ここはどこだろうか。
自分は、死んでしまったのは覚えている....
天国、でもなければ地獄でもない。
.....思えば、短い人生だった。
自分にもう少し行動力があれば
あんな思いしなかったかもしれない。
後悔ばかりの人生だった。死んでからじゃ遅いけど。
自分は誰かの支えになれたのだろうか。死んでも成せなかった約束を守れなかったんだ...
誰も、称えてもくれないだろう。
??
そんな事ない!
誰だ?
??
私の約束は、守ってくれたよ....
??
記憶がなくても、
??
別世界でも.....
??
長い夢だとしても.......
??
私の約束は守ってくれたよ.....
誰だ?お前.....俺に、俺に...
俺にあって、る??
あれ?....何でだろう。記憶にはないけれど
どこかであった、気がする...その鈴のような優しい声...
月のようなキレイな金髪...
青空のような、青い、蒼い瞳.....
そして、何でだろう。
俺は知ってる。君の名前を。
タミヤ
レイ.....
レイ
うん....
タミヤ
レイ!
レイ
タミヤ...!
タミヤ
ああ、そうだ!レイ!レイチェル!!
レイ
うん...うん...
タミヤ
なんで、俺っ。ずっと...忘れてたんだ。あ、あ。えっと....レイ!俺!
レイ
落ち着いて、タミヤ...。知ってるよ。タミヤ達があの後どうなったのかも.....
レイ
そして、ここにいる意味も。私と同じだよ......
タミヤ
俺、俺.....ゼラから光クラブを取り戻せなくて、最期に、俺....死んで...
レイ
うん....見てたよ。よく頑張ったね...
タミヤ
レイ.....
レイ
私は忘れてないよ....あの時、タミヤ達は私との約束をちゃんと守ってくれた....
レイ
独りでも、寂しくなかったよ....
タミヤ
レイ....ありがとう...ありがとう...
レイはそっとタミヤを抱き締めた。
レイ
逝こう。....あっちでカネダ達が待ってるよ
タミヤ
ああ、逝こう。
レイに手を引かれ、広い宇宙のような空間を抜けた先にはカネダ達が待っていた。
タミヤ
.....
レイ
大丈夫....、後から来るよ。
タミヤ
できれば、こっちにはきて欲しくねーけど....
レイ
一緒に待つ?...
タミヤ
そう、だな....待つか。友達を
その時が来るまで、彼らは待つ事にした。
魂だけが集うこの場所。ここにきたからと言って終わりか?否。
今そして始まろうとしているのだ。
新しい、物語が。
完






