あん
そうま
あん
そうま
そう…これが私達の毎日…
私とそうまは恋人
いつもくだらない話で笑って…
あん
ボソッと彼女は何かを言う…
そうま
あん
そうま
あん
明らかにおかしい…
最近彼女は無理をしたような笑顔で笑う…
そうま
私は彼が言った言葉が聞こえた…
あん
あん
彼女がなにかに悩んでいるのは彼にも分かっていた…
そうま
そうま
今日こそは言おう…!
あん
あん
そうま
あん
流れで言ってしまえっ…!
そうすれば今までの悩みから…開放される…!
そうま
あん
言ってしまった…
そうま
動揺する彼…
とつぜん彼女から告げられた言葉…
あん
そうま
彼女のその言葉には…
悲しみと…苦しみ…がある
そうま
あん
そうま
彼女が無理して笑ってる事に…
俺は腹が立ったんだ…
あん
あん
あん
そうま
俺が彼女よりもっと早く…
そう…もっと早く…
聞いてあげてれば…
そうま
あん
あん
私は…彼に話せば…
彼が…私から離れていくと思ってた…
辛い思いをさせて…ごめんな…
私はこの言葉が…嬉しかった…
あん
あん
そうま
そうま
そうま
大切な彼女…
まだ、そばにいていいの…?
最後まで隣にいていいの…?
あん
あん
私は思い切って聞いた…
そうま
あん
彼女に…治す方法は…ないのか…?
そうま
あん
あん
そうま
そうま
あん
あん
あん
あん
あん
あん
そうま
彼女は教えてくれた…
最後まで…俺といたいと…
俺は…彼女のその言葉で…
そうま
あん
あん
彼が泣くから…私も…また泣いてしまいそう…
あん
あん
そうま
そうま
あん
それから…1週間後…
俺が恐れていた…最悪の事態は…起きた…
あん
そうま
そうま
あん
そうま
あれから…すぐに病院にあんは搬送された…
そして…全身コードで繋がれたあんの手を…
俺は握っている…
そうま
そうま
医者
俺は…急に名前を呼ばれ…
急いで涙を拭い…振り返る…
そうま
医者
医者
医者
そうま
医者から聞かされたその言葉…
それは…胸にガラスが…刺さったような…痛み…
医者
そうま
そうま
そうま
そうま
そうま
俺は…あんと…やり残したことが…
いっぱいあるのに…
何も出来ない…見守るだけ…
そうま
あれから…何時間だったのだろうか…
俺は…寝ていたらしい…
外は…赤く染まっていた…
そうま
そうま
あん
そうま
そうま
あん
そうま
そうま
そうまが…必死に…ナースコールをしている…
しかし、私はその時…意識が…朦朧としていた…
私は思った…
これは…そうまに…お礼を言うための時間…
神様が…その時間を…作ってくれたんだ…!
あん
そうま
そうま
そうま
彼は早口で…聞いてくる…
あん
あん
そうま
あん
あん
あん
あん
私は…その言葉と同時に…笑顔を見せた…
だが…まぶたが重く…感じてきた…
彼女のその言葉は…いかにも最後かのようで…
嫌な感じがした…
そうま
そうま
そうま
彼女からの…返事はない…
医者
医者
そうま
なんで…何も言わないんだ…?
目を覚ましただろ…?
笑ってなくていいから…なにかに言ってくれよ…!
医者
医者
あぁ…もう気力がない…
彼に言い忘れてた言葉が…
これだけは言っておきたい…
あん
私は…最後の力を振り絞って…彼に言った…
そうま
あん
今までにないくらいの…全力の笑顔で…
彼女は…その言葉を…言ったっきり…
弱って言った…
ピピピピッ…ピピピピッ…
医者
医者にそう言われ…俺はその場から離れた…
医者
医者
医者
そうま
そうま
そうま
そこには…まだほんのりと暖かい…彼女が…
今にも起きそうな…感じで…寝ている…
医者
医者
医者
医者
そうま
俺は…その話を聞き…
あんの近くに行き…言葉をかけた…
そうま
そうま
そうま
そうま
俺は…彼女に向けて…声をかける…
そして…1番言いたかった言葉…
そうま
そうま
優しく…彼女に…
届くように…
この言葉が…届いたのか…
彼女は1滴…綺麗な…
涙を…流した…
まなか
まなか
まなか
まなか
まなか
まなか
まなか
まなか
まなか
まなか
コメント
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やばい…自分の小説がカスに見えるほど凄い…泣けるわ
主)めっちゃいい話!最後悲しかった(´;ω;`)