光の母
ごめんなさい
光の母
昨日、光に過去のこと
全部話した
全部話した
黒沢先生
・・・!
黒沢先生
それで、光は・・・?
光の母
多分、かなり動揺してる
黒沢先生
・・・まあ、当然だよな
光の母
本当にごめんなさい
黒沢先生
・・・いや、俺の方こそ
黒沢先生
俺がもっと早く、覚悟を
決めるべきだった
決めるべきだった
黒沢先生
君にばかり負担をかけて
申し訳ない
申し訳ない
光の母
この先・・・
どうしたらいいかしら
どうしたらいいかしら
光の母
あなたが本当の父親だと
知った今、あの子は
知った今、あの子は
光の母
あなたのことを
どう思うのかしら
どう思うのかしら
黒沢先生
・・・どう思われても
構わないさ
構わないさ
黒沢先生
光にも、君にも
黒沢先生
あの日、君の前から
消えた日から
消えた日から
黒沢先生
俺はもう、、、
光の母
ほんと、あなたって
全然変わってないわね
全然変わってないわね
光の母
嘘が下手すぎよ
黒沢先生
・・・
光の母
本当は、あの子の近くで
見守ることを
望んでいるんでしょう?
見守ることを
望んでいるんでしょう?
光の母
あの時だって、
好きな人ができた
とか言いながら
好きな人ができた
とか言いながら
光の母
別れたあと一人で
泣いてたくせに
泣いてたくせに
黒沢先生
・・・それはない
光の母
嘘ばっかり
黒沢先生
俺には、
父親でいる資格はない
父親でいる資格はない
黒沢先生
だから・・・
黒沢先生
もう決めたんだ
朝倉
ごめん
急に呼び出して
急に呼び出して
朝倉
望月のことで
お願いがあって
お願いがあって
杏香
光の?
朝倉
約束したから
詳しいことは話せない
んだけど
詳しいことは話せない
んだけど
朝倉
ショックなことが
あったみたいでさ
あったみたいでさ
朝倉
出来たらでいいから
朝倉
傍にいてやってほしい
杏香
・・・何それ
朝倉
多分 俺なんかより
杏香さんたちを
待ってると思うんだ
杏香さんたちを
待ってると思うんだ
朝倉
彼女は友達思いすぎて・・・
朝倉
人を頼ることを知らない
杏香
・・・ほんと、よく見てるね
杏香
光があんたを
好きになった理由
好きになった理由
杏香
ちょっと分かったかも
朝倉
・・・多分、
君も気付いてるでしょ
君も気付いてるでしょ
朝倉
最近、望月の様子が
おかしいことに
おかしいことに
杏香
・・・
朝倉
彼女は何かを抱えてる
杏香
あんたに言われなくても
とっくに気付いてる
とっくに気付いてる
杏香
こっちは何年も光を
見てきたんだから
見てきたんだから
杏香
一人で悩んで苦しんでる
ことくらいお見通し
ことくらいお見通し
杏香
でも光は・・・
杏香
いつも笑うんだよ
杏香
消えそうなくらい
優しい顔で
優しい顔で
朝倉
・・・
朝倉
彼女の心に寄り添えるのは
朝倉
俺たちしかいないから
杏香
・・・救ってあげたい
朝倉
そろそろ夏休みだけど
朝倉
どっか行く?
光
いいね行きたい✨
朝倉
それならひとつ
朝倉
一緒に行きたいとこ
あんだけど──
あんだけど──
光の母
光、転院しましょ