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この会話ももう何回目だろう
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ころにぃは
僕のこと
どう思ってるのかな
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ころにいが
こう、
まっすぐ思いを伝えること
しかも
僕の気持ちを
しっかり読み取って
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そう言う
兄の声は
微かに震えて
なにかに怯えているようだ
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それでも
お兄ちゃんが
僕の事を愛してくれくれているのは
十分分かってる
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お兄ちゃんは
やっぱり気にしずぎだ
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お兄ちゃんは
大学に通いながら
バイトを続けるか
大学を中退して
ちゃんと就職するかの
選択を迫られていた
なにせ
バイトの給料だけじゃ
足りなくなってきたからだ
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トン、トン、トン
階段から
誰かが歩いてくる
ころちゃんかな
部屋の掃除をしながら言う
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そこに立っていたのは
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俺のことを
よく心配してくれる彼だけど
俺は
ころちゃんにも
頑張りすぎて欲しくない
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ぷりちゃんに教えてもらった
この場所
辛いことを忘れたい時
気持ちを整理したい時
そんな時に来ると
心が軽くなるんだって
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早朝の肌寒さと
海からくる風で
いっそう肌寒い
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崖のきわに
人影
今日は霧があって
よく見えない
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るぅちゃんと目を合わせる
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少しまるまった背中は
俺よりも小さい
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小さな影に近づく
木の枝を踏むと
パキッ
っと
音が鳴る
pr
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数秒彼を見つめていると
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揺れる瞳で言った
彼は
この件ではもう
何度も怒られている
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pr
彼の瞳の奥では
何十回、何百回、何万回も
脈打ってきた血管
感知と行動を繰り返す脳
彼が瞬きをするまで
彼がここに来るまで
彼が複雑な感情を持つまで
何回脳からの司令が送られただろうか
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pr
彼は頷いた後
視線を海へ戻す
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rt
rn
rt
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彼は
びくっとしてから
こちらに駆け寄ってくる
pr