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大須賀 しゆ

あの、!!辞めてください、.....

大須賀 しゆ

私彼氏と待ち合わせです、し....。

良いじゃん。良いじゃん?

ちょっとだけだからさあ、笑笑

いつものように、ご褒美のレモングミを買って

心を踊らせながら、夜道を一人で歩いていたら

見るからに地味だけど、 口調が荒く、面倒くさい男性に絡まれた。

最初、道を教えて と声をかけられた時は 良い人そうだったのに

優しくした途端態度が急変した。

しつこい彼に嫌気がさして 私は無視を続けてたけど

私が行くところ果てしなくついてくる。

大須賀 しゆ

ほんとに辞めてください!!!しつこい!

んだよ。

大須賀 しゆ

きゃっ、!!

彼の手が私の腰周りにつく感覚に包まれた。

まじお前ノリ悪すぎ笑

大須賀 しゆ

わっ、、

うざ

大須賀 しゆ

やめっ!!!

彼が私を突き飛ばした。

新しく買った白いワンピースが茶色く染まり

今にも泣きそうなぐらいの涙目になってしまった。

彼氏とどこで待ち合わせだよ?

大須賀 しゆ

貴方に教えるつもりなんてありません、

もちろん、私に彼氏なんて居ない

帰ってレモングミを食べようとしてたところだったから。

見定めてやるよ?集合場所まで案内しろ?

大須賀 しゆ

無理です。

お前殴られたいの?

サンドバッグとして扱うぞ。

可愛いからナンパしたのに性格終わってる笑

次々と文句を言われ

体も心もぼろぼろになった状態で

今更歯向かう気にはなれなかった。

大須賀 しゆ

.....ついてきてください。

何処に向かうのか知らないけど

私が歩く方向に体を任せた。

ちょうどそこに、男性がいた。

一人で立ち尽くして、 今にも誰かを待っている雰囲気だった。

大須賀 しゆ

あ〜!!見つけた〜。

私は勢いよくその男性に飛びかかった。

おわっ、。

見るからに困惑していた様子だった。

「察して」という目付きで彼に合図を送ると

彼は察してくれたのか、 その状況に乗ってくれた。

待ちくたびれた。もっと早く来いよ笑

大須賀 しゆ

ごめんごめん!笑

後ろを見ると、今にも爆発しそうな 真っ赤の顔をしたあいつがいた。

顔はそこそこイケメンだし 見るからに、私達だけで

いちゃいちゃしてるのに 腹が立ったらしいのか

その場から逃げるように、去っていった。

大須賀 しゆ

あ、あの、有難うございます!!

大須賀 しゆ

本当助かりました、...

いえいえ。こちらこそ笑

大須賀 しゆ

ところで、誰かを待ってたんじゃ.....?

あぁ、誰も待ってませんよ。

1人は寂しいなと思いながらしんみりしてました。

ですが、貴方みたいな可愛い子がいきなり飛びかかってきて

少しドキッとしましたよ笑

大須賀 しゆ

まあ、笑

大須賀 しゆ

それは嬉しいです笑

突然放された言葉に私もときめいた。

私を思ってくれる優しい笑顔に

心を奪われそうになった。

あ、そうだ。

これ。あげます!笑

彼の手に持っていたのは レモン味の飴だった。

冬のせいなのか、夜のせいなのか 分からないけど

きらきら光っていて、 今の心を表しているみたいだった。

大須賀 しゆ

どうして...これを?

こっそり見ちゃったんですけど、

鞄の中にレモングミ入ってますよね笑

実は俺もレモン味とか好きなんです笑

大須賀 しゆ

恥ずかしいですね、笑笑

大須賀 しゆ

大事に食べさせてもらいます。笑

こんな何気ない会話を交わして 私達は終わりへと迎えた。

そして、また 始まりへと走った。

黒須 しゆ

いや〜。懐かしいですね笑

黒須 弘

ああ。そういえばレモン味の飴どうだった?

黒須 しゆ

どうだった? とは。

黒須 弘

あっはは笑

黒須 弘

美味しかったか?笑

黒須 しゆ

えぇ、まあ、はい

黒須 弘

まあ、そうなるわな笑

黒須 しゆ

はい?それはどういう意味で?

黒須 弘

あれ、実は賞味期限切れです。

黒須 しゆ

ん?今なんて?耳が遠くてさ。

黒須 しゆ

聞こえなかったからもう1回。

黒須 弘

あぁ、えと、.....

彼は、あの時のような笑顔で

あの時のしゆさん可愛かった。

そう言ったあと、 恐る恐る私の顔を見た。

黒須 しゆ

ごまかしても無駄ですよ。

この作品はいかがでしたか?

652

コメント

2

ユーザー

あ。最後苗字一緒になってる!!

ユーザー

ひぇぇ、ロマンチック!!😁

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