昨日の夜、私は3年間付き合っていた彼と別れた。 いや、振られたが正解なのだろう。 理由は簡単だ。彼が浮気をしたから。
佐城 雅
R
佐城 雅
R
また今度ね。
またダメだった。 振られて以来、都合のいい女として、多数の人と関係を持つようになった。 だけど、みんな1度限りなのだ。 2度目は何かの理由を付けられて会う事を拒まれる。 最初はそれで良かった。 だけど、いつしか異性と関係を持つことによって、この人が私のモノになればいいのに。 なんていう気持ちが湧いてくるようになった。
断られ予定のない私は、もう会わないだろうと思いさっきの人をブロックした。 そして、モヤモヤとした気分を晴らすために友達が経営している行きつけのバーに行った。
彩華
珍しいね、こんな時間に来るなんて。
佐城 雅
今日は予定がなくて退屈だったから遊びに来たの。
彩華
とりあえずなにか飲む?
佐城 雅
銘柄は……彩華のおすすめで。
彩華
そう言って、彩華はワインを取りに行った。 今日はいつもよりお客さんが少なく3人しかいないみたいだ。 きっと、時間帯も早いからだろう。 こうして、彩華のバーに来たのも久しぶりだ。 来たのは、そう、彼氏と別れる1週間前くらいだろうか。 喧嘩して、イライラしてた時に遊びに行った以来だ。
彩華
佐城 雅
実はね、彼氏と別れたんだよね。
彩華
佐城 雅
浮気されちゃってさ。
捨てられちゃったんだ。
彩華
雅は辛いのによく頑張ってきたね。
仕事もきっと手につかないだろうし、部屋にいると彼との思い出もきっと蘇ってくるだろうし。
辛い時は、私の事頼っていいんだからね。
彩華からの優しい言葉で、思わず涙が出てきてしまった。 そして1時間半くらいたった頃 弱音を聞いてもらいながら、お酒を飲んでいると酔いが回ってきたので帰宅することにした。
彩華
この辺りは変な奴が沢山集ってるんだから。
佐城 雅
また落ち着いたら一緒にどこか遊びに行こうね。
彩華
また連絡するよ。
その会話を後に私は店を出た。
佐城 雅
どうしてこんな目に合うんだろ。
ブツブツと独り言を言いながら駅の方まで歩いていた。
ドンッ
佐城 雅
お怪我は無いですか?
?
貴女こそお怪我はございませんか?
長身でメガネをかけた男の人とぶつかってしまった。 ボーッとしてた私の不注意だ、やってしまった。
佐城 雅
すみません、ぼーっとしてて気づかなくて。
?
そういう時もあります。
佐城 雅
では、失礼します…
?
良かったら、今夜、一緒に過ごしませんか。
佐城 雅
?
貴女を見た時一目惚れしてしまいまして…
驚かせてしまってすみません。
では、失礼しま…
佐城 雅
今夜、一緒に過ごしましょう。
?
知らない人にそんなこと言って。
佐城 雅
知らない人に一目惚れして、今夜一緒に過ごそうなんて言ってきて。
?
じゃあ、ホテルに行きましょうか。
このまま屋外だと人がたくさんいるので。
佐城 雅
そして、私はまたこの汚れた男女関係を持つのだ。 知らない人と2人きりで。






