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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

俺は、ふと目が覚めた。

けれど、視界はぼんやりしていて

千尋

………へ?

今、自分が何処にいるのか…

全く検討がつかなかった。

千尋

………ん゛ん、

俺は一体昨日の夜、

どれくらい1人で

ほっつき歩いてたのだろう。

結局、行く場所がなかったから

家に帰ってきて

死んだように眠ったのだろうか?

千尋

……うーん、

千尋

眩し……もう、朝、?

目を開くと

当たり前のように自室の天井が見えて…

千尋

………っ、

千尋

………?

って、あれ?

俺は思わず目を見開いて

何度も瞬きを繰り返した。

千尋

……は、ぇ

千尋

ちょっと待てよ……?

これは、

おかしい………

千尋

な、なんで……

だって、俺が今寝ているのは

いつものカッチカチのマットレス…

ではなく。

千尋

……ふ、ふかふかのベット、

それに、周りに置いてある

白を基調とした家具にも

全く見覚えがない。

千尋

……は?

キイイィーーーー

ガチャっ

千尋

千尋

…………

そして、俺がぐるぐると今の状況を

考えている時……

急に近くのドアが開いた。

千尋

…………だ、

誰か、来たのだろうか。

千尋

誰、だ?

…ようやく、お目覚めかな?

千尋

!!!

初めまして、“千尋“くん。

あはは、そんなに怯えたような顔で見ないでよ

千尋

だ、

千尋

誰だ……お前は、

千尋

そ、それに、此処は…何処……

うーん……

此処は何処だろうねぇ

千尋

……質問に答えてくれよ、

ふふっ、まぁそう慌てずに?

俺はねぇ〜……

深夜、そこら辺でウロチョロしていた君を保護してあげただけなんだよ~?

千尋

ほ、保護……

千尋

ですか、

そ~そ。

最近の朝夕は冷えるからねぇ、それに秋も近いし?

だから心配になっちゃってさ

千尋

……すみません、

千尋

そんな事でしたら……俺が悪かったです

千尋

ありがとうございます……

よく分からない部屋に

俺を保護してくれた人物は、

俺が述べた謝辞を聞くと、

微かに微笑んだ。

千尋

…………

それには、ついつい

悪い人では無いのかなぁと 思ってしまう

千尋

あ、でも俺……今日学校が、

千尋

だから、

千尋

1度、家へ帰らせて貰って……

…………

千尋

……お願いします、

…………

ねぇ、君さ

まだ気付いて無いの?

千尋

………え?

千尋

何を、ですか

……君のさ、手首…足首に繋がったモノだよ

千尋

……へ?

俺は、弾かれたように

慌てて…あの人が言う

手首、足首を確認する。

千尋

…………!!!!

千尋

な、ちょ……

ふふふふふふっ

千尋

…コレは?

コレは?って……

見たら分かるでしょー?

鎖、だよ鎖。

千尋

な、なんでそんな事……

……

だって……俺、

君の事を保護したって言ったじゃん

千尋

へ?

だーかーらー

そのまんまの意味だよ?

君を、外界から保護したんだ

ガチャガチャガチャっ……!!

千尋

……!

千尋

っ、!

俺は、急すぎることに頭がついていけず

ただがむしゃらに手足を動かした。

ガシャンっ!!

千尋

…………なんだよ、コレ

千尋

全然外れそうに、無いっ、…!

……君はおバカだねぇ

金属の鎖ってそう簡単には外れないこと分かるよね?

千尋

だ、だったら…!直ぐにでも外せよ、!

ガシャンガシャッ!

………

ね、あんまりそうやって無理に動いてたら…

君の大事な身体が傷付いちゃうよ?

千尋

…っ、

千尋

話を、聞け…!

…………………

俺は、話を聞かない男を

これでもか、という程睨みつけてやる。

………

しゅっ

千尋

………え

でも、次の瞬間には戦慄した。

だって………

千尋

な、ナイフ………

…ふは、

あんまりー…煩くしてると

ね?コレ…分かるでしょ?

トコトコトコトコ……

千尋

………ひっ、

コレで……君のそのうるさ~い声帯を

トコトコトコ……

千尋

こ、こっちに来るな…っ、

……ザックリと…ね?

ピタッ

千尋

…………

だから、

もう煩くしないでねー?

君はもう、此処から出られないんだ。

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