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( TДT)泣けるぅ… またまた神作品…✨
涙でうてないよおおお(泣)
↑https://picrew.me/share?cd=DWPBV6OYek #Picrew #MagicdollMaker
あてんしょん、 nmmn boys Love 関西組しか出てきません 闇堕ち ファンタジー
地雷はバック
過去最大の大作、? めちゃくちゃ長いです。お暇な時にどうぞ
きゃぁぁぁぁぁぁ"あ"あ"あ"ッッ
if
今日もまた。悲鳴が響き渡る施設
if
生まれた時から…否、物心ついた時にはここにいた。それから前は覚えていない
昔読んだ本に乗っていた。 ここはきっとおうちじゃない
人体研究施設
きっとそうだ。
if
急に眠たくなって目を擦る
彼の…少年の名前はif(イフ)
モノに興味を抱かぬ、 スグレタ少年
初兎
パタパタと走りよる少年は初兎(ショウ)
凛とした瞳が特徴な ウサギ科の少年
初兎
初兎
if
初兎。優しいヒト
彼にだけ。ifは心を開いた
第六感が、初兎を受け入れたから
ただそれだけだった
初兎
初兎
初兎
if
初兎
他愛もない会話を繰り広げ、部屋へ戻る
耳にはまだ甲高い悲鳴が残っていた
if
初兎
if
if
初兎
指を指した方を見る
底にはガラス張りの部屋があり 中には大勢の白衣を着た大人と
1人のおんなのこがいた
初兎
優しそうな初兎の瞳がスっと冷たくなる
ぴょこんっと耳が立ち 澄ませているようだ
if
いつもは初兎の探索を止める
「無駄だし、嫌な事聞きたくないでしょ」 と言って。
if
でも
部屋の光景に"何故か"気になり 初兎を止めずに何が聞こえたか待った
初兎
初兎
真顔に近い表情で、中から聞こえた言葉を 音読する
if
初兎
部屋の中にいたのは紛れもなく"少女"
長い黒髪の良く似合う 美しい顔立ちの女の子だった
初兎
if
初兎
初兎
少年。先程人形と言ったばかりなのに ヒトに例えるあたり
初兎の優しさが目に見える
初兎
初兎
初兎
初兎
初兎
初兎
パタリと耳が垂れる
聞きたくなかったのは勿論、 初兎やifのように、ここで"生きていた"だけなのに
あの子はたった1人のミスのせいで死ななければならない
その残酷さが悔しかった。苦しかった
if
初兎
if
if
初兎
興味を抱かぬ少年の矛先は完全に 部屋に向いた
初兎は止めない
初兎
部屋へ向かった
〜〜"ー〜ッ
鍵は空いていて、すぐに中に入れた
入った瞬間に聞こえてきた 大声に押し潰されそうだった
if
初兎
少し涙目になりながら、耳を抑える初兎
if
初兎
グッと強い瞳に打たれ 何も言えなくなった
きっと彼も"あの子"に興味があるのだろう
そう思った時、
やめて、よ、…ッ!!
叫ぶ声が聞こえた
初兎
if
大人と大人の隙間から見えたその子
黄色の宝石のような目に長い黒髪
見た目は女の子っぽく、すごく小柄
よく見ると関節部分には人形特有の 跡があり
彼の目はうっすら滲んでいた
必死に手を振り払うその子と 大勢でその子の腕を引っ張る大人達
抵抗しても小柄なため、簡単に抑えられてしまいそうだった
混ざった標準語以外の言語
ifや、初兎と、同じ方の音程で 何故か親近感が沸いてくる
悠佑!
悠佑
if
怒鳴り声と彼の名前と思われる言葉
大きな目からは雫がこぼれ 今にも壊れてしまいそうだった
悠佑
普通に生きたいだけなんやって…、
初兎
小さく初兎が声を出した時には 悠佑は取り押さえられ、
別室に連れていかれるところだった
初兎
初兎
0時を回った頃
優しく話しかけられる
初兎
if
初兎
初兎
if
まさか、と思って頬をなぞると
ひたり、冷たい雫が指を濡らした
if
if
初兎
初兎
if
if
初兎
if
if
初兎
if
初兎
初兎
初兎
初兎
震えた声と今にも消えてしまいそうな 儚い表情
if
初兎
if
if
if
if
初兎
if
初兎
if
if
if
if
if
初兎の前では極力大声は出さないが ムキになって声を張り上げる
耳がピンッと立ち、大きな目を見開いて こちらを見つめる初兎に 少し悔しさを覚えた
初兎
初兎
if
初兎
if
初兎
初兎
if
初兎
初兎
初兎
初兎
初兎
初兎
初兎
特徴、特別。そんな言葉で表さず
「ifのいいところ」
と言い切る
if
初兎
初兎
初兎
初兎
if
初兎
初兎
if
ピョンとベットを飛び降りて 此処の研究所の地図を出す
赤色のペンで 「特別室」と書かれた場所に丸をうっていた
初兎
if
初兎
扉を開けようとする初兎を呼び止める
if
if
if
初兎
if
助けよう
ザァァァァァァァァッ
外は雨が降っている
初兎
if
ブルルっと肩を震わせる初兎に
バサッ
if
if
初兎
if
初兎
幼きヒーローが 雨に打たれながら移動する様は
なんと言っても、寂しいものである
自分達の目的を達成するために。
初兎
if
初兎
if
ぐいっ
初兎
if
初兎は小柄で軽い
流石のいふでも持ち上げられる
初兎
if
if
if
初兎
ザァァァァァァァァッ
まだ雨は続いている
トントントン。足音が響く
静かな暗い。部屋のロビー
if
if
初兎
初兎
if
初兎
めをぱちぱちと動かす初兎を 背中から下ろし、手を繋いで歩く
大きな鉄の扉を開き、進んでゆく
分かれ道は 下に落ちていた綺麗な花を頼りに歩いた
何故花の方に進んだのかは分からない。 見蕩れてしまったから、だろうか。
きっとその理由は、彼らにも分からないだろう
if
初兎
ただ歩いた。
君を救う為に
ただ歩いた。
君がいるところに
ガシャンッ…
通り過ぎそうだった鉄のドア
その部屋から物音が聞こえた気がした
初兎
初兎
初兎
ぴたりと耳を壁に着けて 必死に音を聞いている
そんな中ifはカバンの中を漁っていた
初兎
初兎
if
if
ズッ、と出てきたのはガラスの破片
少し小さくて、手で包こめそうだった
if
初兎
後ろに下がる初兎を横目に
軽く壁を叩いて空洞を探す
ガン_。
if
ヒュっ
バコッッ
バキッ…ガラガラッゴン
悠佑
if
酷く汚れた部屋の角に座る悠佑
その瞳は涙に溺れていて
酷く脅えた様だった
if
そういった時だった
ビーッ ビーッ ビーッ ビーッ
割れた音が建物内に轟く
悠佑
脳に響く機械音
初兎はグッとしゃがみこみ 悶えていた
if
if
悠佑
彼は理解が出来ていないようだ
if
手をのばす
彼は理解が出来ていないようだ
if
if
悠佑
静かに涙が零れた
if
if
if
悠佑
伸ばした手を取られる
細くて長い、お人形さんのような指
if
初兎
アラームに驚き蹲ってた初兎が 顔を上げる
お辞儀をすると、お辞儀をし返してくれた
if
初兎
悠佑
破壊した扉からは出ず、
窓から
パリンッ
ビュゥーッ
強く吹く風
初兎
悠佑
薄く顔をしかめる初兎に パサりと羽織ものを被せた
初兎
悠佑
初兎
初兎
優しい空間が頬を撫でる
でもそれは一瞬で
研究員…否、"殺人鬼"が
こちらに向かって走ってきた
悠佑
if
初兎
階段の横の小さな抜け穴
子供しか通れない、小さな穴
悠佑
if
静かに身を滑らせ穴の中へと入る
その時ifは気が付かなかった
殺人鬼が酷く引き攣り笑っていたことを
ー--ーー〜…
外からの声が反響して聞こえる
if
悠佑
if
不安そうな顔でこちらを見つめる悠佑
その顔を正面から見ると
やっぱり凄く綺麗
if
初兎
if
ぺちっと頬に手を当ててみる
少し熱くて、心臓がバクバクと鳴っていた
悠佑
彼の綺麗な手がifの頬を捕らえる
スっと撫でられると、少し冷たくて 気持ちが良かった
if
悠佑
初兎
イチャついてないっ!
初兎
早く行くよ、と踵を返し 前に向かって歩く
正直さっきの赤面は ifには到底理解が出来なかった
悠佑
洞窟に響く声
空気の音がやけに大きく聞こえた
if
悠佑
そこに道はない
硬そうな洞窟の岩があるだけ
if
悠佑
スラリと伸びた腕は岩をちょんっと 押す
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ
初兎
初兎
初兎
目の前にできた扉
岩の間に似合わぬ木の扉が出来上がった
悠佑
悠佑
チョンチョンと背中をつつく悠佑
if
初兎
どうしたのか聞いてみると
悠佑
悠佑
そう言えば、伝えていなかった
バタバタとしていて、話す時間がなかったからだろうか
if
初兎
悠佑
悠佑
ドクンと心臓が高く鳴った
ギイィィィ…
錆び付いた音を鳴らしながら 扉を開ける
そこは汚い部屋の角だった
初兎
顔を顰める初兎
顔色ひとつ変えない悠佑
この後の事を考えているif
少しバラバラな3人
それでも、幸せそうだった
悠佑
気恥しそうに微笑み零す言葉
優しくて、暖かくて
if
初兎
なんだか擽ったい
これが幸せ、なのだろうか
でもこの幸せも、終わりが来る
悠佑
悠佑
悠佑
初兎
ガタンッ
苦く笑った殺人鬼の手には初兎の 首根っこが握られている
初兎
グッと口を閉ざしてifと悠佑を見つめていた
if
if
ニヤリと笑って、アイツは話し出す
if
if
まろ〜!!
if
if
まろが遅いだけやろ〜?
ほらほら、こっちやで!
if
w
まろはよう笑うよなぁ
if
if
いや〜?可愛い笑顔やなと思って?
if
if
ふはっ、w俺それ好きやわw
if
あにきが好き!!
if
悠佑
if
殺される瞬間を
if
悠佑
if
if
if
お前のせいで死んだんだ
if
初兎
「まろ…お前もう、笑うな、」
if
「お前が笑うと……ごめんな、」
「俺はなんで笑うかって?」
「まろの分を、引き継ぐため!」
「やめろ!!」
「まろは…」
「…使えねぇだろ」
if
「俺らずっと友達でいような!」
if
初兎
初兎は見た。ifが変わる瞬間を、
初兎
if
if
ifは震えていた
悲しみじゃなく
怒りに。
狂った姿を!!
if
悠佑
スローモーションに見えた
1人の殺人鬼と、もう1人の
殺人鬼
優しさ故に狂ってしまった
ifの行動が、
手に持ったナイフを器用に使いこなす ifの行動が
全て鮮明に見えた
初兎
グシャッ
初兎
怖くて目をつぶった
何も見たくなかった
でも次の言葉で 目を開くしか無かった
if
if
悠佑
初兎
研究者(殺人鬼)の前に立ち、 綿が溢れだしている悠佑
綿と、少しの花弁もあった
if
悠佑
if
悠佑
if
悠佑
if
初兎
一瞬人が違うように見えたが 気の所為か、
悠佑
悠佑
悠佑
悠佑
悠佑
ゴ ッ
鈍い音が響く
研究者の左眼には
青い花が咲いていた
悠佑
悠佑
悠佑
グシャッ
瞳に咲いた花は人体を蝕んだ
if
悠佑
悠佑
if
悠佑、1人しか居ないはずなのに 2人いるように見えた
初兎
初兎の首根っこを掴んだ手に 力が加わる
研究者は痛みに悶えているようだ
悠佑
悠佑
悠佑
容赦ない蹴りが入る
初兎
悠佑
初兎の前にしゃがみこむ悠佑、?
初兎
悠佑
初兎
瞬きを1度すると、自分が助けた方の 悠佑に戻っていた
初兎
if
ifはずっと泣いたまま
状況に理解が出来なかった
次々と研究者の助手が部屋に 入ってくる
悠佑
悠佑
面倒くさそうに悠佑は手を上げた
初兎
瞬間、ぶわっと花びらが舞う
ヒラヒラと舞い散る花びらは if、初兎、悠佑以外のニンゲンの 左眼へと張り付いた
悠佑
それぞれが苦痛の叫びをあげる中 悠佑はifに近づく
悠佑
if
悠佑
if
ぎゅっ
if
if
if
悠佑
二カッと太陽のように笑うその笑顔に
グワンっと脳が麻痺し出す
if
初兎
意識が朦朧としてきた
悠佑
悠佑
悠佑
if
if
if
悠佑
if
初兎の意識はそこで途絶えた
if
会いたかった、やっと会えた
伝えられなかった言葉を、今、
if
悠佑
if
if
if
悠佑
悠佑
if
悠佑
悠佑
if
悠佑
if
if
if
そういうと君は嬉しそうな顔をして
悠佑
悠佑
if
悠佑
悠佑
悠佑
if
悠佑
if
悠佑
悠佑
悠佑
if
if
悠佑
大好き。
あれから数年
俺らは大人になった
if
初兎
ifと初兎は今日も一緒にいる
悠佑
if
勿論、あの時助けた悠佑も
あの後、俺らは自分の部屋にいて
初兎はすやすやと眠っていた
隣には悠佑が穏やかな表情で
「おかえり」
と言っていた
if
悠佑
初兎
if
if
初兎
悠佑
悠佑
初兎
悠佑
申し訳なさそうに笑う悠佑。
自分が大好き"だった"人に凄く似ている
悠佑
悠佑
if
悠佑
悠佑
悠佑
初兎
悠佑
すると太陽のようにニコリと笑って
悠佑
悠佑
if
悠佑
初兎
初兎
悠佑
初兎
if
if
悠佑
悠佑
「ホンマに好きなん?」
懐かしい声が自分の脳を 刺激する
あの時の自分はこれから何度も 伝えていけばいいと思って、軽く躱していた
でも、必ずこの先があるとは限らない
だから今。ちゃんと
if
悠佑
if
if
少し、難しいだろうか
でも、「悠佑」が好きだ
自分を受け入れてくれた、 大好きだった彼の面影のある、 否、悠佑、彼自身が。
if
if
if
if
if
悠佑
if
悠佑
悠佑
悠佑
悠佑
悠佑
if
悠佑
たまに出てくる、悠佑(亡)
2人とも、大好きだ
初兎
悠佑
悠佑
悠佑
初兎
ニコニコと暖かい笑顔
誰も真似出来ない、彼だけの笑顔
初兎
if
悠佑
どうか神様これからも
こんな幸せな日々が続きますように。
if