テラーノベル

テラーノベル

テレビCM放送中!!
テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

翌々日。

すっかり元気になった黒尾は、

いつも通り待ち合わせ場所に 来ていた。

青羽彗

おはようトサカ頭

今日は研磨が来ていない。

寝坊でもしたのかな。

黒尾鉄朗

青羽彗

黒尾?

黒尾鉄朗

…ごめん

俯いている黒尾の顔を覗く。

その表情は 悲しんでるようなものだった。

青羽彗

何が?

黒尾鉄朗

一昨日

青羽彗

あぁ

押し倒された事だろうか。

あの後黒尾が寝落ちしたから、

私は何とか起こして 帰ったのだ。

青羽彗

別に大丈夫

黒尾鉄朗

大丈夫じゃねえだろ

黒尾鉄朗

女子にあんな…

青羽彗

大丈夫だって

青羽彗

どうせ黒尾にとっては男みたいなもんでしょ?

気にしすぎ、と笑うと、

黒尾は怒ったように 眉間に皺を寄せる。

黒尾鉄朗

そんなわけねぇだろ

青羽彗

なんで怒ってるの?

黒尾鉄朗

なんでって…

黒尾鉄朗

…あぁもう、なんで気付かないんだよ

青羽彗

はぁ?

青羽彗

ハッキリ言ってくれないと分かんないよ

謎にキレている黒尾に 私も語気を強めて言い返す。

黒尾鉄朗

あーもう分かった

黒尾鉄朗

今言ったこと後悔すんなよ

青羽彗

何が…

と、突然腕を 引かれてよろける。

そのまま 黒尾の胸にダイブした。

青羽彗

ちょっ…!!

黒尾鉄朗

好きだ

青羽彗

頭上から降ってくる甘い声。

黒尾鉄朗

彗のこと男として見たことなんてない

真剣な声色に、

冗談じゃない事くらい 私にも分かった。

黒尾鉄朗

彗は?

青羽彗

わ、私は…

緊張で手が震える。

青羽彗

…私も…

黒尾がゴクリと 喉を鳴らしたのを聞いて

私は黒尾から離れた。

そして、

青羽彗

好き

黒尾鉄朗

青羽彗

なんて言ってやるもんか!

「・・・」

黒尾鉄朗

はぁ!?

あっかんべーと 舌を出してやったのだ。

私がそんな急に 素直になれるもんか。

流されて本音を言うのは 何だか負けた気分だ。

だから。

黒尾鉄朗

お前っ、人の一世一代の告白を!!

青羽彗

急に言ってきたのはそっちでしょうが!

黒尾鉄朗

素直になりなさいよ!

青羽彗

イヤー

孤爪研磨

おはよう…って

孤爪研磨

なんでまた喧嘩してるの…

まだ、好きって言ってやんない。

好 き っ て 言 っ て や る も ん か

fin

この作品はいかがでしたか?

2,873

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚