東西戦争

宮城の状態は知っている

体全体が打ち付けられたせいで、

腕に骨折が2箇所

全身に20針

かすり傷や打撲は数えきれないほどあったという

別に窓から降りるのは、俺らに取って難しく無い

それぞれで差はあるが都道府県全員、人間の何倍、何十倍もの身体能力を持っている

そして、その実力は本体(本当の都道府県)と比例しているのだ

本体の力が強ければ強いほど、俺らヒューマンも強くなる

しかし、比例しているということは

本体に災害などによって被害が起きた時、

リンクして俺らにもダメージ(怪我)が入ってしまうのだ

そして、それによってできた傷は治らないことがある

腕を切られようが、脚が潰れようが、

死んでなければ時間をかけて再生する

それがヒューマンだが、

その場合話が変わってしまう

例えで言うと、宮城の目

あることでリンクが発生し、治らない傷が出来てしまった

幸いなのは

ヒューマン側にダメージが入った時、リンクが起きないと言うことだ

つまり俺らが怪我をして、本体に被害を与えることはない

死ぬとなるとまた話は別だがな

違う

そうじゃない

宮城は___に絶対いる

でも気づけてない

…

そうか

昔から東京さんは

4og"o+>bs0doue

ｶﾞｼｬﾝｯｯｯ！！

速い

俺が想像していたより

ｶﾞｷﾝｯ！

そして攻撃1つ1つが重い

まるで…

コイツらは、1度攻撃をしては距離を取って俺の観察をすることを

何回も何回もしている

時間稼ぎの際によくやるやつだ

そして、俺には時間がない

みんな戦ってるので、早めに援軍に行きたい

しかし

薬かなんかで強くなっているコイツらを切り抜けるのは

中々大変そうだ

ｻﾞｯ！

俺はえぐれるくらい強く地面を蹴り上げて、

10m以上あった2人との距離を大きく縮めた

ﾄﾞｺｯｯ！

体制を低くしてさらに近づき、

そのまま青森の腹に拳を入れた

貰った武器はあるが、使うつもりはない

殺そうとなんて微塵も思ってないから

ﾊﾞｺｫｫｫﾝｯｯｯ！！！！

俺の背後から音がした

それに反応し、即座に振り向く

ﾊﾞｯｯ！！

その途端、体に大きなものが当たる

あまり痛くなかったので、岩とかではないとすぐ分かった

一旦何が当たったのかとすぐに下を向く

目の前のそいつは

全身ボロボロで、

左腕が切り落とされていて、

そこから出血が止まらなくなっている

岡山は俺らを視野に入れる素振りもなく、

鳥取の止血をしようと、包帯で応急処置をしていた

〜続く〜