千尋
……………
?
さぁて千尋くん
千尋
……
?
君、お腹空いてたりしない?
千尋
……
あいつは…
ナイフをおろしてしまったが…
やはり、
当たり前のように
人にナイフを向ける奴は…
信用出来ない。
?
……うーん、
?
折角用意してたんだけどなぁ?
千尋
……っ、
?
…ふっ、
?
じゃあ、捨てちゃうよ?
?
別にお腹すいてないんなら。
千尋
……
ぐううぅっ
?
……
千尋
………っ、す、空いては…いるけど、
千尋
だけど…
?
あは、お腹は正直なんだなぁ
?
だけど?
千尋
……
千尋
へ、変なもの…入れ…
千尋
絶対…に、
?
うーん、
?
君、そんなに俺が怪しい人物に見える?
千尋
!
千尋
は、そりゃあ当たり前だろ……?
千尋
俺をこんな場所に監禁しておいて…
信用なんて…
あったもんじゃない!!
?
…
?
だーかーら
?
これは…監禁じゃないって言ったでしょ?
?
あくまでねぇ……
?
君への…救済だよ?
?
救済。
千尋
……?
千尋
な、何が…救済なんだ、
?
…………
?
だって君はぁ、
ガタガッ
ガタンッ!
千尋
………!!
千尋
ちょ、おい…俺に近づくなよ…!
?
………
?
こんな風に~?
千尋
……っ!
ガツンっ!!
千尋
………ぅ、うぁ゛…!
千尋
い゛、…
千尋
痛…ぃ、
?
……
?
お父さんに殴られてたんだって?
千尋
…っ、
千尋
……や、辞めろ、
?
………
千尋
……ぅぁ、
あいつに殴られた頬を
思わず手で覆う。
やはり、反射的に
父親のことを思い出してしまうのだ。
あの…忌々しい父親を…!
千尋
もぅ、い、嫌…嫌だ、嫌……
?
…そうだよねぇ
千尋
やめてくれよ、もぅ…暴力なんか…
千尋
お父さん……っ
?
……あーぁ、
?
可哀想に…君は、こんなにも義理の父親にトラウマ植え付けられてんだねぇ
千尋
……
?
……はは、
千尋
……!
なでなでなでなで……
千尋
………ひっ、
?
俺はもうそんなことはしないよー?
?
だから安心して。
?
もう、君をぶったりはしないからねぇ?
千尋
……………
千尋
…ぶったり、しない、
千尋
……………
?
さぁて、朝ごはんにしようか。