晴海
清吉おじいちゃん
私の家族は
私とママとパパ
そして 清吉(せいきち)おじいちゃんの
4人暮らし
清吉おじいちゃんは
私の本当の おじいちゃんじゃない
私のおじいちゃんの弟だ
本当のおじいちゃんは 去年、亡くなってしまった
清吉おじいちゃんは
結婚をした事がなくて
ずっと この家に住んでいるらしい
清吉おじいちゃん
晴海
清吉おじいちゃん
清吉おじいちゃん
晴海
清吉おじいちゃん
晴海
清吉おじいちゃん
晴海
清吉おじいちゃん
晴海
清吉おじいちゃん
清吉おじいちゃん
晴海
清吉おじいちゃん
清吉おじいちゃん
清吉おじいちゃん
私には弥生(やよい)と言う
幼なじみの女の子がいてね
とても仲が良かった
私は小さな頃から 彼女の事を
やっちゃんと呼んでいた
その年の夏
やっちゃんが 病気になってね
会えない日が続いた…
私は寂しくて…
やっちゃんに会いたくて…
ある晩
こっそり家を抜け出して
やっちゃんの家に向かった
やっちゃんの家は
山を登らないといけない…
私は月明かりを頼りに
山に入った…
風がなくて蒸し暑い日で
汗をかきながら登ったよ
すると
遠くの方から
お囃子の音と
小さな火が点々と見えてね
不思議に思って
近付いてみたら…
見た事もない鳥居があった
提灯の明かりも 眩しいくらいに華やかで
知らない人が沢山いて…
出店もあった
それは…
清吉
清吉
弥生
清吉
清吉
病気のはずの やっちゃんがいてね
紺色に白い花の浴衣を着て
とても綺麗だった…
清吉
弥生
弥生
清吉
弥生
そのお祭りは
とても不思議で
お金を払わなくても
食べ物は貰えるし
金魚すくいも出来た
清吉
弥生
弥生
清吉
清吉
弥生
清吉
清吉
弥生
清吉
清吉
清吉
弥生
清吉
弥生
清吉
清吉
弥生
清吉
弥生
清吉
弥生
清吉
清吉
弥生
弥生
清吉
弥生
弥生
清吉
清吉
清吉
弥生
清吉
清吉
清吉
弥生
弥生
弥生
清吉
清吉
突然
目の前が真っ暗になって
気付いたら
広い野原に一人…
鳥居も無い…
提灯も…出店も…
何も無かった
ただ暗い山しか無かった
やっちゃんも
誰もいなかった
私…一人
晴海
清吉おじいちゃん
清吉おじいちゃん
清吉おじいちゃん
清吉おじいちゃん
晴海
清吉おじいちゃん
清吉おじいちゃん
清吉おじいちゃん
清吉おじいちゃん
清吉おじいちゃん
終
コメント
30件
不思議ですね~ やっちゃん最後に清吉さんに会いたかったんですね😭感動しました✨
コンテストご参加ありがとうございます! まさか夏祭りというお題で、こんなにも素敵なお話を作られるとは思っていませんでした…😳 ついハートを押したい気持ちが勝って、参加賞の♡50よりも押してしまったかもしれません☺️💦 結果発表まで、長い期間ですがお待ち下さい!