ある街の裏路地
今日も銃声が1つ鳴り響いた
○○
(ふぅ)
私は○し屋の一家に生まれた
20歳になると半強制的に○し屋を継ぐことになる
そして、多くの場合は○し屋として生きることになる
○○
お母さん、No.5完了です
お母さん
『了解』
私達家族は、仕事の場合のみ、トランシーバーでやり取りをしている
あやめる対象者は、依頼を受けた者
依頼理由を聞き、○すに適した理由だった場合のみ○す
犯罪にはギリギリ触れないらしい
○○
ただいま
お母さん
おかえりなさい
○○
みんなは?
お母さん
みんなはまだ仕事中
お母さん
もう遅いし寝なさい
○○
はい
普通の家に生まれ、普通の女の子であれば
純粋な気持ちで恋愛できていたのかな
と、よく考える
ピコン
○○
(あ、メールかな)
さとみくん
今いい?
○○
どうしたの?
さとみくん
今週末さ、一緒にデート行かない?
○○
デート!?行きたい!
さとみくん
じゃあ決まりで!
さとみくん
○○駅に11時でいい?
○○
うん!
○○
楽しみ!
さとみくん
俺も!
○○
じゃあ、おやすみ
さとみくん
おやすみ
○○
デートか…
彼は私の彼氏のさとみくん
2年ほど前から付き合っている
○○
楽しみだな
彼には家の事を言っていない。
もちろん、家族以外は誰も私が○し屋だなんて知らない。
だから、彼は私に普通の女の子として接してくれる
それだけで幸せだった
○○
おはよ
お母さん
あら、おはよう
おじいちゃん
○○、今日は依頼者様がいらっしゃる
おじいちゃん
○○も同席しなさい
○○
はい
おじいちゃん
けん、お前もだ
お兄ちゃん
はい
○○
あれ、そういえばお父さんは?
お母さん
お父さんは少し遠い所の依頼を受けているの。
○○
そうなんだ、
ピーンポーン
お母さん
どうぞ。
依頼者
お邪魔します
○○
こちらにどうぞ
依頼者
どうもありがとうございます
おじいちゃん
それで、今回はどのような?
依頼者
はい。こちらになります