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翌日
朝には僕の部屋ができていて、早速そこへ案内された。
かなり狭かったけど、寝るだけなら十分すぎるくらいの広さがあった。
ボスが真夜中に準備してくれたらしい。
本当にいい人だ。
ボス
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ボス
ボスはモジモジしている僕を少し小馬鹿にするようにニヤリと笑った。
ボス
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え…これって…
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ボス
ボス
ボス
ボス
ボス
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銃を受け取った手の震えが止まらない。
おまけに心臓がバクバク鳴って、いつまで経っても治まる気配がない。
ボス
ボス
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ボスの鋭く、小さな声が静かに響く。
劇場の台詞のような言葉に僕は釘づけだ。 かっこいいって、この人になりたいって。
心の底から思った感想。
ボス
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いきなりホログラムの人が出てきた。 といっても、ハリボテだけど。
頭の上にリンゴが乗ってる。
これ、ドラマで見たことある。
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ボス
やばいやばいやばい。
全身が震える、照準が全く定まらない。
ええい、もうどうにでもなれ!
バン!
ボス
ボス
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緊張から解放されて満身創痍の僕は、 もうヘロヘロで声を出すのもやっとくらい。
僕の撃ったホログラムはリンゴではなく、ハリボテの人間の額を貫通してた。
ある意味ノーコンだ。
ボス
ボス
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ボス
ボス
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何かの手帳と、ちょっと大きめの段ボール箱を手渡してきた。
結構ずっしりしてて、最初びっくりした。
ボス
ボス
ボス
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ボス
ボス
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キィ……
そっとドアを開けたけど、軋む音がする。
まだ朝日が昇っている段階で、 日光の光が眩しい。
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バサ
何となくドキドキしてたところから解放されて、そのままベットにダイブしてみた。
はぁ、気持ちいい…
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ボスは本当に何者なんだろう。暗殺組織のボス?それとも、ただのお人好し?
どうしてここまで優しいの?
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さっき渡された段ボールが目に入った。
これだって、きっとボスが用意したもの。
そっと優しく、上を押さえていたテープを外していく。中のもの壊したらやばいし。
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箱を開けたら、梱包紙が出てきた。 退かせると、分厚いバインダーがある。
多分ボスの字で「説明書」と書いてある。
「これを受け取った者へ」
「今日中に全てお読みください。」
「例外は認めない。」
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「まず最初に…」
「ようこそLOXへ」
「ここは非政府暗殺組織。」
「深く語るつもりはありません。言及もおやめください。」
「従うだけで構いません。ただし、反逆も認めます。」
「ここが嫌になったら、必ず私に申し出てください。」
「強制は私の本望ではありませんので。」
………
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いやいや、どういう意味?
暗殺組織なんでしょ?一応。
この組織の本当の目的がわからない。
で、言及しちゃダメって…
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まあ、保護してもらった身だし… なんかいったら罰当たりそう…
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………
多分その後は、説明書読んでたんだろうけど、あんまり覚えてない。
と言うか多分寝落ちしてた。
………
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何?さっきの…
やばい、思い出す。
嫌だ嫌だ…
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息がまた荒くなる、心拍数も上がる。
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そうそう、ゆっくり深呼吸。 これで大体収まる。
さっきのは多分、ボスが言ってた悪夢でのフラッシュバックなのかな…?
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また段ボールが目に入る。
まだ何かが入っている。
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