(主人公)明日香
小学校の授業中
(主人公)明日香
先生が大慌てで教室に入ってきて
先生
「明日香ちゃん、帰る準備をして」
先生
「急いで職員室に来てください」
と、明日香ちゃんに言った。
ただ事じゃない先生の様子に
明日香ちゃんはすぐに帰る準備をし
先生の後について職員室へと向かった。
先生
「落ち着いて聞いてね」
先生
「明日香ちゃんのお母さんが倒れたそうでこれから病院に行くことになったから」
と、事情を教えてくれた。
お母さんが死んでしまうかもという恐怖で明日香ちゃんは顔を真っ青にして震えた。
先生
「お父さんが玄関まで迎えに来てるから 一緒に病院に向かうんだよ」
と、先生が明日香ちゃん玄関まで連れていこうとした時 明日香ちゃんが口を開いた。
(主人公)明日香
あの……私
お父さん死んじゃって
居ないんですけど
主
お母さんが死ぬかもしれない事態に
ひどく恐怖する明日香ちゃん。
主
ところがそれ以上に
不思議な事が起こった。
主
「お父さんが玄関まで迎えに来てるから一緒に病院に向かうんだよ」
主
「あの……私お父さん死んじゃって居ないんですけど」
主
死んだ父親が迎えに来たわけじゃない。
主
父親だと偽った誰かが明日香ちゃんを迎えに来たのである。
主
きっと明日香ちゃんのお母さんは倒れてなどいないのだろう。
主
それも父親だと偽った誰かが
明日香ちゃんを連れて行くための口実だったのだ。
主
あと少し気づくのが遅かったら
明日香ちゃんは今ごろ……