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ー💎視点ー
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目が覚めると、横に無駄に顔がいい青色の彼が横たわっていた。 …あ、そっか、 彼が熱出して、一緒に寝たんだっけ…。 正直に言って抱き着かれるのは嬉しい。 弱った彼が見られたのも少し、嬉しい。 だけど。
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彼が好きなのは僕じゃない。 よりによって、僕の親友の、初兎ちゃんだ。 僕は彼が好き。ずっと前から。 …だけど、彼の恋も応援したい…。 何度もこのジレンマにさいなまれている。 …はぁ~ぁ。 もういっそ、彼のことを好きじゃなくなればいいのかな。 そんなことまで考えてしまう。
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よかったぁ~と、心の底から安堵する。 まぁ聞かれてれば問い詰められたはずだしね。
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こちらも、心から安堵。 彼が熱出した原因って、100%僕だからね。
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少し笑いながら、あおるような口調でそういう彼。 いつもだったら何か言いかえすけれど。
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好きだから、とか思われたら、彼の恋愛に影響出るし。 つい口から出た言葉に、あわてて理由付けをする。
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僕は正しい。 彼の恋愛を邪魔しなかった。 …だけど。 ただのメンバーと言われて、 とても悲しくなったのも事実。 …ほんと、僕、バカだよね。
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ー🤪目線ー
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あいつが出て行ったのを確認して、大きくため息をつく。 もう俺、ホンマバカやと思う。 心配してくれたん、嬉しかったんに。 メンバーだから、と言われて悲しくなって、 自分からもただのメンバーとか言ってしまったし。 ほんとはもう少し一緒にいたかったけど、早く帰れ、とか言っちゃったし。
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好きだから突っかかってしまう、みたいな。
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自虐気味に笑ってみても、もやもやは晴れなくて。 …なんで、素直に好きって表現できんのやろ。 こんな精神年齢幼すぎる俺より、ないこのがええよな…。 昨日の行動から考えて、彼もほとけのことが好きなんだろう。 …その気持ちは理解できる。 あんなん好きにならん方がおかしい。 …けど、彼の隣でほとけが笑っているところを想像すると、とても嫌。
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早々と諦めた方が、自分の為かな…なんて。 諦めたくはない。 ほとけの隣は、俺がいい。 …でも。 ほとけは、ないこの隣にいたいって思ってるかもしんないしな。 昨日聞いた時も、そんな感じやったし。 そんなことをぐちゃぐちゃと考えていると。
プルルルル…プルルルル…
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ほとけにとは違う、尊敬という意味で大好きなアニキ。 迷わず「通話」の画面をタップした。
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アニキから話があるなんて、何だか少し驚く。 いつも話しかけるのは俺で、もちろん嫌われてるわけではないけど、 あまり話しかけられない相手だからだ。
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そういえば、ほとけも朝、初兎がどうとか言ってたな。 …何やろ?
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活動でもしょまろとして結構絡むし。
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なんか前にないこにも付き合ってるのとか聞かれたけど。 俺が好きなのはほとけだけやし。 ってかあいつはあいつで、誰か好きな奴がおりそうやけどな?
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しばらくの沈黙の末、アニキはおっっきなため息をついた。 いや、ため息って言うより息を吐き出すって感じ?
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俺が初兎のことを好きでなくて安心したってことは…… まさか⁉
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わからん?まぁアニキには推しがいないからわからんか…。 なんてどうでもいいことを考えていると。
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とうとつに爆弾発言をかましてくる彼。
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急に俺の想い人の名が出てきて面食らう。 ただのメンバー、とは、言ったけど。 もごもごとそう口に出すと。
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またもクソでかいため息をつく。 …え、何??
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いつかは来ると思って、だけど避けていたこの質問。 …言いたくなかったのは、俺が最低だから、なんやけど。 …アニキなら、大丈夫、かもしれない。
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穏やかな声でそう言ってくれるアニキ。 …こっから、俺、めっちゃ最低やねんけど…。 アニキなら、きっと、大丈夫。
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だから、ないこと一緒に彼を誘った時、本当に驚いた。 ケンカ別れした彼女が、歌い手やってたなんて。 それで、やっぱり好きだって気づいて。 …だけど、ほとけは。 こんな屑な俺、好かんやろな…
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いくらアニキが優しいとはいえ、多少責められる覚悟ではあった。 …でも、大変だったな、なんて。
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…俺は俺なんやから。 素直に言えんくても、ないこにとられる前に、早よ言おう。 …君が、大好きだよって。
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コメント
4件
わ...!✨めちゃめちゃ好きです!! 続き楽しみに待ってますね!!