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コメント
2件
え、え、ポピ彡凄くないで すか、?さっきは2話まで 投稿されてたはずなのに7話も増えてる、、 やばいですね(?) noetほんとに尊いっっ ! ! 😖🩷 続き楽しみにしてます!💭
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🌙瑠海🎧@ひまがく
ルル
💉『優しさは、からかいの中に』🌷
病室のカーテン越しに、えとさんの小さな声が聞こえた。
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僕は手にしていた文庫本をパタンと閉じて、 となりのベッドのカーテンをそっと開ける。
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わざとらしく声を低くして、両手をちょきんと広げると、えとさんは眉をひそめた。
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布団の中でうずくまる姿が、なんだか小動物みたいで、ちょっと笑ってしまう。
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冗談交じりに言うと、えとさんはちらっとこっちを見た。目元はこわばってるけど、 口元が少しゆるんでる。
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僕は椅子を引き寄せて、えとの右手をそっと握る。 指先が少し冷たくて、ぎゅっと握り返してくるのが可愛かった。
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ぼそっと言うから、僕はわざと真面目な顔をして答えた
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その時、三宅さんが点滴を持って入ってきた。
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笑ってそう言うと、えとさんは小さく頷いて、僕の手をもう一度ぎゅっと握った。
🎐『風鈴の音がきこえる午後』
扇風機が首を振るたびに、窓辺に吊るされた小さな風鈴が、ちりんと鳴る。
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ドアをノックしてから入ると、ベッドの上でごろりと寝そべるえとさんが、 うっすら目を開けた。
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冷たいまくらを首元に入れてやると、えとさんはへにゃっと笑った。 ちょっと汗ばんだ前髪を指で払ってやると、彼女の耳がほんのり赤くなる。
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えとさんが天井を見ながらつぶやく。
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笑いながら、僕は彼女のベッドの端に腰を下ろす。
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えとさんがちょっとムスッとしてるけど、僕は気にしない。
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僕はリュックから、ビニールのたらいと、おもちゃのポンプ、そしてーー
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えとさんの目がぱっと丸くなった。
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僕が水を張ったたらいに、カラフルなボールを浮かべていく。 赤、青、緑、黄色、透明ラメ入りーーどれもキラキラ光って、まるで本物の夏みたい。
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にやっと言うと、えとさんはムッとしながらもポイ(紙ですくうやつ)を持った。
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最初の一級ーーそっと差し込んだポイが、水面をなぞる。
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バシャッと水しぶきが上がる。笑いながら僕はタオルで拭ってやった。
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一発、二発、三発ーーえとさんが見守る中、僕は3球すくい上げる
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ぽかんとするえとさん
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手渡すと、えとさんはおそるおそるそれを首元に当てて、ふにゃっと笑った。
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そのまま僕は、彼女の手の甲にそっと自分の指を重ねる。
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風鈴がまた、ちりんと鳴った。
🎆『ナイショの花火、ふたりだけの夜』
病院の消灯時間を過ぎた廊下は、昼間とは別の場所みたいに静かだった。 僕はスリッパの音を立てないように歩きながら、そっと病室のドアを開ける。
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薄暗いベッドの中から、えとさんが顔を出す。
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僕は彼女の手を引いて、ゆっくり病室のカーテンをくぐる。 向かった先は、病棟の突き当たりにある小さな非常扉。
昼間は開かないけど、夜になると空気の入れ替え用に少しだけ開いてるのを、僕はしってた。 カチッと小さな音を立てて、扉をそっと押す。
そこは、病室の横にあるほんの狭いベランダ。 誰もいない、秘密の場所。
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えとさんが顔を上げる。 病棟の屋根の向こう、ちょうどいいタイミングで、夜空に花火が上がった。
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えとさんの声が、わずかに震える。
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ドーン、と音が遅れて届く。 ピンク、青、金色、夜空に咲いては消えていく花たち。
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僕は少しだけ体を寄せて、えとさんの手にそっと触れた。 彼女も何も言わずに、指先を重ねてくる。
遠くで、ひときわ大きな花火が上がる。 真夜中の空に、一瞬だけ昼みたいな明るさが広がって、えとさんの 横顔がはっきり見えた。
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僕が笑いかけたその瞬間ーー カツッ、カツッ…… どこかから、スリッパの音が聞こえた。
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えとさんが息をのむ。僕もすぐに反応して、彼女の手を引いた。
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ベランダの隅、古い掃除用具の箱の陰に、ぎゅっとふたりで身を寄せる。 肩と肩がくっついて、呼吸まで伝わってきそうなくらい近い。
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音が止まった。すぐ近く。 ドアの隙間から、スリッパの影がぬるっと見えた。
ドクン、ドクン。 胸の鼓動がうるさい。きっとえとさんにも聞こえてる。 ふと横を見ると、えとさんは両手をぎゅっと握って、顔をこっちに向けている
暗がりでもわかるくらい、目が真剣で、でもちょっとだけ…楽しそうだった
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しばらくして、スリッパの音は遠ざかった。 僕たちは息を吐いて、顔を見合わせる。
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そう言って、ふたりで小さくハイタッチした。 ……でもそのとき、また遠くで花火がひとつ、ドーン。
隠れてる場所からじゃ見えない。だけど、僕たちの目には、 ちゃんと何かが映ってた気がする。暗がりの中でこっそり共有した、 “ふたりだけの秘密時間”が、何より特別だった。
🍜『きゅうりと、恋と、冷やし中華』🌷
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昼の食堂で、えとさんがトレイを掲げて歩いてくる。その上にはーー ツヤツヤの冷やし中華が鎮座していた。
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トマト、卵、きゅうり、ハム、紅しょうが。 ちゃんとカラフルで、涼しげで、夏って感じがする。
僕もトレイを手にして、えとさんのむかいの席に座った。
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えとさんがじーっと自分の冷やし中華を見つめている。
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えとさんがきゅうりを一本、慎重につまんで、僕の皿にそっと移動させる。 僕はニヤッと笑った。
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そんなやりとりをしながら、ふたりで冷やし中華をすする。 ツルツルと口の中に広がる冷たさに、思わずふたりして「は~~~」って声が漏れた。
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赤くなったえとさんが、冷たいお茶をごくりと飲む。
ふたりで笑った。病院のテーブルの上、冷やし中華の汁がちょっとこぼれて、 それもなんだか、夏の記憶の一部になる気がした。
📱『病室の夜は、ちょっとだけうるさい』🍫
夜の9時すぎ。 消灯の時間になって、看護師さんがカーテンを閉めたあと、 病棟は少しずつ静かになっていたーー はずだった。
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廊下の向こうの部屋から、テレビの音がガンガンに漏れてくる。 バラエティー番組の笑い声。MCの叫び声。謎の効果音。 私はスマホをそっと開いて、LINEを送った。
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思わず笑いそうになって、私は枕に顔をうずめた。 …くすぐったい。 静かな病室の中で、こっそりLINEしてるの、なんか変にドキドキする。
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うそばっかり。 でも、そう言われるとさっきまで気になってたテレビの音が、 ほんとに遠くに感じてくるから不思議。
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その夜、私はイヤホンなしでも眠れた。 なおきりさんの「おやすみ」が、何よりも静かなBGMだったから。