TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

願ういつか

一覧ページ

「願ういつか」のメインビジュアル

願ういつか

1 - 第1話

♥

1,455

2024年01月08日

シェアするシェアする
報告する

こくん

てかるぅとくん仕事終わるの遅くない?

りぬくん

あーでたでた

りぬくん

酔うとすぐるぅとくんに会いたがるよね笑笑

さくん

じゃー酒飲んで待ってようぜ!!

そういうと彼はテキーラの入ったショットグラスを2つ持ってきて僕の隣に座った

さくん

はいかんぱーい!

部屋にはグラスが重なる音が響いて その音が合図のように 2人とも一気に飲み干した

ジェくん

その辺にしとき笑

お水を注ぎながら ジェルくんは僕らを宥めている

ジェくん

はいよ

さくん

ん、ジェル弱くなった?

さくん

こんなんでへばってるとかジェルも変わっちまったなぁ笑

ジェくん

ん、?

あ、嫌な予感がする

そう思ったのも束の間

彼はショットグラスにテキーラを並々に 注いで勢いよく体の中へ運んでいく

さくん

おーー!!!

さくん

やっぱジェルはかっけぇ笑笑笑

りぬくん

あーあ、笑

りぬくん

今日絶対みんなのこと介抱しないからね

さくん

まぁまぁそんなこと言うなって!

ジェくん

莉犬も飲むやろ?

りぬくん

ねぇ、ころちゃん助けて!!

こくん

やめて、僕に話振らないで

りぬくん

おーい!笑

今日は久々にジェルくんの家で呑んでいる

日頃ジェルくんに逢えてない 寂しさを埋めるように

僕らはいつも以上に呑んだ

楽しくてたまらないけど

君がいないことが やっぱり気がかりだった

こくん

ねぇるぅとくんはー!

ジェくん

ころんそれしか言わんやん笑笑

りぬくん

あ、もうすぐ着くって!

莉犬くんはスマホの画面を 僕に見せつけてきた

こくん

ねぇ、僕にはLINEきてない!

こくん

莉犬くんにだけずるい!

さくん

めんどくせぇ笑笑

未通知の僕のスマホは 真っ暗なままだ

りぬくん

たぶん、ころちゃん酔っ払ってると思って俺に送ってきてるだけだよ笑

りぬくん

ころちゃん人と居る時はスマホいじらないし

何も言い返せなくなって 僕は黙り込んだ

それが本当ならいいのに

本当は僕に1番に連絡したいって 思ってくれてたら。

ジェくん

ころんってるぅちゃんのことどー思ってんの?

こくん

え、?

やけに真剣に聞かれて言葉が詰まる

こくん

どうって、

さくん

もう好きだろ

りぬくん

好きだね

こくん

うるさいなぁ!

誤魔化すように目の前の缶ビールを飲み干した

さくん

おおー、!

さくん

ころんも呑めるようになったなぁ笑

りぬくん

さっきから誰目線なの笑

呆れた目でさとみくんを見つめる 莉犬くんの頬が妙に赤らんでて

こくん

あ、

と声が出た

ジェくん

なんだよ

こくん

別にーー!!

さとみくんが僕らに向ける目線と 莉犬くんに向ける目線はやっぱり違う

なんだか甘ったるくて なにか言いたげな目

その目線に気づいているのか 莉犬くんも満更でもなさそうに

軽く微笑んだ

こくん

ねぇ、ジェルくん!!!

ジェくん

だからなんだよ!!笑笑

こくん

僕らも幸せになろうね!

ジェくん

んだよ急に笑笑

りぬくん

ダメだよ、ジェルくんにはもうなーくんがいるでしょ

さくん

なーくんも来れたら良かったんだけどな

本当は6人で飲むはずだったが シンガポールに戻らなければ行けないため、 なーくんは仕方なく断念した

りぬくん

なーくんに電話かけちゃう?

いたずらっぽく笑って 机の上のジェルくんのスマホを指さした

ジェくん

いや、なーくん忙しいからやめとき!

さくん

いーじゃん!いーじゃん!

りぬくん

そんなこと言って内心寂しいくせに!

ジェくん

ほんまにちゃうから!

耳を真っ赤にして頑張って 言い返そうとしてるこの姿を

今すぐにでもなーくんに見せてあげたい

こくん

ジェルくん可愛いんだから♡

ジェくん

うるせぇ!

ピンポーン

突然インターフォンが鳴った

僕の口角は分かりやすく上がっていく

りぬくん

お、るぅとくんかな?

ジェルくんは立ち上がって インターフォンのボタンを押す

ジェくん

はーい

るくん

あ、お疲れ様でーす

僕の大好きな声が聞こえた

ジェくん

お疲れ様〜

玄関の鍵を開けに行く ジェルくんの後ろ姿を目で追うと

やけに視線を感じてそちらに目線をずらす

りぬくん

ころちゃんよかったねぇ笑笑

さくん

めっちゃにやけてんぞ、笑

2人に言われなくたって そんなの分かってる

だって

心臓がドキドキして

だんだん体温が上がっていく

顔が熱くて

でもきっとこれは アルコールのせいなんかじゃない

こくん

だってるぅとくんのことすっ…

ジェくん

ええええええ!!!

突然玄関からジェルくんの 叫び声が聞こえた

りぬくん

え、何?

さくん

ジェル!?

僕らは思わず飛び上がって 玄関へ向かった

なくん

こんばんは!笑

ジェくん

え、なんでおるん!?

そこには来るはずのない なーくんが立っていた

なくん

仕事の関係でまだこっちにいた方が
都合良さそうだったから

なくん

今日は俺もお邪魔します!笑

りぬくん

なーくんと呑むの久しぶりじゃない!?

さくん

いや、なーくんはそもそも呑めないだろ笑

なくん

今日は呑むぞ!!!!笑

ジェくん

絶対やめとき笑

お酒が弱いなーくんは いつも隣でジュースを飲んでたのを思い出す

こうやってみんなで集まって 飲み会なんて懐かしい

本当は

わがままを言えば

もっとみんなといたいのにな

なくん

あれ、ころちゃん顔真っ赤だね笑笑

なくん

結構もうみんな飲んだ感じ?笑笑

こくん

さとみくんが飲ませてくるんだもん

さくん

いやいや、ころんだって飲みたがってたから笑

るくん

相変わらずですね笑

なーくんの後ろからひょっこり 顔を出して僕らに呆れたように笑った

こくん

あ、絶対飲ませるからなあああ!!

さくん

あははは笑笑

ジェくん

もう寒いからさっさと中入り笑

1時間後

るくん

うわぁ、酔ったぁ

さくん

るぅともまだまだやな笑

るくん

うるさいです!

りぬくん

はい、るぅとくんお水!

るくん

莉犬ありがとう〜

こくん

あ、さっき莉犬くん、僕らには酔っても介抱しないって言ったのに!

りぬくん

いや、るぅとくんは特別だから!笑

りぬくん

ねー?るぅちゃん!

るくん

えへへ笑

るぅとくんは嬉しそうに笑った

その笑顔が可愛くて

ついその笑顔を向けられた 莉犬くんが疎ましく思えた

さくん

おい、ころんゲームしようぜ

こくん

え、あ、いいけど?

何故か少し不機嫌なさとみくんに ゲームを誘われ瞬時に察した

ジェくん

さとちゃん分かりやすー笑

さくん

んだよ!ジェルも強制参加だからな!

ジェくん

そんなん負けるに決まっとるやん!

なくん

あーあー笑

なくん

さとみくんムキになっちゃったね笑

こくん

素直に俺も介抱してーって言えばいいのに笑笑

さくん

あ!お前こそるぅとにさっさとっ…!

こくん

ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!

こくん

はいはい、分かったからごめんて!

こくん

ほら、早くゲームやろ笑

ジェくん

お前ら大概やな笑笑

るくん

なんか僕の名前呼びました?

相変わらず目がとろーんっとして 眠たそうな君が僕の隣に座った

るくん

あ!このゲーム懐かしい!

るくん

僕もやりたい!

さくん

おー!さすがるぅと!わかってんな!

ジェくん

るぅちゃん、やめとき。
これ負けたらグイやで?

るくん

じゃあ負けなきゃいい話ですよ!!

なんでこの人酔うと毎回強気になるんだろう

何となくその言葉がフラグになる予感しかしない

るくん

ねぇ!!もう1回!!

ほら

るくん

待って!さとみくんずるい!

やっぱり

るくん

もー飲めないー!!

こうなった

ジェくん

るぅちゃん流石にもう寝とき笑

るくん

やです!!!

るくん

次は負けませんよ!!!

さくん

はい、その前に今負けた分ね

さとみくんってば容赦ない

テキーラが入ったグラスを 3杯用意して

るぅとくんの目の前に 満面の笑みで置いた

るくん

ころちゃぁん...

るくん

助けて、飲めない

るぅとくんは上目遣いで僕を見つめた

そっと僕に手を伸ばして

そのまま抱きついて

寝た

こくん

毎回こうなる笑

こくん

しょうがないなぁ、ベッド運んでやるかー

りぬくん

うーわ、ころちゃん嬉しそう笑笑

嬉しくないはずがない

普段僕には当たりが冷たい彼は

酔っ払うと僕にだけこうやって甘えてくる

僕にだけ

それがなんとも言えない優越感で

僕の心を満たしていく

ジェくん

あ、なーくんも寝室で寝てるから
起こさんようにね

こくん

はいはーい

そういえば飲み会が再開して 少しも経たないうちに

なーくんが真っ先に酔いつぶれた

こくん

失礼しまーす

小声で寝室の扉を開けると

さっきジェルくんが 言っていた通り

ベッドの上で気持ちよさそうに なーくんが寝ていた

起こさないように1歩ずつ ゆっくりと進んでいき

ベッドの隣に丁寧に敷かれた 布団にるぅとくんを寝かせた

こくん

ジェルくんいつの間に
布団敷いてくれてたんだろ

ジェルくんの優しさって いつもいないところで感じることが多い

居なくなってから分かったんじゃ遅いよな

最近は痛いほどそう思うことが多い

こういう時ジェルくんがいたなら、

こういう時ジェルくんならこうするのに、

後悔したって遅いし、 思ったところで何も状況は変わらないけど

やっぱり寂しい

るくん

ころちゃん...?

名前を呼ばれて 我に返った

こくん

しー!

こくん

なーくん寝てるから

人差し指を立てると るぅとくんも真似してにっこり笑った

僕も気づけば釣られて笑ってた

こくん

可愛いね

サラサラとしたミルクティー色の髪を

そっと優しく撫でた

るぅとくんは驚いた顔をして 布団で顔を隠した

こくん

どうしたの?

るくん

そ、それはこっちのセリフですよ!

顔を真っ赤にして大きな瞳が 僕を見つめている

こくん

あ、

しまった

考え事をしていたせいで

割に合わないことを当たり前のようにしてしまった

今、僕なんて言った!?

「可愛いね」

数秒前の自分を脳内再生した

頭から煙がたつほど恥ずかしい

しかも現在進行形で るぅとくんの頭を撫でているこの右手は どうしたらいい!?

サッと右手を引っ込めた

こくん

ご、ごめん!

思わず大きな声を出してしまい すかさずなーくんの方へ視線を向ける

なくん

すぅ...すぅ...

一定のリズムで寝息をたてて 1度寝返りを打つと そのまま眠りについた

こくん

はぁ...

心をなでおろしたのも束の間

もう一度るぅとくんに視線を戻した

頭の上まで布団をかぶり、 君は隠れていた

こくん

お水持ってくるね

いてもたっても居られなくて その場を立ち去ろうとした時

こくん

うわっ

布団のなかから 白くて綺麗な腕が伸びてきて 僕を引っ張った

一瞬のことで何が起こったのか分からない

そっと目を開けると 君の顔が真ん前にあった

こくん

え、っと、

もしかして

僕今るぅとくんの布団の中!?

しかも

腰周りに温かいものを感じた

るぅとくんが僕に抱きついてる!?

頭がおかしくなりそう

今までスキンシップが多い 僕らだったけど

同じ布団の中で抱き合うなんて始めてだ

いや、あっていいことなのかも分からない

こくん

るぅとくん、?

まだアルコールが抜けていないのか

とろんとした表情の君と目が合っている

やばい、

何がとは言えないが

このままじゃ僕の気持ちに蓋を出来なくなりそうだ

なんでるぅとくんは何も言わないんだ

もしかしていいのかな?

いや、さすがにそれはないか

頭のなかでグルグルしてる 自分の気持ちをどうにか抑えるのに必死だ

るくん

ころちゃん、

名前を呼ばれるだけで 緊張が走る

こくん

ん、?

僕の腰に絡みついた君の腕の力が さっきより強くなる

こくん

ん、

なんか声が漏れてしまう

るくん

好き

その言葉の意味を考えた

好きってことは

僕はもう我慢しなくていいの?

こくん

僕もすき

声が震えた

こんなこと許されるのかな?

メンバー内で恋愛なんて

じゃあリスナーさんへの想いは?

これから僕らどうなっちゃうの?

でも、好きってダメなことなの?

正解が分からない

でもきっと正解なんてどこにもない

じゃあ、いいのかな

るくん

ころちゃん、

君の声も震えていた

きっと僕らずっと同じ気持ちだったんだ

好きだった

だからずっと苦しかった

自分の好きを自分で蓋をして

見えない振りをして

閉じ込めてた

否定し続けてた

好きになっちゃダメだ

るぅとくんを好きなはずない

るぅとくんへの好きは そういう好きじゃない

ただの友達

ただのメンバー

お互いいつかは結婚なんかして

スピーチなんかで るぅとくんの腹黒エピソードなんか話して

まじで良い奴なんですって

最高なメンバーなんですって

笑って話す未来がなんとなく見えてた

僕とるぅとくんが結ばれる未来なんて 想像すらつかないのに

でもそれが答えだと思った

その時までは

もう今は違う

こくん

付き合おう

るくん

酔ってる、?

こくん

酔ってない

るくん

本当に僕でいいの?

こくん

るぅとくんがいい

こくん

るぅとくんじゃなきゃダメだ

るくん

うん、!

涙で滲んだ瞳がなくなるくらいに 君は笑顔だった

るくん

幸せ

君が呟いたその一言が全てだった

こくん

僕も幸せ

僕はそっと彼の腰に手を回す

そして口付けをする

だんだん深くなって

君の体に力が入っていく

るくん

ん...

こくん

しー、なーくん起きちゃうよ?

るくん

ばか!

恥ずかしそうに僕の胸を小突く

それがどうしようもなく愛おしくて

もう一度キスをした

もう離さない

そう決めた夜だった

そうだ

この後、リビングに戻ったら さとみくんと莉犬くんが ソファーで抱き合ってたことは

また今度話そう

とてつもなく久しぶりになってしまいました

なんならもう忘れられてるのが 当たり前くらいですね

改めまして ぷ。と申します

生きてました

なんとか。

後半めっちゃ足早に進んでくし

文章力も下がりまくってて 申し訳ないです

改めての方も はじめましての方も

今年もどうぞよろしくお願いします

貴方の1年が少しでも長く 笑顔で過ごせますように。

この作品はいかがでしたか?

1,455

コメント

12

ユーザー

ぷ。さんお久しぶりです💬♡ 反応遅くなってしまって申し訳ないです( ; ; )( ; ; ) 今までとは少し違った雰囲気で楽しめました☺️💟 今年もよろしくお願いします‎ᐢ ᴗ ‧̫ ᴗ ᐢ

ユーザー

ブクマ失礼します!

ユーザー

お久しぶりですー!!🥲 年明けに素敵な作品をありがとうございました😭😭

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚