この距離で、そのままで

聞いた事のないくらい低い声だった

ゆらゆらとする意識の中で君を思う

前に見た夢でなんで君は泣いていたの？

どうして俺を突き放したの？

君はなかなか自分のことを話そうとしない

ずっとなにかを隠してるのも知ってる

だから

俺はどこまで行っても君の全てを知ることができない

傷ついてもいい

君の心を知れるなら

俺はもうこんなに好きになっちゃったんだよ

頭がぼんやりしている

また、君の夢を見た

それは君の本当の気持ちを表してるみたいな気がしてまた考える

最近、充分に寝れてないからかずっとモヤがかかっているみたいだ

暇ちゃんが起こしてくれてる

でも起きたくない

なんて……？

俺に言いたくないこと？

それとも本音？

俺からしたら振り回されてるのは俺の方だ

今も君と、

君の夢に囚われてしまっている

暇ちゃん

俺は君のせいで叶わない恋をしちゃった

いつもと変わらないなんて

君は呆れてそう言うけど

俺は今心臓がばくばくいってるんだよ

君は知らないだろうけど

俺の頬は内側の熱で赤く染ってる

君のは、夕日に照らされてた

否、俺と同じかもしれない

君に『好き』なんて言ったら

『遅い』と言われてしまうのだろうか

いつか、君に伝えようと思う

待っててね