曲パロディ集

孤独なステージの上。

俺に与えられたのは

嫌われ者の悪役で。

お前と結ばれる人は

立ちすくむ 2人の影。

スポットライトが照らす。

決められた 台詞どおり

ー俺はサヨナラを告げるー

君のその伸ばす手も 俺には届かないん だろうなぁ。

なぐさめの言葉 どれだけ並べたって 結末はもう 変わりはしないし。

ちゃんとお前が大っ嫌いに なれるように

最低最悪の俺を 演じるよ。

毒にも薬にもならない

幸せを願うのなら

足元にこぼれ落ちる

その涙の数さえも。

初めから決められてる。

抗うことは出来ない！

出来ない…！

ハリボテの街が 夕焼けに染まって。

俺たちの別れを彩る。

「見てくれ」を 整えるために 着飾った。

恋愛感情は

脱ぎ捨てる。

つんつん

いい匂いする…優しい… なんて言うんだろう。 すごく…

笑顔が溢れ出す 素敵なーーー

BGMが終わる頃 ステージは

暗闇に包まれてく。

てく

暗転の隙に君の手握り締め

遠いどこかへ連れて行こうか。

一分一秒が通り過ぎてゆく

お前をひとり舞台に 置き去りにして

振り返ることなく立ち去る

「もう顔も見たくない！」って くらいに

最低最悪の

ゆっくりと

閉幕？

ううん。

一つだけ。台本通りじゃなくったって

別にいいでしょ？ スマイル?

!?

閉幕