わたくしはずっと 一人で暮らしている。
そして、かつてはそれを 寂しいと思っていた。
けれども一つの転機が 訪れたことで、 わたくしはそんな思いに 別れを告げることとなる。
忘れもしない。
あの日はそれまで抱いたことが 無いような、とても良い 予感がしていた。
今日は特別良い日になりそう。
そんなことを思いながら ベランダで外の空気に あたっていると、男女五人が 大荷物で家の前を通り過ぎる のが見えた。
男性が三人と女性が二人。
彼等は隣の大きな家に 入っていった。
その様子を見たわたくしは、 すぐに何が起こったかを理解した。
わたくしにもお隣さんという 存在ができた、と。
その家がシェアハウスの目的で 建てられたことは一応知っていた。
完成してから暫くの間、 買い手もしくは借り手が いなかったようだけれど、 ようやく住人が決まったらしい。
挨拶に来られるのが 待ち切れなかったわたくしは、 早速シェアハウスを訪ねた。
富士見 恵夢
チャイムを押して出て来たのは、 青色の瞳をした男性だった。
六条 環那
六条 環那
六条 環那
富士見 恵夢
富士見 恵夢
富士見 恵夢
六条 環那
六条 環那
富士見 恵夢
富士見 恵夢
六条 環那
六条 環那
菊池 瑞幹
菊池 瑞幹
富士見 恵夢
富士見 恵夢
菊池 瑞幹
富士見 恵夢
六条 環那
六条 環那
言い終えてから気づく。
我ながらなんと適当なことを。
そもそもお隣さんができたこと自体 今日が初めてじゃないか。
富士見 恵夢
菊池 瑞幹
六条 環那
六条 環那
菊池 瑞幹
富士見 恵夢
六条 環那
菊池 瑞幹
富士見 恵夢
六条 環那
菊池 瑞幹
彼は何か言いたげな顔をしつつも 去っていった。
代わりにやって来たのは 男性一人と女性が二人。
溝下 幸治
富士見 恵夢
溝下 幸治
六条 環那
六条 環那
溝下 幸治
香久山 冴弥花
普久原 結和
六条 環那
それからわたくしは 恵夢くん達から様々な話を聞いた。
彼等はそれぞれ五感の内の 一つの感覚に優れていること。
彼等は元々インターネット上で 繋がって仲良くなり、 就職してある程度 落ち着いたのを機に シェアハウスを始めたこと。
先程部屋に戻ってしまった彼は 菊池瑞幹という名前で 聴覚に優れていること。
それを聞いたわたくしは 瑞幹くんに申し訳ないことを したと思った。
彼の前で何度も大声を 出していたから。
六条 環那
香久山 冴弥花
不安がるわたくしに そう言ってくれたのは 冴弥花ちゃんだった。
普久原 結和
普久原 結和
その言葉に同意し、 励ましてくれたのは結和ちゃんだ。
溝下 幸治
普久原 結和
幸治くんが優しく嗜め、 彼女は明るく返事をした。
六条 環那
そんな彼等に別れを告げ、 我が家に帰ったわたくしは ずっと口角が上がっていた。
これまで憧れ続けていたお 隣さんという存在が、 一気に五人も。
嬉しくてしょうがない。
そして、そんな気持ちは ある程度仲良くなった今でも 続いている。
コメント
2件
環那さん、そんな想いがあったのか、、、だから絡みに行ってたのねぇ 可愛い!!
環那さんなんかかわいいな