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えと

……ん…ふぁ……。

えと

朝か………っ

寝起きで頭が回らないから油断した。

口からオレンジ色の花びらが数枚落ちる

えと

(めっちゃ忘れてた…)

えと

(どうしようかな。もうすぐ2人が起こしに来るよね。)

ふと、周りを見渡した時に マスクが目に入った

えと

(喉痛いって言ってあるし)

えと

(マスクしてたらバレないかも)

マスクを手に取りながら 買った時の事を思い出す。

のあ

えとさんるなさんマスク買いませんか!

えと

マスク?

のあ

そうです!ちょっと今ネットで見てたんですけど…

そう言って 携帯で開いたページを2人に見せる。

そこに映っていたのは『マスク専門店』

色とりどりのマスクが並んで居て、 模様やら装飾がついているのも多かった

スクロールしていくと、 ひとつのデザインに目が止まった

えと

へぇ〜〜あ、これ可愛い

るな

ほんとですね!!

のあ

これ、お揃いで買いませんか!?

えと

賛成〜

るな

るなも欲しいです!!!

のあ

やったぁ〜〜!じゃあ買っておきますね!

嬉しそうに鼻歌を歌いながら 携帯を操作するのあさん

のあ

はい!完了!

のあ

明後日には届くみたいですよ♪

るな

たのしみです!!!

えと

私も楽しみ〜!

のあ

これつけてお出かけ行きましょーね!

えと

いいね!賛成!

るな

るなも賛成〜〜!!!

えと

(なんて会話もしたなぁ…)

えと

(ふふ。懐かしい。)

思い出に耽っていると 下から階段を登る音がする

えと

(のあさんかな。とりあえず花びらは隠しておこう)

今朝出してしまった花びらを自分の布団に捩じ込んでおく。

トントントン…ガチャ

のあ

えとさん!おはようございm…起きてる!?

えと

ニコッ

えと

(のあさんおはよう)

のあ

あら…まだ喉治っていないんですね…。

のあ

えとさんの声が聞けないのは少し寂しいですね…(ニコッ)

寂しそうに笑うのあさん

本当は抱きしめて声をかけてあげたい。

今の私には出来ない。

ごめんねのあさん 私も貴女とお話がしたいよ

のあ

っ…

のあ

(だめだめ。えとさんだって治そうとしてくれてるから。)

のあ

ご飯が出来ているので一緒に食べましょう!

えと

コクコク(首を縦に振る)

差し出されたのあさんの手をそっと握る

彼女の手は弱々しく力が入っていなかった

るな

えとさんおはようございます!!!

えと

(手を振る)

るな

まだ調子戻ってないですか…( ´・ω・`)

るなもシュンとしていて 子犬が落ち込んでるようで

そっと頭を撫でてみた。

るな

わっ…わっ…!!

のあ

るなさんが寂しそうなのがバレたんじゃないですか?クスクス

るな

なっ!!のあさんだって寂しそうだったじゃないですか!!!

のあ

……っ!なんで言うんですかぁ!!

るな

るなにそんなこと言うからですよ!!

恒例のいがみ合い

お互い仲が良く絆が深いからこそできる事

えと

(ほんと微笑ましいなぁ)

えと

クスクス……

のあ

あ"ーー!えとさんが笑ってるー!

るな

笑っちゃう人はパンケーキのイチゴ食べちゃいますよー!!!!

そう言って自分のフォークで私の苺を狙いに来るるな

私はと言うとまぁ。分かっていたので 目の前で苺を食べる

るな

あ゜ーーーーーー!?!?

そんな笑いの絶えない朝ごはんが終わる

えと

(さてと。)

えと

(たしか近くに花屋さんあったよね)

えと

(花屋さんなら…)

袋に入れた大量のオレンジ色の花びらを 見つめる

えと

(この花の名前が分かるかもしれない。)

持っていくものを準備して のあさんに一言『ちょっと出かけてくる』 と送り外に出る。

家の近くからすぐの所に花屋さんはあった

誰かの誕生日や記念日に必ず 花を買っていたから定員さんとは 顔なじみだった。

花屋の女性定員

あらっ!久しぶりねえとちゃん!

えと

(ペコリ)

花屋の女性定員

マスク…?喉が痛いのかしら?

えと

コクコク(首を縦に振る)

花屋の女性定員

あらあら!お大事に!

花屋の女性定員

今日はどうしたの?お花買いに?

えと

フルフル(首を横に振る)

花屋の女性定員

何か知りたくて来た感じ?

流石顔なじみの定員さん 言わなくても分かってくれる

大量にオレンジ色の花びらが入った袋を渡す

花屋の女性定員

これ?

花屋の女性定員

どれどれ………

花屋の女性定員

〜〜っ!?!?

袋の中の花を 見た瞬間すぐ袋を閉じる定員さん

彼女の顔は真っ青だった

花屋の女性定員

これ…!!!手で触ってない!?!?

えと

(えーっとどうだっけ。)

えと

(たしか素手で…)

花屋の女性定員

でもえとちゃんに特に症状無いものね…

花屋の女性定員

でもこれ…

花屋の女性定員

いや…

定員さんがぶつぶつと言ってる。 どうしたんだろ…。

花屋の女性定員

えとちゃんこれ誰かから貰った?

えと

(自分の口から出てきた。)

えと

(とは、言えないもんね貰った事にしよう)

えと

コクコク(首を縦に振る)

花屋の女性定員

まじか…

花屋の女性定員

えとちゃんよく聞いてね?

花屋の女性定員

この花は『サンダーソニア』って言うの

花屋の女性定員

別名『クリスマスベル』

定員さんは店に戻って花の図鑑を持って 帰ってきた

目の前でサンダーソニアのページをめくる

『サンダーソニア』 別名 『クリスマスベル』 『チャイニーズランタンリリー』

『花言葉』 愛嬌 望郷 祈り

『毒性』 愛らしいサンダーソニアだが、その反面、大変危険な毒も持ち合わせている。

花だけでなく、 葉や花粉なども毒を含み、 ひとつまみ口に入れただけで 重度の急性腎不全を引き起こし

最悪の場合亡くなってしまう。

えと

っ…!!!!!!!!!!!!

私が吐いていた花は毒だったのか!!

こんなものあの二人に触られたら…

考えるだけでゾッとする。

花屋の女性定員

…いーい?

花屋の女性定員

この花。めっちゃ危険なのよ。

花屋の女性定員

送ってきた人とは縁。
切ってた方がいいわよ。

花屋の女性定員

この花は…下手したら死ぬわ。

青ざめた顔で頷く

えと

(…あれ?そう言えば今日のあさん達)

えと

(布団干すって言ってなかったっけ…?)

えと

(今まで吐いた花布団に詰めてるよね…?)

えと

(もし、触りでもしたら…)

頭の中で最悪の情景が浮かび上がる

えと

っ!

花屋の女性定員

えとちゃん急ぐ?

えと

コクコク(首を縦に振る)

花屋の女性定員

分かった!行ってらっしゃい!

えと

(ペコリ)

定員さんに頭を下げて急いで家に帰る

お願い、まだ何も触れてませんように

お願い。お願いします神様。

祈りながら私は全力で走っていく

第2話

如何だったでしょうか。

少しでも続きが気になってくだされば 嬉しい限りです

第3話。♡200で 書きます。

気になった方は 押していただけると。

♡200を超えた♡、コメント、フォロー 励みになります。

それでは、 また逢う日まで

おつ残。

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