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え、何この話! 素敵すぎるんだが!
え!ありがとう(ノ≧▽≦)ノ
ザーザー
今日もしつこく雨が降る
梅雨は嫌いだ
普通の人は
じめじめするからとか
遊びに行けないからとか言うけど
俺は違う
それは
君が俺の前から
いなくなった季節だから───
────3年前のこと
俺がクラスで浮いていたこの頃
君は話しかけてきた
放課後、だったかな
君
晴希
君
晴希
君
君
晴希
君
晴希
君
晴希
出会いは、こんな感じだったな
それから、俺は君と よく話すようになったね
君はよく声をかけてくれたから
ある日の帰り道、君になんで敬語で話すのか聞いてみたら
君
君
君
君
君
君は強いと思った
そのとき、えへへっ、と乾いたように笑った君に
初めて、愛しい、と思った
君
君
晴希
君
ほんとは知ってた
けど、名前を呼ぶのは気恥ずかしくて
君
君
君
君
君
晴希
君
君
晴希
君
君
晴希
君
ある日、急に君から電話がかかってきた
君
通話
00:43
君
晴希
君
晴希
君
晴希
君
君
晴希
晴希
タッタッタッ
海に着いたら君はもう来ていた
今日の空みたいな綺麗な色のワンピースを着て
君
君
晴希
君
晴希
君
君
晴希
君
君
晴希
君
君
晴希
父
君
君
そう言って笑った君は
生まれてきてから見てきた何よりも
綺麗で、美しかった
俺はずっと彼女を乗せた電車を見送っていた
ザーザァー
晴希
帰ろうと思うが、足が動かない
それから、後悔の波が襲ってくる
優雨、と呼べなかったこと
好きだ、と伝えられなかったこと
最後に、ありがとう、と言えなかったこと
晴希
俺の涙を慰めるように
雨は優しく降っていた
久しぶりに、昔を思い出してたな
君は今…元気だろうか
そういえば、君がいなくなった日も
3年前の今日だったな
なんだか無性に外に出たくなって
雨が降っているにも関わらず、 俺は傘も持たずに外に飛び出した
結局海に来ちゃったな
懐かしいな
俺もちょっと未練がましい奴だ
?
後ろから女の声がする
?
まさか……
後ろを振り向くと優雨が立っていた
晴希
優雨
優雨
晴希
晴希
優雨
晴希
優雨
優雨
晴希
俺の横で、ずっと話したかった人が 笑ってる
俺も、少し勇気を出そう
晴希
晴希
晴れ、雨、虹
いろんな天気が
俺を応援してくれている────