慧
こんちゃ!
慧
えっと今回は僕の過去編です
慧
それではどぞー
慧
…お父さん、
慧父
あ?なんだそれは。
慧
今回のテスト…96点でした。
慧父
ゴンッ
慧
ッ!
慧父
なんだその中途半端な点数は!!
慧
ごめんなさい!ごめんなさい!
慧母
ちょっとうるさいんだけど〜
慧
お、母さ…
慧母
あら♡何1人でストレス発散してんのよ、あなた。
慧父
別にいいだろう。"こんなの"後継ぎにもできない程クソな"モノ"だ。
慧母
そぉーねぇ!♡
慧
ごめっ…!ごめんなさい!ごめんなさい!
慧母
バキッボコッドンッ
慧
ごめ…んなさ、い…(バタッ)
慧母
ふー!いいストレス発散になったわァ!♡
慧父
さぁ仕事に戻ろう
俺は、小さい頃から虐待を受けていた。
理由はわからない。
ただ、母さんも父さん"だった"人も、皆こう言う。
『アンタがサンドバックにピッタリだ』
…と
俺は、母さんと父さんが幸せならそれで良かった。
いくら蹴られても、殴られても、それで2人の気持ちが晴れるんだったらそれで良かった。
たとえ、「後継ぎに必要ない」「こんなことも出来ないのか」 と言われても…
ある日、この出来事のせいで俺が母さんと父さんを嫌いになるだなんて思わなかった。
慧
…え?
敬(けい)
ね〜誰?こいつぅー。
俺が小6の時、家に帰ると知らない男の子がいた。
慧
え?は?
慧母
どぉしたの?敬ちゃぁん?
敬(けい)
こいつ誰?
慧母
このクソ?あぁこのクソはね、あなたのお兄ちゃんよ。
敬(けい)
きんもっ!
慧
…
慧母
あぁ、でも貴方が嫌って言うならすーぐ追い出すけどねェ♡
敬(けい)
こんな兄貴いらねー
慧
ッ!
ダッ!
慧母
ちょっと慧!!
慧
グスッ なんで…
慧
タッタッタッ
慧
スッグスッヒック
なんで、俺は生きてる…? あの人が俺を産んだから?
違う!!!
俺は…!
俺はッ!!
慧
あの人達の為に生きてたんだ…
慧
あの人達に、肯定される日を待ち続けたせいで…
慧
行きたいよ、君の所へ
慧
今すぐ、駆け出して
慧
行きたいよ…
慧
真っ暗で、何も見えない…
慧
怖くても大丈夫…
??
おい、お前ここで何してる?
??
兄ちゃん、そんな言い方しないでよ!
??
別にいーだろ。
??
この人見てよ!泣いてたんだよ。
2人の兄弟が俺に話しかけてきた
慧
あんたら、誰?
??
糸師冴
??
い、糸師凛です…
慧
そう…
冴
おい、こんなとこで何してんだよ。ていうか、お前も名乗れ。
慧
俺は、氷河慧…
凛
大丈夫…?
慧
あはは、わかんないや。
冴
…寒くねーのか。
慧
寒く…ない、っていうかわかんない。
慧
もう何も感じない。
凛
ねぇ兄ちゃん。
冴
どうした、凛。
凛
この人俺達の家に連れてってあげようよ。
凛
この人、さっきからずっと震えてるよ?
冴
…そうだな。
冴
おい、慧。
慧
なに…?
冴
俺達の家、来いよ
慧
え?
凛
今日はもう遅いし、雪も降ってて寒いしさ!
慧
う、うん…
凛
じゃーLETSGO!
凛
たっだいまー!
冴
…ただいま
糸師家母
おかえり、あら?その子は?
慧
あっ、お邪魔します。氷河慧です…
糸師家母
慧くんって言うのね!いい名前じゃない!
慧
…え?
糸師家母
そうだ!ご飯食べて行ったら?お口に合うかどうか分からないけど…
慧
いいんですか?
糸師家母
いいわよ!これくらい!
慧
ありがとうございます…
糸師家母
凛も冴もいいでしょう?
冴
ん。
凛
うん!!
慧
(。・н・。)パクッ!おいしい…
糸師家母
そう?良かったわぁ〜
糸師家母
沢山食べてね。
慧
ありがとうございます…
凛
慧!ご飯食べ終わったらホラゲしよ!
慧
え、ホラゲ?
慧
が、頑張って?
冴
なんで、俺なんだよ。
慧
え?あ、え?
凛
ねーいーでしょ?慧ー!
慧
あ、うん
あれ、いつもってこんなに
暖かかったっけ…
慧
閲覧ありがとう!
慧
それではバイバイ!