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テラーノベルの小説コンテスト 第3回テノコン 2024年7月1日〜9月30日まで

目が覚めた。

その瞬間、ものすごい不安が僕を包囲した。

全て夢だったのか、と思った。

 しかし、隣には彼の姿がある。

大陽

(夢じゃなかった、、、)

昨晩は、早朝まで彼と抱き合っていた。

只今の時刻は6時。

彼の寝顔を見上げ、その分厚い胸板に抱きついた。

暖かかった。

大陽

たかちゃん、、、

大陽

起きて、、、

、、、

ん、、、

おはよ、、、

大陽

おはよ

大陽

全然寝てないけど、大丈夫?

うん、、まぁ、、、

良かった、、、

俺の夢かと思った、、、

大陽

僕も、、

大陽

目が覚めて不安だった、、

うん、、、

それで、、裸のまま抱きついてんの?

大陽

そ、、、

大陽

あったかい、、( *´꒳`*)

(キュン///)

もー、、、可愛すぎるって、、

っ、お前飛行機10時だっけ?

大陽

うん、、

じゃあもう支度しなきゃだな、、

大陽

え、、もう?

大陽

やだ、、

え、、?

大陽

期待してたのに、、、

っっ、、、

(超可愛い、、やばい、、)

お前可愛すぎ、、、

チュ、、、

大陽

、、/////

その後、1時間2人は時間を忘れて愛し合った。

まるで時間の中に蕩けて、それが永遠だと感じるような一時だった。

時刻は9時半。

全ての手続きを終え、あとは彼が飛行機に乗るだけ。

ただそれだけのことでも離れるのがどうしようもなく辛かった。

しかし、不安とともに、それをかき消すようにやって来たのは彼を愛おしいと思う気持ちだった。

そして、ずっと俺の手を握って離さない彼の手をそっと戻した。

大陽、、?

ちょっと渡したい物があるんだけど、いい?

大陽

うん!

持ってきて良かったと思った。

バッグの中から小さなジュエリー箱を取り出した。

それを開くと、大小異なる2つの指輪が姿を見せた。

その指輪を手に取り、箱を閉じる。

大陽

え、、これって、、、

そう、、

昔、俺が大陽にあげたやつ

大陽

ほんと、、、に、、?

うん´`*

また受け取ってくれる、、?

大陽

もちろん、、

そして、彼の細い右手の薬指に指輪をはめた。

やっと持ち主の元へ戻ってきたそれは、輝きを取り戻したように見えた。

大陽

まさか、取っておいてくれてたなんて、、、

、、実を言うと、、

ずっと肌身離さず持ってたんだ

小指にお前の指輪して、薬指に自分のしてた、、

大陽

、、、結婚式で会った時もしてたね、、

大陽

気づいてたよ´`*

そっか、、

あと1週間くらいで日本帰るから、、

待っててくれるか、、?

大陽

ずっと、待ってるよ

毎日、電話しろよ、、?

大陽

うん、、

大陽

1週間分、貯めていい?

俺も充電したい、、

おいで、、!

大陽

大好き!

俺も大好きだよ、、

熱いハグとキスを交わし、彼を見送った。

ー1週間後ー

彼に帰国の連絡をして、飛行機に乗り込んだ。

 取引は無事に終わり、円満な形で可決した。

疲れがどっと溜まり、睡魔に襲われた。

 

気が付くと、暗く湿った場所にいた。

ここは、、どこ、、だ、、?

何も無いその場所に、自分の声が反響する。

その反響が、いつしか大陽の声に変わっていった。

大陽、、??

いるのか??

しかし、その声はしきりに ''たかちゃん'' と呼ぶだけで、問いかけには答えない。

その時、暗がりから影が現れた。

その人物は、ある男だった。

その男こそ、大陽に別れを告げた理由の1つだった。

謎の男

はははっ

謎の男

君の最愛の子はどこかなぁ、、、

謎の男

くくくっ

もう、、いいだろ、、、

大陽は何もしてない、、、!!

東卍もやめた、、、!

何があるって言うんだよ、、

謎の男

はははっははっ

謎の男

いい気味だ、、、

謎の男

苦しめ苦しめ、、

もう、、やめてくれ、、

男は再び暗がりに消えていった。

目が覚めた。

額には少し、汗をかいていた。

(嫌な夢だ、、、)

機内アナウンスが流れた。

まもなく着陸だそうだ。

もうすぐ彼に会える、それだけで悪夢など何処かへ消えた。

そんな悪夢を見ていたことすら忘れ、天からの忠告を無視した。

午前10時。

彼が日本に帰ってくる時間だった。

ミニブーケを片手に、空港でそわそわとその帰りを待ちわびていた。

大陽

(まだかなぁ、、)

大陽

(早く会いたいな、、)

1週間ぶりに彼に会えると思うだけで、心が跳ねた。

15分か20分が経とうとしていた頃、その姿が現れた。

大陽

たかちゃん、、!!

大陽

おかえり!!

ただいま。

久しぶり!

大陽

(*>ω<)ω<*)ぎゅ〜♡

大陽

会いたかったぁぁ、、、

うん、俺も、、

今日は俺ん家来なよ、、

大陽

え、いーの?

大陽

行きたい!!

あ〜

本当に会いたかった、、

大好き、、

大陽

僕も、、大好き、、

大陽

早く家帰っていちゃいちゃしよ!

うん、、!

彼の温かさが戻ってきたと思った。

ふんわりと包み込むような、太陽じゃない、月のような温かさだった。

そして、

その月を照らしていくのは、自分でありたいと願った。

読んでくださってありがとうございます!!

そして

更新遅れてすみません💦💦

ちょっとテスト期間で、隙間時間に書いていたので💦

ご了承ください、、、

さてと、、

今回は割と平和かな、、?

そんなことも無いのか、、

伏線が、、

ということで次回は

不穏な気配が、、、?!

お楽しみに!

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