ー今だけはいいよねー

ー今だけはいいよねー 第6話

7月6日

俺らは約束の海へ行くために いつもの公園で待ち合わせをした。

俺らの夏休みは 7月1日から8月25日までになっている

普通の学校とは少し違って 早いらしい。

だからか 海は少し人手が少ない。

俺らは小さい頃に戻ったように はっちゃけた

今日は快晴で 海日和。

鳩がその辺を飛んでいる。

小さい頃みたいにはっちゃけた。

俺らは少し歩いて 海の前の道路まで来た。

俺らは車の少ない 少し広めの道路を一気に走った。

まるで追いかけっこをしているみたいに

俺は水春に 楽しんでいるか

地平線を見つめる 水春の横顔を見て

そう問いかけた。

"晴斗の幸せ"

ﾊﾞｼｬ

波が音を鳴らすこの海で

俺らはサンダルを脱いで 海で遊んだ。

2人して 悩みなんかないみたいに

この日が1番 "心から笑えてる"

そう気がした。

この日 7月6日は忘れられない日になった。

俺らは遊び切った。

帰ろうと水春は俺より先に 道路へ走った。

ドン

俺でも驚くほど 鈍い音が道路に響いた。

俺は走っていく水春を追いかけて

水春を轢こうとした車から 水春を庇った。

そして見事に車に衝突した。

俺はこの後から意識がない。

気がついたら

病院のベッドで横たわっていた。

気がついたら病院にいて

頭を強く打ったのと 腕足骨折で入院だそうだ。

正直水春が無事なら痛くもなんともない

よかった。

周りはみんな寝ているようで 静かだった。

そして俺も…

眠く…。

𝓉ℴ 𝒷ℯ 𝒸ℴ𝓃𝓉𝒾𝓃𝓊ℯ𝒹