく、新学期が始まってから1週間

彼女は学校初日からインフルに掛かり、一週間休む羽目になった可哀想な人である

3-B

新しいクラス表を見て、自分のクラスの前に着いた彼女は完全に疲れ果てていた

ちらっと中を見たところ、まだ先生はいないようだ

あれ

私、誰と喋ってんだ？

彼女の全身から冷や汗が流れ出てくる

彼女の隣にいたのは…

青いニット帽に青いジャージ

首にホイッスルを掲げている

彼はこの学校の非常勤講師のrd先生である

彼女とrd先生はあまり接点はなく、そして彼がなぜここにいるか分からなかった

元非常勤講のrd先生を自分の担任を認識した彼女はとにかく冷や汗が止まらなかった

ど、どうしよ

新学期早々からやらかした___

今年受験生なんですけど

キーンコーンカーンコーン

諸々の事が終わり、放課後

友達が誰一人できなかった

一週間休んだからなぁ…でも

前のクラスの子が誰一人いないってどういう事…本当に...

そう頭を抱え込んでる彼女の耳にクラスメイトの声が聞こえてくる

まだ教室に何人か残っていたようだ

耳を傾けようとしたが慣れない環境で疲れた彼女はウトウトしながら聞いた

ガラガラ

rd先生がそう言うと教室にいる子たちがまた話し始める

rd先生はうつ伏せの彼女の目線に合うように屈む

rdはおよおよとわざとっぽい泣く演技をした

彼女は苦笑いを浮かべた

rd先生がそう笑顔で言った後、彼女に手を差し出しこう言った

続く！