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人は想う。己が過去を。
そして願う。理想の未来を。
???
飛沫が上がる海岸に、 佇む者、一人。
漆黒に染まるスーツを纏い、頭部を 狐に似た白と紅紫色の仮面が覆う。
傍から見て、海岸に佇むには余りにも不格好な姿だ。
その身が背負う痛みを、 知る者は少ないだろう。
やにゃ~
隣から、桃色の衣装に身を包んだ 少女、やにゃ〜が呼びかける。
やにゃ~
???
???
やにゃ~
やにゃ~
戦いへと向かうその背中を、 やにゃ~は見守る。
それを祝福するが如く、 海岸の波は、激しさを増していた。
いつかの時代。
-とある都会-
ひまじん
「わいの名前は南條輝人! 愛称は ひまじん! 近◯大学の元学生や!」
…などと語りを入れる間もなく、 必死の形相で駆ける男が一人。
ひまじん
ひまじん
俺は、時間と戦っていた。
ひまじん
ひまじん
ひまじん
俺はバイト先である、小さな 喫茶店に到着した。 間一髪、間に合ったようだ。
バイト先のジジイ
…糠喜びであった。
ひまじん
バイト先のジジイ
ひまじん
ひまじん
バイト先のジジイ
ひまじん
バイト先のジジイ
ひまじん
バイト先のジジイ
ひまじん
バイト先のジジイ
ひまじん
俺は、ジジイに 突き飛ばされた。
直後、喫茶店の扉は 固く閉ざされ、二度と 開くことはなかった。
ひまじん
他人に裏切られ、傷つき、 自尊心と職を失う。
ひまじんの人生、未だ闇の中。
─デザイア宮殿─
やにゃ~
やにゃ~
やにゃ~
やにゃ~
やにゃ~
やにゃ~
やにゃ~
???
???
やにゃ~
???
???
???
やにゃ~
やにゃ~
???
やにゃ~
やにゃ~
やにゃ~
ひまじん
-とあるカフェ-
ひまカノ
ひまじん
俺はカフェにて、 彼女に慰めて貰っていた。
バイトをクビになった、 情 け な い 自 分 を。
ひまじん
ひまじん
ひまじん
ひまカノ
ひまじん
ひまカノ
そう言って彼女は、 スマホで動画配信を見始めた。
俺は気になって 覗いてみる。
ひまじん
ひまカノ
ひまカノ
ひまじん
あーけん
あーけん
あーけん
あーけん
あーけん
Mr.つまびらか ¥114514 [気づくの遅せーよ直置き女]
あーけん
あーけん
あーけん
ひまじん
大人気…と称するには少々疑問が残るが、あーけんの成長には目を見張るものがあった。
「あーけんさん、 変わったんやな」
ひまカノ
ひまじん
ひまじん
ひまじん
ひまカノ
ひまじん
ひまカノ
ひまカノ
ひまじん
ひまじん
ひまカノ
ひまじん
しばし気まずい空気が流れる。
流石にかける言葉がない…
…と、そこへ、
カフェ店員ちゃん
カフェ店員ちゃん
ひまじん
カフェ店員ちゃん
美味なる助け舟により、 ほんの少し空気が和んだ、 …ような気がする。
ひまカノ
ひまじん
ひまじん
…その時だった。
(ドゴォォォォン!!)
ひまじん
突如、爆音と共に喫茶店の ドアが破られる。
その中からは─
バケモノ
和装に身を包んだ、バケモノ? が現れた。
カフェ店員ちゃん
変わった客と思い、恐る恐る 声をかける店員。しかし─
バケモノ
カフェ店員ちゃん
バケモノ
バケモノは、手に持った刀で 店員を切り付けた。
肉の切れる音。 直後、店員は声を発することなく その場に倒れた。
ひまカノ
ひまじん
店員だった物からは、 赤い液体が流れている。 深く切られたのだろう、体から 腸と思われるものが露出していた。
バケモノ
バケモノが、肉の塊を踏み越えて こちらに向かってくる。
ひまじん
ひまカノ
ダメだ、 完全にパニックになっている。
仕方がない…!
ひまじん
俺は、彼女をおいてキッチンに 向かった。
(ドンッ!!)
ひまじん
だが、キッチンの直前で 見えない壁のようなものに ぶつかった。
ひまじん
バケモノ
バケモノは彼女に目もくれずこちらに向かってくる。
ひまじん
ひまじん
一瞬パニックになったが、 すぐに逃げる方向を変える。 俺は喫茶店を出て、 外に逃げることにした。
バケモノ
やにゃ~
やにゃ~
???
???
やにゃ~
やにゃ~
???
やにゃ~
やにゃ~
「“仮面ライダー“諸君!」 「ミッション開始にゃ!」
???
???
???
プレイヤー二人は、次々と腰に 黒い楕円型の機械を 押し付けた。
〘DESIRE DRIVER〙
無機質な機械音声とともに、 腰部にベルトが装着される。
…そして、もう一人の プレイヤーも。
???
???
???
〘DESIRE DRIVER〙
ひまじん
そこは、地獄そのものだった。
バケモノ
会社員
人々が、バケモノ達に 殺されていく。
バケモノ
青年
女性
バケモノ
男の子
母親
人々の幸せが、奪われていく。
ひまじん
俺は、ただ 逃げることしかできない。
バケモノ
ひまじん
バケモノ達
きっと悪い夢だ! 夢であってくれ!
バケモノ
ひまじん
バケモノが振るった刃が、 俺の腕を掠めた。
ひまじん
傷口から血が流れる。 腕の痛みが、 現実を突きつける。
これは夢なんかじゃない。
そんなこと、 わかっているのに…!
ひまじん
ついに、壁際に追い詰められた。
バケモノ
バケモノ達
ひまじん
ひまじん、万事休す─
???
その時、何処からか 矢が放たれた。
バケモノ
矢に撃ち抜かれ、 バケモノ達が次々と倒れていく。
ひまじん
屋根の上に人影を見つけた。 しかし、逆光ではっきり見えない。
バケモノは、 なおもこちらに向かってくる。
…その時。
(バゴォォォン!)
???
バケモノ
けたたましい轟音とともに、 紫色の装甲を纏った男が 俺の背後の壁をぶち破りながら 現れた。
ひまじん
???
男は、チェーンソーのような剣 を振り回し、 バケモノ達を蹂躙していく。
バケモノ達
???
〘POISON CHARGE〙
男が刀身の黒いレバーを上げると、 電子音声とともに、 剣にパワーがチャージされる。
???
バケモノ
バケモノ達
〘TACTICAL BREAK〙
???
バケモノ達
パワーがチャージされた “ゾンビブレイカー“を振り回すと、 周辺のバケモノは瞬く間に 溶け落ちていった。
ひまじん
俺が追い詰められてから 約5分ほどの出来事だ。
俺はあまりの展開の速さに、 立ち尽くすしかなかった。
???
ひまじん
先程屋上にいた者の呼びかけで、 俺は正気を取り戻す。
そして連れられるまま、 この場を後にするのだった。
ひまじん
一方その頃。 とある屋上にて。
???
やにゃ~
???
やにゃ~
やにゃ~
やにゃ~
???
???
???
やにゃ~
???
そう言い放つと、プレイヤーは バイクのレバーがついた 赤く光るアイテムを取り出した。
やにゃ~
やにゃ~
???
その時、遠くで何者かの 唸り声が響いた。
やにゃ~
???
???
プレイヤーは、 先程のアイテムのレバーを回した。
〘BOOSTRIKER〙
電子音声とともに、 赤いバイクが召喚される。
???
そう言うとエンジンを轟かせ、 疾風の如く走り去る。
ついに、最後のプレイヤーが 戦場に向かって行った。
やにゃ~
やにゃ~
やにゃ~
何も無い場所から、 “ゲームマスター“が現れた。
ゲームマスター
ゲームマスター
ゲームマスター
やにゃ~
俺、ひまじんは、白熊に 連れられ、ビル街のはずれに出た。
???
ひまじん
助けが来たことで心に余裕が できたのか、ある疑問が浮かんだ。
(なぜ、さっきわいが ひまじん って 知っとったんや?)
(元リスナーさんか? それとも…)
ひまじん
???
ひまじん
ひまじん
???
ひまじん
そう言うと白熊は、 腰にある黒い機械から 緑色のパーツ?を外す。
直後、閃光を放ったかと思えば、 漆黒のスーツは消え、 「中の人」が露わになる。
その姿を、俺は知っていた。
ひまじん
でんでん
ひまじん
でんでん
そのいろいろが聞きたいんや!
滾る気持ちを抑え、俺は 疑問を投げつけた。
バケモノのこと、 そしてスーツを着た時のこと。
でんでんさんは、 すぐに疑問に答えてくれた。
でんでん
ひまじん
でんでん
でんでん
ひまじん
でんでん
でんでん
ひまじん
でんでん
でんでん
???
ひまじん
いつの間にか、牛の仮面ライダー が、俺達に近づいていた。
でんでん
仮面ライダーブルック
ひまじん
仮面ライダーブルック
ブルックは苛立ちながら、 腰の機械の紫色の部品を外した。 緑色の部品よりだいぶ大型だ。
そして「中の人」が現れた。
陰キャ転生
ひまじん
また、知り合いだ。 親しい者が現れた余裕からか、 俺は少し感情的になってしまった。
ひまじん
ひまじん
ひまじん
ひまじん
そんな俺に陰キャ転生は 事実を突きつける。
陰キャ転生
陰キャ転生
ひまじん
陰キャ転生
ひまじん
ひまじん
陰キャ転生
ひまじん
でんでん
ひまじん
でんでん
ひまじん
でんでん
でんでん
ひまじん
俺は余裕ができた余り、 我儘にも苛立ってしまった。 …反省だ
陰キャ転生
陰キャ転生
ひまじん
陰キャ転生
でんでん
しばしの沈黙、 最初に口を開けたのは 陰キャ転生だった
陰キャ転生
ひまじん
でんでん
陰キャ転生
陰キャ転生
でんでん
でんでん
─その時、 辺りに大きな唸り声が響いた。
陰キャ転生
でんでん
言われるがまま、 頭上を見上げると、
ひまじん
先程までのジャマトとは違う、 巨大な要塞がそこにあった。
ひまじん
でんでん
でんでんは腰の機械に、 緑色の部品をセットする。
〘SET〙
“仮面ライダー“に変身する つもりだ。
でんでん
城ジャマト
しかし、豪速の速さで 城ジャマトの触手が迫る。
ひまじん
(ボゴォォォォォン!)
哀れにも、でんでんの身体を ジャマトの触手が貫通した。
仮面ライダーキタノキワミ
腰の機械の中央にあるコアが、 音を立ててひび割れる。
その直後、でんでんの身体は 赤黒いデータと化して消えた。
『MISSON FAILED』
ひまじん
陰キャ転生
ひまじん
陰キャ転生
ひまじん
陰キャ転生
城ジャマトの触手が、 俺をめがけて迫る。
ひまじん
正確には、「俺がいる地面」めがけて迫っていたのだろう、 触手は地面を貫通し、 そのまま地面の塊を抉り飛ばした。
当然、俺も一緒に飛ばされた。
ひまじん
俺の身体は宙を舞い、 固い地面へと向かっていた。
ひまじん
ひまじん
ひまじん
ひまじん
ひまじん
ひまじん
ひまじん
ひまじん
近づく地面、 最期が迫るその瞬間も、 俺は生きる事を諦められなかった。
(誰でもいい…)
(誰か俺を…助けて…!)
…その時、救世主は バイクと共に現れた。
ひまじん
飛び上がったかと思うと、 落ち行く俺の身体をガッチリと 捕まえ、そのまま着地していく。
俺は、 間一髪助かったのか。
救世主は、俺に語りかける。
???
ひまじん
正直、俺は混乱していた。
まさか、こんなことが、 同じ日に三度も…
俺を助けた救世主。 その声の主を、俺は知っている。
あんたは…
ひまじん
この
この
ひまじん
この
ひまじん
ひまじん
この
この
ひまじん
今の発言は少し引っかかったけど、 その時はそんなこと気にしてる 余裕がなかった。
ひまじん
ひまじん
ひまじん
この
この
ひまじん
ひまじん
この
ひまじん
ひまじん
ひまじん
この
ひまじん
ひまじん
ひまじん
俺はこのに、今の気持ち全てを 吐き出した。
俺の中にある、 どうしようもない絶望を。
しかし─
この
ひまじん
この
ひまじん
この
ひまじん
この
この
この
ひまじん
いつの間にか、 俺達の眼前には 大量のジャマトが並んでいた。 もちろん、城ジャマトも。
ジャマト
ジャマト
城ジャマト
ひまじん
この
彼女の腰には、でんでんさん達と 同じ機械が巻き付いていた。 中央の白いコアには、狐のマーク…
まさか、“あの狐“って…!
この
彼女が取り出したのは、 リボルバー?がついた白いパーツ。 それを…
〘SET〙
パーツを機械の左側にセットして、 彼女は“あの言葉“を叫んだ。
その一言で、彼女は変わる。
この
リボルバーを回し、 パーツについた引き金を引く。 すると…
〘MAGNUM〙
漆黒のスーツに包まれ、 純白の装甲と仮面が装着される。
このは、変身したのだ。 狐の“仮面ライダー“に。
ひまじん
仮面ライダーキモスギーツ
仮面ライダーキモスギーツ
仮面ライダーキモスギーツ
〘READY FIGHT〙
〘MAGNUM SHOOTER 40X〙
仮面ライダーキモスギーツ
ジャマト
仮面ライダーキモスギーツ マグナムフォーム。
拡張装備 「マグナムシューター40X」による 中·遠距離の戦闘を得意とする形態。
そのスペック通り、キモスギーツは 銃撃でジャマトを蹂躙していく。
例え相手が、高台に居ようと。
ジャマト
ジャマト
仮面ライダーキモスギーツ
仮面ライダーキモスギーツ
ジャマト
ジャマト
─正確に撃ち抜く。
ジャマトが、円陣を組み 襲いかかる。
ジャマト
ジャマト
ジャマト達
仮面ライダーキモスギーツ
仮面ライダーキモスギーツ
ジャマト
背後からの奇襲、 例え不意打ちであろうとも、
仮面ライダーキモスギーツ
バケモノ
─回避から、すかさず 反撃に転ずる。
彼女は飛び上がり、 マグナムシューターの レバーを引く。
〘BULLET CHARGE〙
ジャマト
仮面ライダーキモスギーツ
銃の引き金が引かれる。
バレットチャージによって 強化された弾丸が、 ジャマトの身体を貫いた。
ジャマト達
一騎当千。 ジャマトの軍勢は女狐一匹に 瞬く間に蹂躙された。
ひまじん
ひまじん
突如、唸り声が響く。
城ジャマトだ。 あのデカブツがすぐ近くにいる。
城ジャマト
キモスギーツの正面にそれはいた。 大きな口から破壊光線を放ち、 周囲を焦土に変えていく。
仮面ライダーキモスギーツ
そして、光線は 彼女のいる場所を薙ぎ払った。
ひまじん
ついに女狐は敗れて しまったのか。
〘RIFLE〙
いや、生きている。
仮面ライダーキモスギーツ
彼女はマグナムシューターを ライフルモードに変え、 遠距離からの狙撃を試みる。
城ジャマト
城ジャマトの触手を一本、二本と 撃ち抜いていく。しかし─
仮面ライダーキモスギーツ
城ジャマト
本体は表皮に守られ、 弾丸が弾かれる。 鉄壁の要塞。守りは強固だ。
仮面ライダーキモスギーツ
仮面ライダーキモスギーツ
仮面ライダーキモスギーツ
彼女はなおも撃ち続ける。 どれだけ弾丸が弾かれようとも。
城ジャマト
ついに、城ジャマトが 弾丸の主を突き止めてしまった。
仮面ライダーキモスギーツ
真っ直ぐキモスギーツのもとに 向かってくる。
ひまじん
そして。
(バクン!)
城ジャマト
ひまじん
一騎当千の女狐は、哀れにも 城ジャマトのランチとなった。
…その光景を、 ブルックも目撃していた。
仮面ライダーブルック
キモスギーツが食べられてから、 5分が経過した。
城ジャマト
城ジャマト
城ジャマトが急に苦しみ出した。
ひまじん
ひまじん
「やーっぱり!」 「身体も組織も、内側からダメに なっていくもんだね!」
デカブツの口内から 女狐の声が響く。
その声色は、 勝利を確信したようだった。
途端、城ジャマトが ひまじんに向かって落ちてくる。
ひまじん
そのデカブツは、ひまじんの 数十メートル先に墜落した。
ひまじん
城ジャマト
ラスボスはもはや、満身創痍だ。
女狐の声が、なおも響く。
「もう“切り札“を使うまでもないけど、最後は派手に決めるか!」
〘SET〙
「デュアル·オン!」
〘DUAL ON〙
デカブツの表皮を破り、 赤い火の玉が飛び上がる。
その主はもちろん─
仮面ライダーキモスギーツ
〘GET READY FOR〙 〘BOOST AND MAGNUM〙
腰の装置を、二つのパーツが覆う。
左は白きリボルバーを、 右は赤く光る“切り札“を纏う。
その力に呼応するが如く、 中央のコアは、 金色の円環を形づくる。
“マグナムブーストフォーム“。 世界の救世主たる女狐は、 その真の力を解き放つのだ。
仮面ライダーキモスギーツ
右のハンドルを捻る。
〘BOOST TIME〙
赤いバイクと共に 女狐は飛翔する。
そして、勝利へのフルスロットル。 城ジャマトに 飛び蹴りの体勢で突撃する。
〘MAGNUM BOOST〙 〘GRAND VICTORY〙
仮面ライダーキモスギーツ
炎纏いし弾丸が、 ラスボスの身体を突き破る。
城ジャマト
そして、爆発四散。 人々を脅かした怪物は、 今、その命を散らした。
…その光景を、 やにゃ~は見ていた。
やにゃ~
やにゃ~
『デザ神、降臨にゃ!』
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
ひまじん
ジャマトによって蹂躙された街に、 謎のアナウンスが虚しく響く。
ひまじん
仮面ライダーキモスギーツ
ひまじん
仮面ライダーキモスギーツ
ひまじん
俺が困惑していると、 彼女の腰の赤い部分が、 燃えるように光っていく。
仮面ライダーキモスギーツ
ひまじん
(ボンッ!) (キィィィィ!)
ひまじん
俺が離れた直後、赤いパーツは 悲鳴のような音を立てて 飛んでいった。
同時に彼女も変身を解く。
この
ひまじん
ひまじん
ひまじん
ひまじん
この
突然、荘厳な鐘の音が響く。
この
ひまじん
ひまじん
俺があまりにしつこかったのか、 彼女は溜息を吐いた。
この
この
この
ひまじん
世界が青いデータに変わる。 俺も巻きこまれる。
俺という…存在…がデータに… 包まれ…て…い…
ひまじん
ここはわいの家…? 今のは…夢…?
ひまじん
あぁ、何も思い出せへん! 夢あるあるや!
手足に怪我がないか確認したが、 傷跡も何も無い。
ひまじん
ひまじん
だが、何だか気が晴れない。
俺は気晴らしに、コーヒー でも飲みに行くことにした。
ひまじん
コーヒーを注文した俺は、 昨日の夢?を思い出してみる。
ひまじん
…やっぱり無理だ。 と、そこへ
やにゃ~
ひまじん
謎の女性が話しかける。 どこかで見たことあるような…?
ひまじん
すると、突然
やにゃ~
ひまじん
やにゃ~
そう言うと彼女は、 “! “のマークが目立つ 黄色い箱を渡してきた。
やにゃ~
ひまじん
渡された箱を開ける。中には、 何やらマークが描かれた緑の玉と、 楕円型の黒い機械が入っていた。
突如、 緑の玉に触りたい衝動に駆られる。
衝動に身を任せて、 それに手を触れると…
ひまじん
頭の中に次々と情報が入る。
あのバケモノのこと、 それに立ち向かう戦士、 そして、あの狐。
ひまじん
あれは、夢などではない。
現実、リアルなのだ…!
この世界には、脅威が存在する。
正体不明の怪物、ジャマト。 人々の幸せを奪う怪物が。
この世界には、希望が存在する。
怪物に立ち向かう存在、 仮面ライダー。 己の理想のために戦う戦士が。
やにゃ~
やにゃ~
陰キャ転生
あーけん
ひまじん
「「「仮面ライダー…?」」」
怪物ジャマトから 世界を守るゲーム、 デザイアグランプリ。
勝者には、理想の世界を叶える 権利が与えられる。
ジャマトに立ち向かい、 理想の世界を勝ち取れ!
勝ち取った夢の中で、 君は何をみつける?
─今、彼らの運命が動き出す─
この
DGPルール
デザイアドライバーと IDコアが届いたら、それは 理想の世界を叶える片道切符。
この戦いに、拒否権は無い。