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rbru 【 人間みたい 】 曲パロではないです!😓 R18.あり
暖房のかかった部屋に音が響く
星導
ようやく仕事のきりがつき ノートパソコンを閉じる
?
少し低いがよく響く 心地よい声が 俺の名前を呼ぶ
星導
小柳
星導
小柳
星導
少し頬を染めて食事を始める 愛しくてたまらない 彼の顔を見つめる 2人で仕事をする 2人で並んでご飯を食べる 2人で映画を見て笑い合う
小柳
星導
そんな日々がくるなんて あの頃は微塵も感じていなかった
星導
複雑で入り組んだ道を歩く 少し日差しが照った寒い日だった 初めて見る人の群れ 溢れる物、物、物 ふと、行き交う人々が 自分を見つめていることに気づく
星導
思い当たるとすれば『見た目』 無造作に伸びた薄紫色の髪 うっすら混ざるターコイズブルー 鋭い眼差しに薄青色の瞳 そのすべてが〝ある生き物〟を 連想させる
星導
すべての視線を無視し 視線をあたりに巡らせる と、一つの店が目に入った いや、〝何かを感じた〟 窓ガラスから内側を覗く
星導
一人の店員に惹きつけられた 整えられた薄暗い青色の髪 鋭い眼光 細長いようでしっかりした手足 どれもこれも見覚えがあった
星導
小柳
視線が合う 少し怯えたようで、鋭いままの眼光 間違いない 相手も〝感じた〟のだ だが、すぐに視線は逸らされる
星導
普段ならどうでもいいはずの 〝あいつら〟が 今日は気になって気になって 仕方がなかった
小柳
叶
小柳
叶
まずい 直感で思った 視線が合った瞬間感じた 〝食われる〟 本来なら〝あいつら〟相手に 感じることがないはずの恐怖
モブちゃん
小柳
普段なら微笑みの一つでも 浮かべるところだったが 今はそんなこと出来るはず無かった
カランカラン
なんだかいつもと違うような音に 決まりきったセリフを告げる
小柳
告げようとした
小柳
星導
背筋に震えが走る さっきまでの恐怖が蘇る 目の前にいる 〝あの〟視線をした男が
星導
小柳
彼の口から出てきた言葉に 身体が震えだす 少し低い声 寒気を帯びた声が 俺の〝種族〟を呼んだ
星導
小柳
それだけ述べて去っていく 扉が閉まる音がしたとき 腰から力が抜けたへたり込む
叶
小柳
叶
小柳
今は何よりも あいつに見つかることが怖かった
星導
彼の気配を感じる ゆっくり近づいてくる 当たり前に警戒しているようだ
星導
触手を無造作に、速く操り 気配の元へと伸ばす
小柳
触手に痛みを感じた 当然というべきか 相手も戦闘態勢である
星導
触手を器用に使い宙に舞う 視界に彼を捕らえた 次の瞬間にすべての触手で 彼に襲いかかり縛り上げる
小柳
星導
小柳
締め付けられてるのにも関わらず 眼光は鋭いまま その姿に何かを感じた
星導
小柳
星導
小柳
星導
小柳
本来、自分たちには必要のない 道具の数々
星導
小柳
星導
少し締め付けを強くする
小柳
星導
小柳
星導
本来、捕食対象でありあれほど 近づかないようにしていた 〝ヒト〟に 今、この白狼はなりきっている 理解ができない
星導
小柳
星導
その反抗的な態度に 不快感と共に 真逆の感情が芽生えた気がした
星導
触手がメインである自分の種族の 裏の能力
星導
小柳
星導
小柳
鋭い眼光 先程までの不思議な感情が 今理解できた 〝快感〟だ この視線にどうしようもなく 興奮を覚える 縛り上げた彼を引き寄せる
星導
小柳
鼻の先に来た彼の顔
星導
小柳
星導
縛り上げていた彼の身体を離し 腕で直接抱き上げる
小柳
星導
腕の中で攻撃を続ける彼を 触手でいなしながら 階段を登った
急なR18来ます
小柳
星導
何故こうなってる 反抗する言葉とは真逆に 身体が感じ続ける快楽で 頭が回らない
小柳
星導
星導
小柳
全力で抵抗するにも 身体が言うことを聞かない されるがままで 快楽が次々と襲いくる
小柳
星導
小柳
星導
少し余裕の無さそうな顔 反抗する余地を見つけ 少しほおが緩む
小柳
星導
だんだん頭が真っ白になっていく 次第に相手が誰なのか 何をされているのかが どうでもよくなってくる
小柳
星導
彼の瞳にケモノがやどる 何のためのこの行為だったのか 何故自分が相手を求めてるのか 全てがどうでもよくなる
小柳
そこを境に記憶があやふやになった
星導
目が覚めると白い天井が見えた 一瞬自分が何をしていたのか どこにいたのかがわからなくなる 隣に視線を移したとき それを思い出した
星導
自分の声に違和感を感じた 何か、今までにない感情が 混ざった声 安らかな表情で目を閉じ 肩がうっすら上下している そして思い出す 彼の記憶を読んでいたことを
星導
これは記憶に干渉するための 最後の行為だ なぜだか分からないが そう自分に言い聞かせて
チュッ
眠る彼に口づけた
小柳
星導
小柳
星導
小柳
少しずつ頬を赤く染める彼 その顔で 自分の中にある不思議な感情を 認ることを決めた
星導
小柳
星導
小柳
星導
小柳
一度口に出してしまえば 認めるのはそう難しくなかった
星導
少し首を傾げて問いかける
小柳
星導
小柳
星導
小柳
少し不服そうな表情で 頬を赤く染める彼に あの感情を抱く とたも愛しいんだ
星導
小柳
星導
小柳
星導
小柳
星導
小柳
彼の声で自分の名を聞いた時 全てが特別に感じた
星導
小柳
星導
小柳
星導
小柳
星導
小柳
星導
小柳
星導
小柳
星導
小柳
こうして2人でいる時間全てが 人間みたいで 愛しくて、何よりも大切だ
星導
小柳
星導
小柳
星導
人間みたいなこの一生が この先もこのヒトと 共にあれば良いと 心から願っている
小柳の記憶【回想】
人間の町…… こうしてみると不思議だな
小柳
子供
小柳
子供
小さい人間の声が 自分に向けられていることに 気がつく
小柳
子供
何の穢れもない無邪気な笑顔が 向けられる 気づくとその子供の前に 膝をついていた
小柳
子供
小柳
不思議と嫌な気はしなかった それどころか気がつくと 頬が少し緩んでいた
小柳
同族もいない今 ヤケになって降りてきた人里 何の期待もしていなかった でも
小柳
そして、再び立ち上がり 少しにぎやかな音がする方へと 歩みを進めた
少し長くなったけど、読んでくれてありがとうございます💕 欲を詰めました( リクエスト待ってます👍️