望むモノは全て手に入った
それを奪われることなんか勿論なかった
凪 誠士郎に会って、退屈だった人生が一変した
凪 誠士郎は俺の宝物
それを潔 世一に奪われた
そこから凪 誠士郎は俺のじゃなくなった
そう思った
けれど凪 誠士郎は帰ってきた
俺の元に
そして凪と一緒に潔 世一に勝った
ざまぁみろ 俺と凪はお前より凄い
昂る気持ちと共に潔 世一の悔しがる顔を見ようとした
けど潔 世一はもう俺らの事が眼中に無いみたいだった
変なヤツ
胸が少しモヤっとした
でもそんな事はすぐに忘れた
凪 誠士郎が帰ってきたんだから
ー イングランド棟 モニタールーム ー
玲王
凪
凪
凪
玲王
凪の隣に座ると同時に
なんとなく、前から気になっていたことを興味本位で聞いてみた
玲王
凪
凪
凪
玲王
玲王
玲王
凪
凪
玲王
玲王
玲王
玲王
凪
凪は少し考えたあと俺の方を向いて一言
凪
と言った
玲王
凪
凪
凪
凪
玲王
あんな奴が普通だなんて想像もつかなくて
凪の言葉に違和感が残った
だって試合中のアイツの方が印象が強いから
そこから俺の頭の片隅に潔が居座るようになった
同じチームメイトや偶に会うやつにさりげなく潔の事を聞いた
千切
千切
千切
千切
馬狼
馬狼
馬狼
馬狼
馬狼
馬狼
玲王
國神
國神
蜂楽
蜂楽
蜂楽
蜂楽
蜂楽
蜂楽
玲王
蜂楽
蜂楽
蜂楽
玲王
蜂楽
玲王
蜂楽
玲王
蜂楽
蜂楽
蜂楽
蜂楽
蜂楽
蜂楽
蜂楽
蜂楽
蜂楽
玲王
蜂楽
蜂楽
蜂楽
蜂楽
玲王
玲王
玲王
玲王
玲王
玲王
呟きながら枕に顔を埋める
凪 誠士郎が追いかけた男
潔 世一
他のヤツから聞く潔は試合の時とはまるで別人で
潔がそんな良い奴だって受け入れられずに居る
そのことを気にする度、潔の事は頭の片隅だけにとどまらず
偶に悩みの種になる
俺が潔を今までより強く意識するようになったのはこの頃からだ。
俺は潔と接してみる事にした
千切
凪
色んな奴に聞いて回ってから数週間後
俺は38度の熱にうなされていた
玲王
玲王
シンと静まり返った部屋
普段熱を出せば使用人がずっと傍にいるが
今は千切も凪も居ない
千切は報告に
凪は薬を貰いに行ってくれた
だから誰もここには居ない
玲王
熱の時は一人が怖くなる
寂しい
玲王
???
???
横になって寝てる俺の首元に冷たい何かが触れる
びっくりして後ろを振り向く
潔
そこにはマスクを付けた潔が居た
玲王
潔
潔
そう言ってポカリを差し出す
さっきの冷たい感触はこれか、と理解する
玲王
潔
潔
そう言って潔は俺の頭を撫でる
玲王
潔
潔
潔
潔の手はひんやりしてて、気持ちよくて
確かに頭痛がマシになった気がした
玲王
玲王
潔
潔
潔
潔
潔
潔
潔
潔
その言葉に何故か泣きそうになって
撫で続ける潔に背を向けて目を閉じた
確かに潔には友達として接した
けどそれは潔を知るためで
別に仲良くなろうと思った訳じゃない
けど、俺が寂しいって思ってくれる時に来てくれて
距離をある程度とって接してたから
その優しさが申し訳なくて
友達だと言って貰えないのが寂しくて
変な感情が湧き上がってくるのは熱のせいにして
眠りに落ちた
この時初めて“皆が言っていた潔”と“俺の中の潔”が交わった気がした。
目が覚めたら千切と凪がいて
潔はもう帰ったと伝えられた
少し落ち込むと同時に
凪の時とは違う潔への感情を
自覚した
この感情が後に恋心へと変わるのを知らずに
コメント
10件
えぇぇぇぇ!?!?私の好きな玲王潔✨ メッッチャ良きd(˙꒳˙* ) 白ちゃんのお話やっぱ好きぃ、!
続きお願いします!この作品どタイプです!!
え、この作品どタイプなんですけど( ´ཫ` )︎💕 続き楽しみです.ᐟ.ᐟ