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千冬
澪葉
澪葉
千冬
澪葉
澪葉
千冬
千冬
どうやらあのまま砂浜で寝転んで、夢を見ていたようだ。
幸せな遠い昔の夢をみて、忘れかけていた。 苦しさと虚しさが一斉に私を取り巻く。
寝転んでいるわたしの隣に 千冬が座っている。
澪葉
千冬
澪葉
澪葉
千冬
澪葉
最後に見せた圭介の苦しそうな顔が 脳裏に焼き付いている。
千冬
千冬
千冬
澪葉
千冬
千冬
千冬
千冬
澪葉
頬を何かが蔦った。 慌てて頬を触ると、指が濡れた。
涙だった。 それは次々と溢れて、頬をつたっていく。
気づいたら涙が出ていた、とは こういう事なんだ、と思った。
澪葉
澪葉
遅れて、苦しさがやって来る。
千冬
澪葉
澪葉
澪葉
澪葉
澪葉
澪葉
千冬
澪葉
澪葉
澪葉
澪葉
千冬
澪葉
徐々に声がうわずっていく。
千冬
千冬
千冬
千冬
千冬
千冬
千冬
千冬
澪葉
そう話す圭介の顔が想像できる。 あの、よく響く低い声も、聞こえてくるような気がした。
澪葉
千冬
澪葉
澪葉
千冬
澪葉
綺麗な月が秋の夜空に浮かんでいる。 半袖は肌寒かった。
千冬
澪葉
澪葉
千冬
千冬
千冬
千冬
澪葉
窓を開け、夜空を見上げる。
月が明るく、星もきらきらと 光っている。
深く長く、深呼吸をする。
澪葉
澪葉
さりげなく、ぽつりと呟く。
ふと、昨日の夜を思い出す。
珍しく、彼から繋いできた手。 暖かかった。まだ、手の中に 手を繋いだ感触が残っている。
そして、風に乗ってくる 彼の髪の毛の匂い。柑橘系の 甘酸っぱい匂い。
何か大切なものを失った 喪失感が私を支配する。 ぽっかりと心に大きな穴が空いた。
彼の存在の大きさを物語っているのだろうか。
窓を閉め、ベッドに寝転ぶ。 ふと、ハンガーにかかったコスプレの衣装が目につく。
ハロウィンにこれを着て圭介を 驚かすつもりだった。 けど、もう必要ない。
澪葉
澪葉
急に眠気が襲ってきて、 そのまま眠りについた。
澪葉
澪葉
澪葉
場地 圭介
場地 圭介
場地 圭介
澪葉
場地 圭介
場地 圭介
澪葉
澪葉
澪葉
場地 圭介
私の腕の中で彼は苦しそうに 笑ってそう言う。まるで、最後かのように。
場地 圭介
場地 圭介
澪葉
彼の手が、私の頬を撫でる。
場地 圭介
手が力をなくして落ち、 彼の目がすっと閉じる。 苦しそうな呼吸も、おさまる。
澪葉
澪葉
圭介、、っ!
澪葉
澪葉
ぐっしょりと汗をかいている。
澪葉
時刻は午前6時。 登校までまだ時間はある。
ジャージャー
澪葉
澪葉
澪葉
ふと、鏡に自分の姿が映る。
目に付いたのは、鎖骨の下にある 2箇所の赤い痕。
澪葉
澪葉
あの時の彼の雄になった表情と 熱を思い出す。
もう、あの表情を見ることもなくなる。
澪葉
いつになったら、考えずにいられるのだろうか。 涙はいつでも溢れてくる。
キーンコーンカーンコーン
親友 A子
澪葉
親友 A子
親友 A子
澪葉
親友 A子
澪葉
澪葉
バタッ
親友 A子
ガラッ
千冬
千冬
千冬
親友 A子
千冬
親友 A子
主
主
主
主