コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
作者
作者
モブA
モブB
モブA
教室の出入り口付近から、友達の自分を呼ぶ声が聞こえてきてふわりと意識が浮上する。
潔
それでも直ぐに目が覚めるわけでもなく、回らない頭の中、適当に返事をして声の主が先に行ってしまうのをぼーっと見送った。 どうやら随分と寝こけてしまっていたようだ。時計を見ると、あと数分で授業が始まってしまう時間だった。 次は移動教室で、他のクラスメイトはもう皆移動してしまったのか、教室の中は俺一人だけだった。 移動ダルいなぁと睡眠不足で未だにぼーっとする頭を上げて、気怠く体を起こす。ずっと座って固まってしまった身体を解すように、背中の伸びをするとポキポキ小気味良い音が鳴った。
潔
少しスッキリしたところで、時間の余裕がない中でも、つい気になってスマホを開いてツイッターに新しい通知がないか確認をしてしまう。 画面をスワイプすると、俺の推しが新しい呟きをしていた。内容はこうだった。
運営垢
潔
潔
その場の空気を全て吸い付くさんばかりに肺に取り込んで、天井を仰ぎ見る。 ここが楽園か。 本当は暴れ散らかしたい気分だが流石にここは学校だから自重する。廊下にいる誰かに見られでもしたら間違いなく狂人判定をうけるだろう。 すっかり限界オタク化してしまった俺、潔世一。 今話題沸騰中、大人気学生アイドルのブルーロックに逢う前までは平凡な高校生だったのだが…。それが今じゃ立派なブルロオタクへと進化してしまった。といっても、ただそれだけのことである。 確かに、昔の自分がこんなにアイドルに対して深く息を吸いこむ必要があるほど心を乱されたり、バイト代を注ぎ込んでグッズを集めまくったり、果てはライブに実際に行くとは夢にも思っていなかった。 明確にハマった自覚はあったが、まさかここまでのめり込むとは…というやつだ。あまり散財しない方の人間だと自分では思っていたから思い返すと感慨深くなる。はて、いつからタガが外れてしまったのだろう… なんてことは今はどうでもよくて。
潔
???
潔
???
潔
???
ムギュ
潔
鼻をむぎゅりと遠慮なく摘ままれ、へんてこな声が出る。 ハッとすると目の前には長い白髪のゆるふわカールに包まれた可愛い女性がいた。 机に頭をのせ、気だるそうにこちらを見上げているがその雰囲気すらベイビーフェイスな見た目に調和していてどこか目を引かれる。
潔
作者
作者
作者
作者