テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
149
普通になりたかった。
普通とはなんなのか。 考えたことが数え切れないほどある。
運動ができること?
勉強ができること?
誰にでも優しいこと?
じゃあ朝、ちゃんと「おはよう」って言える人は?
笑いかけるってなんなの?
それができる人は普通なの?
できない人はおかしいの?
朝 ┈┈┈┈┈┈┈
と、教室の全員へ笑いかける。
返事はない。
教室のざわつきは収まらない。
気のせいにする。
それが、少しだけ安心する。
席につく際、治くんがちらっと私を見た。
…気がした。
授業中も、そのことばかり考えた。
そのことしか、頭になかった。
4限目が終わる。
いつも通り、屋上で食事を済ませようと席を立つ際
ふと、視線を感じた。
気のせい。だと思ったが、
気づいたら横を見ていた。
見ていた。
数秒…ほんの数秒だけ目が合った。
治くんと。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!