こちらの作品はnmmnを取り扱っています。 苦手な方、理解のない方はお引き取り下さい。 iris様のお名前を使用していますが、本作品とご本人様との関係は一切ございません。 赤桃 赤→攻め 桃→受け 王子と監禁された怪物 赤くんが微ヤンデレ(?) 100タップ超えました…
N side
桃
バリンとガラスの割れるような大きな音がしたあと、ガシャンと何かが落ちるような音がした。
桃
ここはどこかの王国の宮殿。
ここがどこかなんてことは、俺には何もわからない。
落ちたのは、ろうそくのついたシャンデリア。
桃
俺はここに閉じ込められた怪物。
なにかストレスを感じると、近くのものが壊れてしまう。
じゃあ、なんでシャンデリアなんてあるのか
俺は壊すこともできるけど、作り出すこともできる。
人工物はね。
桃
ご飯は作り出せるけど、普通のご飯の方が美味しいのは知っている。
ある日、王子様が助けに来ないかなーなどと、夢を見ていた。
赤
何年も開かなかった扉が、簡単に、それも急にひらいた。
桃
久しぶりに見た人間
整った顔に、サラサラとした赤髪をポンパドールにしていて、キラキラした衣服を身にまとっていた。
怖い
怖い
怖い
桃
さっきまで立っていたのに、恐怖で足がすくんで座り込む。
部屋にあるのものが音をたてて割れていく。
頬を伝っていく何かも、この恐怖も、俺にははじめてのことだった。
赤
赤
赤
わからない。
桃
なんでこんな俺に優しくするのか
あぁそうだ、きっと、俺に優しくして、あとで痛めつけるためだ。
赤
赤
赤
桃
こいつのお父様とかいうやつが、あのきもちわるいおじさん…?
だとしたらあいつは…こいつの兄…?
吐き気がする。
目眩がする。
今すぐ倒れてしまいそう。
桃
赤
赤
桃
赤
なんで、
赤
なんで俺に優しくするの
赤
桃
赤
見せられた写真には、俺を閉じ込めたり暴力をふるったり…まぁ…そういうことをした男が2人いた。
桃
体の震えが止まらなくなる。
赤
桃
頭をぐいっと引き寄せられて、唇が触れ合う。
いつもなら頑なに口をひらかない俺の唇は、なぜかすんなりとひらいてしまった。
舌がぬるっと入ってくる。
口内を荒らされて、涙が出てくる。
俺の唇から、彼の唇が離れる。
赤
桃
なぜか気持ちよかった。
体の震えもおさまっている。
赤
桃
桃
赤
桃
桃
俺の名前は…なんだっけ?
赤
桃
赤
桃
赤
桃
赤
桃
ないこ。
この名前は、一生忘れない。
桃
赤
赤
桃
赤
頭をわしゃわしゃとされた後、りうらは立ち上がって俺に手を伸ばした。
赤
桃
こんな部屋からでも、大きな王宮でも、君となら脱出できる気がする。
りうらが部屋を出る前に何かを呟いていたが、よく聞こえなかった。
多分空耳かなにかだろう。
赤
END_
コメント
6件
誤字ってますよ!