〇〇屋

武道へ これがお前に渡ってるってことは 俺は死んだんだな

俺はどんな風に死んだんかな まぁ........なんであれ お前の目の前で 死んでねぇといいなー

なんて、そんなことは 置いといて

1つ、お前に 言い残したことがある

と、思う

今、思うってなんだよ って思っただろ

生きてる間には 恥ずかしくて言えねぇからな もし、言えても 酒を飲んだ時ぐらいだ

前置きが長くなっちまったな

俺がお前に言いたいことは ただ1つ

"前を見ろ"

俺が死んだことに 責任を感じる必要はない

復讐ばかり考えて 後ろを見るんじゃねぇぞ

言っただろ？ 俺はずっとお前のそばで 支え続けるって

傷を1人で抱えるな

お前はこれから自分の 幸せだけを考えろ

前にばかり 進み続けなくてもいい

辛いなら休めばいい

そのために 俺達がいるんだから

万次郎にも伝えてくれ

お前が前ばかり見て 無茶しすぎる時は 俺の代わりに支えてくれって

まぁ、そこが 武道の長所でもあるけどな

最後にもう一言

感情がないなんて 自分に嘘をついて

泣くのを我慢するな

涙が出なかったのは ただ、悲しむ時間が なかっただけだ

お前に必要なのは 幸福な時間と人の温もりだ