クロノア
うわ、本当に崖になってる……
崖が苦手だというぺいんとは少し離れた位置にいる。本当に苦手な場所なのだろう、近付くにつれて口数が減っていた。 少し気の毒なことをしたと後悔しつつも崖からの景色を眺める。
波は穏やかで水平線まで見えている。 島側を見てみると、見たことの無い木々の中に美しい建築物が建っているのがわかる。
クロノア
あれは……何だろう?ぺいんとは案内してくれなかったな……
クロノア
いや…でもしかし凄い景色だ
クロノア
(飛び降り自殺をしようとしたこともあったっけ)
クロノア
(純粋に景色を楽しめるようなるなんてな…)
トラゾー
おい
不意に声をかけられ、振り向くと帽子を深く被った青年がこちらを睨んでいる
トラゾー
それ以上近付くなよ
クロノア
……?君は?