TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
いじめの呪い 6

一覧ページ

「いじめの呪い 6」のメインビジュアル

いじめの呪い 6

1 - いじめの呪い 6

♥

112

2018年07月08日

シェアするシェアする
報告する

作者

なかなか「いじめの呪い」の本編が始まらないこの話に、❤をたくさんつけていただき、ありがとうございました!!

作者

引き続きこれからも

作者

よろしくお願いします!!

その場所は、またも体育館の裏だった。

金宮亜由美

あんたら、なんのつもり?

金宮亜由美が、佐倉井瀬奈、小泉天音、柴井琴里をにらんだ。

小泉天音

なっ………何

柴井琴里

なんのことだよ

天音は少々怯えながら、琴里は慣れている感じで、 亜由美に反論した。

柴井琴里

瀬奈も天音も琴里も、何もした覚えないんだけど?

町屋美樹

はぁっ!?何その言い方!

町屋美樹は、瀬奈達を非難するように言った。

町屋美樹

昨日のことで、愛菜が休んでんの!

柴井琴里

は?そんなことで休む奴この世にいんの?

小泉天音

そうだよっ。それで、なんか用なの?

天音が少し慣れたところで、亜由美の何かが切れた。

金宮亜由美

天音……………あんたまで………

金宮亜由美

みんな

亜由美がみんなに視線を向けると、美樹達が動いた。

佐倉井瀬奈

な………っ、何?

金宮亜由美

…………ふっ

亜由美が、少し笑ったかと思うと………

パシンッと音がして、それと共に悲鳴が聞こえた。

小泉天音

痛………っ

金宮亜由美

…………ふふっ、超弱いんだけど

その音は、亜由美が天音の頬を叩いた音だった。

それを見た初原真理愛、上原百花、大黒陽子、雨内友香も 瀬奈、天音、琴里を叩いていった。

そのうちに、瀬奈達の頬が赤くなっていく。

小泉天音

痛ぁ…………っ

佐倉井瀬奈

う……うぅっ……

柴井琴里

はぁ……まじかよ…

天音と瀬奈は涙を流し、琴里は呆れていた。

町屋美樹

まだ足りないみたいだね

初原真理愛

そーいえば、前瀬奈が、保健体育のテスト100点だったよー

上原百花

あとは全部成績悪いのにねぇー

上原百花

エロいよねぇー

初原真理愛

あははははっ!

大黒陽子

じゃあまだまだやった方いい?

金宮亜由美

Мの可能性あり?

大黒陽子

あるある!うわぁ〜瀬奈変態説

初原真理愛

まじ笑える〜

上原百花

ははははははっ!

町屋美樹

じゃあやろうか!

雨内友香

それならいいのがあるよ!

町屋美樹

瀬奈みたいな変態にね?

大黒陽子

もうそれやめなよ〜あはははっ

向こうで自分のことを批判していると気付いた瀬奈は、 恥ずかしくてうつむいた。

そのとき、琴里と天音が声をかけてきた。

柴井琴里

大丈夫だよ。こんなのまだまだだし

小泉天音

そうだよ!ね?

琴里と天音はそう言ってくれるが、 瀬奈は信じられなかった。

佐倉井瀬奈

ご……めんね?瀬奈のせいでほっぺが……

小泉天音

いいのいいの!

柴井琴里

そーそー!気にしなくていーよ〜?

天音と琴里の優しさに、瀬奈は泣きそうになった。

佐倉井瀬奈

2人とも………ホントにありがとう

10分後

上原百花

やっぱり〜、女子のいじめはトイレが舞台だよねぇ〜

大黒陽子

うんうん!しかも、目立たなくて汚い公園のトイレだから、誰も来ないよ

瀬奈達は、学校から少し近い、古い公園のトイレにいた。

もう、5時間目が始まっている時間帯だが、 瀬奈、天音、琴里のせいにし、授業をサボることにした。

雨内友香

超臭〜い

町屋美樹

わかる!それ!

雨内友香

わかるでしょ?

瀬奈、天音、琴里を除く女子達は、 授業初サボりで興奮しているようだった。

金宮亜由美

じゃあ、まずは何する〜??

大黒陽子

ふえ?ん〜〜〜〜………とぉ………

町屋美樹

あ!そーだ!

思いついた美樹は、手洗い場の水を勢いよく出し、 これでもかというほど溜めると、 琴里の頭をつかみ、水につけた。

柴井琴里

ぐ…………っ

町屋美樹

あはははははっ!超苦しがってる!

一旦顔を上げても、すぐに水の中に押し込まれる。

柴井琴里

い………っやぁぁぁっ…!

琴里は必死に抵抗するが、真理愛達が手足をつかんで 離さなかった。

その光景を、瀬奈と天音は見ることしかできなかった。

町屋美樹

琴里はうざいし、殺ってもいいよね〜?

金宮亜由美

うんうん、こんなやつ、この世にいらないよ

雨内友香

こんな生意気な奴!

友香はそう言って、再び水を出す。

琴里の長い髪が濡れてくところまで見ると、 天音と瀬奈はもう、黙ってはいられなかった。

佐倉井瀬奈

やめてっっ!

小泉天音

もう終わって〜っ!

しかし、そんな単純なものではなかった。

上原百花

うるさいんだよ!やめろっ!

佐倉井瀬奈

いやぁっ!

佐倉井瀬奈

痛………!

百花は瀬奈を突き飛ばし、琴里の頭をどんどん沈める。

小泉天音

くっ!

上原百花

ちょっ………

初原真理愛

わ………

天音は、まず真理愛と百花をトイレの外に出し、 あたふたしている陽子や亜由美達を押しのけて、 琴里を救出した。

瀬奈も、入ってこようとする真理愛と百花を止めようとするも、真理愛と百花、そして駆け寄ってきた亜由美や友香、美樹によって、身動きがとれなくなった。

天音は琴里を床に寝かせ、汚いと思っても今は、 こうするしか助ける方法は無いと思って、 声をかけ続けた。

小泉天音

琴里っ、琴里っ!琴里、大丈夫…?

柴井琴里

…………うっ

琴里が起き上がるのを見て、天音は微笑んだ。

小泉天音

大丈夫?琴里

柴井琴里

う……うん………

小泉天音

あ………、瀬奈っ!

柴井琴里

え………っ!

天音と琴里が瀬奈に気が付いたとき、真理愛が笑って言った。

初原真理愛

今から、殺るから………

小泉天音

……は?

柴井琴里

ちょ、意味わかんな………っ、いやっ!

真理愛を除く百花達は、天音と琴里を取り押さえた。

初原真理愛

ちょっと、1人来てちょうだい

大黒陽子

りょうかーい

陽子は天音から手を離し、瀬奈の方に行った。

そして、瀬奈の両手を、後ろで押さえる。

初原真理愛

………さてと

真理愛は、カッターナイフを取り出した。

佐倉井瀬奈

い、いやっ!!

そして、刃を瀬奈に向ける。

それだけで、瀬奈は意識を失い、気絶してしまった。

初原真理愛

あれ〜っ、気絶しちゃった…………、
まぁいいや

真理愛はにやりと笑い、刃を向けたまま瀬奈の所に走っていった。

小泉天音

え………嘘っ

柴井琴里

だめっ、だめぇぇぇぇぇっ!!

その声は、ただトイレに響くだけで、真理愛の気持ちは変えなかった。

そして…………

グサッと音がして、瀬奈の胸元に、刃が刺さった。

柴井琴里

いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!

小泉天音

瀬奈っ………瀬奈ぁっ……!!!

血が吹き出し、瀬奈はもう、助かるとは思えなかった。

小泉天音

絶対に………先生に言うからっ!

初原真理愛

ふぅん。そしたら、あんたらも殺るけど?

小泉天音

え…………

柴井琴里

くそ………

天音と琴里は、顔を見合わせると、トイレから駆け出して行った。

この作品はいかがでしたか?

112

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚