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小雨

兄は、私を誰よりも愛してくれました

小雨

でも、兄の愛情は過度でした

小雨

私に彼氏ができて、家族は喜んでくれました

小雨

私に子供ができたら、、、とか

小雨

私が寂しくならないとか、

小雨

私が幸せに育ってくれるとか、

小雨

3人の兄はそう言っていました

小雨

ですが、1人だけ私が誰かと付き合うことを嬉しく思わない兄がいました

小雨

それが、私が殺した兄です

小雨

兄は、私の彼氏を殺したんです

梵天

!?

小雨

兄は、私を愛してくれていたけれど、私が誰かに取られるのが嫌だったみたいです

小雨

兄は私のためではなく、兄自身のために私から彼氏を奪ったんです

小雨

私はそれにカッとなって、兄を殺しました

小雨

私から幸せを奪ったのは兄だったんです

小雨

何度も何度も兄の喉に刃物を突き刺して

小雨

苦しむ姿をみて内心笑っている自分がいました

小雨

自分の兄を手にかけて、今更後悔なんて吐き気がします

小雨

皮肉な話ですよね

小雨

ほんと、くだらないです

小雨

これが私の殺人理由です

マイキー

もう一つ、聞かせてくれ

マイキー

小雨が昨日大量殺人をした理由を知りたい

小雨

、、、、、

小雨

わかりました

小雨

私のボスは殺し屋界一の腕を持つすごい人でした

小雨

名前は 威付 狼鴉(いず ろうあ)

小雨

10秒で200人を撃ち抜く伝説をもった人です

小雨

私はその人に憧れていました

小雨

優しくて、かっこよくて、面白くて

小雨

全てが私の理想でした

小雨

ボスは同じ高校だった先輩で、私を助けてくれました

小雨

私が兄を殺したことを話すと、怖がりもせず私との距離を置くこともなく、私を励まし続けてくれました

小雨

先輩も私と同様、殺し屋になりきれていませんでした

小雨

殺し屋は慈悲の心を持ってはいけないんです

小雨

でも、私と先輩はどうしても子供だけは殺せませんでした

小雨

それぐらい、いい人でした

小雨

一緒に買い物をしたり、遊んだり、任務をしたり、私は先輩が殺されるまでずっと先輩の側にいました

小雨

だからこそ、依存してしまったんです

小雨

ボスが殺されたと聞いた時、頭が真っ白になって、ボスを殺したやつを私が手にかけようと思いました

小雨

でも、高校生の私には犯人を探し出せるほどの頭脳がないと思いました

小雨

そして、誰かを殺していればいつかボスを殺した犯人も殺せると思ったんです

小雨

でも、人間は一度でも狂うと感覚がおかしくなるものです

小雨

私はいつのまにか、犯人を探すためではなく、ただの快楽殺人に身を任せたんです

小雨

殺し屋をやめたのに、まだ人を殺す感覚が忘れられなくて

小雨

どんどん人を殺して、いつのまにか兄と同様、自分の目的だけに体が動いてしまったんです

小雨

そして、大量殺人を犯してしまったんです

__happy killer girl__<完結>

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