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王子様の登校日

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王子様の登校日

69 - #69 王子様の中学校

♥

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2024年04月08日

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ホルン

……ここがシェルター?

ホルン

僕の通ってる学校じゃないですか

アーロン

嗚呼その通りだ

アーロン

サファイア王国の中学校

アーロン

その地下でみんな避難している

ホルン

……

ホルン

それで、どうしてアーロン様があんな所に?

アーロン

ああ、説明がまだだったな

アーロン

……俺はルビー王国に居たって隠れなきゃ捕まるのは変わらない

アーロン

だから流れるようにサファイア王国に来て、
せっかくだからとパレードに行こうとしたんだよ

アーロン

そしたらあの有り様だ

アーロン

存在感を消すのには慣れていたけども

ホルン

……

ホルン

そうですか

ホルン

じゃあさっさとシェルターに逃げちゃいましょう

ホルン

軍隊に戦わせるように連絡はしたし

ホルン

……

ホルン

戦争本当に始まっちゃうんですね

ホルン

やっぱりグヴェルに大人しく殺されてた方が

ホルン

……お国の為だったかな

アーロン

い、いや

アーロン

……そんなことは…!

ホルン

分かってる

ホルン

選びませんよ、意地でもそんなこと

アーロン

ホルン

あの日アーロン様に救われた命です

ホルン

この命で、幸せな未来をみるんだって決めているんです

アーロン

……!

ホルン

……少しづつ自分のなりたい姿になっているし

ホルン

最近はちょっと楽しかったんだ

アーロン

……

ホルン

もっと楽しい毎日を作りたい

ホルン

……

ホルン

だから……

アーロン

……

ホルンはぽつぽつと涙を流す

アーロン

アーロン

……ホルン、、

アーロンはホルンの背中をさする

ホルン

……父さんと母さん

ホルン

パレードで、、

ホルン

射殺されて……、、、

アーロン

……っ

まぁパレードの場所は あんな焼け野原だし

死んでない方が不思議だよな

アーロン

……ホルン君はもういい

アーロン

階段をずっと降りて暗証番号を打てばシェルターに着くから

アーロン

1人で行ってて

アーロンはそう言って 暗証番号をメモに記す

ホルン

……え?

ホルン

なんで

ホルン

アーロン様は行かないの?

アーロン

……合わせる顔がない

アーロン

ここは俺も中学生の時に通ってた
学校だ

アーロン

きっと中学の同級生もシェルターにいる

アーロン

……

アーロン

会いたくない

ホルン

……

ホルン

こんな時に気にしてる場合ですか

アーロン

……

アーロン

いいから!

アーロン

ちょっと頭冷やしたら
どうせ行きたくなるさ

ホルン

……

そうして ホルンは階段へ去ってゆく

グリナ

……

アーロン

!!

ホルンと入れ替わりに

グリナは階段からアーロンの元に 近づいた

アーロン

……なんだよ

アーロン

そろそろ夕食の時間だろ

アーロン

俺なんて放っておけ

グリナ

……

グリナ

そんな訳にもいかないよ

グリナ

アーロン君のお父さんお母さんも無事に居るんだよ

アーロン

……!!!

グリナ

会いに行かなくていいの?

アーロン

……

アーロン

……でも

アーロン

中学時代の同級生もいるんだろ

アーロン

それに俺は今戦争を止めないといけない

アーロン

グヴェルを止めないといけない

アーロン

というかミラコ先生も助けないと

アーロン

……だからシェルターで休む暇はない

アーロン

これは俺が原因で起きたものだと思うから

グリナ

……

グリナ

……でも少しは休もうよ

グリナ

こっちだってヒルくんが死んで女の子が巻き込まれて

グリナ

全然心が休めてないんだよ

アーロン

……

アーロン

でも、

グリナ

……じゃあ教えてよ!!

アーロン

グリナ

アーロン君の中学時代

グリナ

そして、アーロン君はどうして

グリナ

王子様になろうと思ったの?

アーロン

……

アーロン

聞いてて楽しいものじゃないよ

グリナ

楽しもうと思ってないから

アーロン

……

#69 王子様の中学校

2年前

俺が国王になったのは

親がそうしてほしいと 言ったからだ

俺はなりたくない訳でも なりたい訳でもないけれど

応募したらたまたま受かった感じで

アーロン

……

アーロン

(確かに国王になれれば)

アーロン

(生活ももっと裕福になるから)

アーロン

(みんなの憧れ的な存在なんだろうけど)

進級して国王になったら

友達が出来なくなった

普通の学校生活はなくなってしまった

女子生徒

驚きだよね

女子生徒

まさかクラスメイトで国王が出るとか

女子生徒

あんまり関わると厄介事に巻き込まれるかもね

人から好かれることもなく

もはや極力関わることを やめられた

アーロン

……

みんなの憧れとは言うけど 同年代に憧れがいたら 嫉妬の方が勝つんだろうな

アーロン

……

だけど

そんな俺に

唯一関わってくれる子がいた

アーロン

……っ

ガーネット

アーロン君おはよっ

アーロン

……!!!

アーロン

お、おはよ……

あの子は

死ぬほどメディアに興味がなくて

死ぬほど他人に興味がなくて

死ぬほど世間話にも興味がないタイプで

アーロン

……

俺が国王であることも 知らないから

何の抵抗もなくみんなに対等に 挨拶をしているのである

……だから

ずっと国王とバレないまま

どうにかして仲良くできないかなぁと

俺はそっと思っていた

女子生徒

ねぇ知ってる〜!!??

女子生徒

アーロンくんあのお城に住んでるんだって!

女子生徒

あ、そうなの!?マジで

女子生徒

というか駅前でもすごい報道されてるよ

アーロン

(うわまた教室で……)

アーロンは ガーネットに話を聞かれないかと 心配するが

ガーネットはイヤホン付けて 寝てるので心配は必要なさそうだった

アーロン

……ふぅ

アーロン

(でもそうか)

アーロン

(パレードが延期された事、もう報道されてるんだな)

パレードとは 国王が正式に国王になる儀式

しかしアーロンの祖父に不幸があり 今年行うのはやめになったのだ

女子生徒

しかもアーロン国王ってさー

ガーネット

……ふあぁ、、

その時ガーネットは イヤホンを外して起床

アーロン

ああああああああああああああ

ガーネット

え?

アーロン

(ダメだダメだこれじゃ聞こえる!!!)

アーロン

(俺が国王だってバレるーーー!!!!)

※アーロンによる渾身の表現㊴

アーロン

あああああああああああああああ

アーロンは慌ててガーネットの元に 向かうと イヤホンを無理矢理つけさせる

アーロン

ほ、ほらイヤホンつけてなよ!!!

アーロン

スマホで音楽流しとくね!!!!!

ガーネット

えっ、えっ

ガーネットはまた 周囲の音が聞こえなくなる

アーロン

……ふぅ

女子生徒

……な、何してるのアーロン君?

アーロン

あ、いや、別に……

アーロン

……

女子生徒

ああ、、そう

女子生徒

……

女子生徒

……

アーロン

・・・

馬鹿だ俺は……

アーロン

(なんで急に人のイヤホン触ってんだよ)

アーロン

(普通に怖いだろそれ!!)

アーロン

……はぁ

アーロン

(もう嫌だ……帰りたい、、)

アーロン

(いやもう放課後だからすぐに帰るんだけど)

ガーネット

ねぇ!

アーロン

……え?

ガーネット

さっきなんで私のイヤホン触ったの?

アーロン

あっ、、

アーロン

えっと……

聞くよねー、そりゃ聞くよねーー

でも言えない

国王とバレたくないからなんて

そんなこと

絶対に……

アーロン

……

ガーネット

もしかしてさ

アーロン

!!!

ガーネット

音漏れしてたかな!!?!

!?

ガーネット

いや、そうだとしたらマジでありがとうね!!!

ガーネット

誰にも言ってないんだけど
私さっきASMR聴いてて〜〜!!!

ガーネット

それみんなにバレんのヤバいから
気づいてくれて良かったよ!!!

アーロン

(全然音漏れしてないのに彼女の秘密知っちゃった……)

アーロン

あ……いや、こちらこそ、、(?)

ガーネット

……それでさ

ガーネット

お礼ってわけじゃないけど、
これから時間ある?

アーロン

え……

時間はない

国王たるもの毎日国の仕事やらが 詰まってるから

アーロン

……ごめん、時間はないかもなぁ、、

ガーネット

あ、、そっか

ガーネット

なら一緒に下校するだけ!!

ガーネット

私君のこともっと知りたいな

ガーネット

秘密もバラしちゃったんだし〜!!

アーロン

……!!

アーロン

……うん、ありがとう

アーロン

それじゃあ……!

だけど下校するにしても 油断は大敵

これまで人に全く興味のない ガーネットが

俺のことを知りたいとか 言い出している

つまり

駅前で広がっている報道や 俺が国王であるという事実を

全力で隠しながら 下校しないといけない……!!!

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