hr.
通院です
ちょっと、いや、かなり進行しちゃった、
とうとう入院まで行ってしまった...
色んな人たちには辛くないと言っているが、本当は違う。
すごく辛い...ッ
hr.
学校行けてるかなッ...?
俺はそう思いながら、自分の体に流れていく点滴を眺めていた。
ur.
昨日からひろくん、学校来てねぇな、
淋しい、
まさか、あいつ陰でいじめられてたり...?
は、ないよね...あいつメンタル強いし
でも、なんで、
独りは慣れてるはずなのに、人慣れできないのに、
なんで、
淋しくて、つまんないんだろッ...?
ur.
まじでひま、
何しても、何食べても、ひろくんとの時間を思い出す...
楽しかったな、あの時、
一瞬だけ心が彩やかになった気がした、
ur.
ur.
〜病院きました〜
ズキッ
ur.
結局熱あんじゃねぇかよ...
喉痛いし、頭痛いし、
風邪症状のオンパレードや...
うりさーん、
黒沢 憂麗さーん
〇〇号室までお越しください
ur.
トコトコ...
ur.
ur.
ur.
ur.
ひろくんらしき人が見えた
...あれは俺の気のせい、いや、あれはひろだ
あのさらさらなねずみ色の髪、あのへあぴん、
聞き覚えのある声...
...!?
タタタッ
あいつは俺を見て、動揺して、逃げた、
まるで猫に見つかったねずみのように
本当は今すぐにでも追いかけたかった、でも、呼ばれていたから、
〜診察後〜
ur.
ur.
ur.
結局あいつ、なんで逃げたんだ...?
てか、あいつはひろなのか...?
なんで俺はわかったんだ...?
hr.
hr.
hr.
hr.
でも、散歩、楽しいな...!
涼しい風が吹いていて、庭には花がいっぱいで、
病院食は美味しいし、
でも、うりくんと会えないのは淋しいな...
hr.
hr.
あれは、うりくん...!?
やばい、入院したこと、病気のこと、
ばれちゃう...
迷惑かけたくないのに...
hr.
バンッ!
hr.
また逃げちゃった、あぁ、俺はなんて
気弱なんだろッ...?
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