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大きく響く、鐘の音。

中也は過剰とも言える反応を見せた。

あの後、何とか動揺を隠して学校に着き、保健室へ。

誰も居ない時には太宰に勉強を教えて貰いながら、早くも給食時間。

寝具で本を読んで居た中也に、太宰はカーテンの隙間から話し掛ける。

太宰 治

…職員室から給食取って来る

中原 中也

…うん

太宰 治

それとも、帰る?

太宰 治

顔色良くないよ

中原 中也

否…

五時間目は化学。六時間目は技術。

休んでも何ら問題は無い、と云うか此処に居たとしても出ないのだ…が。

中原 中也

…太宰と帰る

一人で帰るのは、心細かった。

前は、こんな事無かったのに。

自分の心がかつて無い程脆くなっているのを感じる。

其れに

中原 中也

(…昼休み)

中原 中也

(体育館倉庫…)

あの呼び出し。

恐らく、白瀬だ。

何を、されるのか。

下唇を噛む。

本当は、どうしようもなく、

怖い。

…行きたくない。

…其れでも。

太宰 治

…中也?

中原 中也

大丈夫、給食…頼む…

太宰 治

…そう、無理は、

中原 中也

しねぇよ

出来るだけ自然な笑みに近付けて。 中也は心と対照的な表情を作り出した。

来る昼休み。

太宰は食器を職員室に戻しに行った。

道すがら、今一番出逢いたくない人物に出逢う。

 

あっ、太宰教諭!

 

こんにちは〜

媚びる様な猫撫で声。 太宰は愛想笑いで返す。

太宰 治

…間中、さん

間中 亜矢

今日もお疲れ様です

太宰 治

嗚呼、有難う

間中 亜矢

…中也くん、来てるんですよね

太宰 治

間中 亜矢

欠席扱いになってなかった

亜矢は上目遣いで、黙る太宰に話し続ける。

間中 亜矢

それに

間中 亜矢

食器

間中 亜矢

二人分

太宰 治

…そうだね、何か問題が?

間中 亜矢

太宰教諭冷たぁい

間中 亜矢

そんなに中也くんの事がお気に入りなんですか?

間中 亜矢

私、とっても怖い思いしたのに

太宰 治

亜矢は太宰の腕にそっと触れる。 太宰はどうにか其れを振り切りたかった。

太宰 治

食器、戻して来ないと

間中 亜矢

…太宰教諭は、恋愛とか興味有ります?

太宰 治

…教師に聞く事じゃない

間中 亜矢

良いじゃないですか、恋バナ

間中 亜矢

どんな子が好みです?

太宰 治

…駄目だよ

間中 亜矢

私は背が高くて幻怪な感じの人が好きですよ

太宰 治

そう云うのはお友達同士で

間中 亜矢

…非道いです

間中 亜矢

一個だけで良いので!教えて下さいよ〜

態とらしく頰を膨らませ、亜矢は太宰から離れようとしない。

太宰は何処か違和感を感じ始めていた。

妙に、話が長い。

まるで、自分を此処に

足止めして居る様な…。

太宰 治

…好みは話が諄くない子

太宰 治

満足したかい?

間中 亜矢

ふぅん、そうなんですね

太宰 治

…もう話は今度にね

半ば強引に彼女を振り切り、太宰は職員室に入った。

食器を戻して居ると、国木田が話し掛けて来た。

国木田 独歩

…太宰

何時もよりも神妙な面持ちだ。

太宰 治

…やぁ国木田君、今日も眼鏡が似合って居るね

国木田 独歩

莫迦は寝て云えこの唐変木

国木田 独歩

…明後日の放課後、職員会議が在るそうだ

太宰 治

へぇ、…成程ね

国木田 独歩

…分かっただろうな

太宰 治

嗚呼、理解

太宰 治

今回は行くよ

国木田 独歩

何時も何かと理由を付けて逃げるからなお前は

太宰 治

…でも、私が居ないと始まらないでしょ?

太宰の顔からは笑みが消えて居た。

太宰 治

…取り敢えず、戻るよ

そして、其の外で何が起きて居るかは、誰も知らなかった。

中学生殺し屋は養護教諭に恋をした。  太中※学スト改変

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コメント

98

ユーザー

間中???私の実家(東京湾)に鎮めるぞ???あ"ん"?出来るだけ○体は増やしたく無いんだけど…こればっかりは仕方がないよねぇ??

ユーザー

亜〜矢〜ちゃ〜ん(ꐦ^^)(圧) あんまり調子乗ってると東京湾 に埋めるよ(^∀^)🖕

ユーザー

おい亜矢は出てくんなこちとら星希さんの尊い太中見とるんじゃぁぁ!読者全員で亜矢ボコボコにすんぞコラ*.(๓´͈ ˘ `͈๓).*

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