余命宣告

余命宣告 ー第2話ー

翌日

あーあ。

俺、ついに死ぬのか

楽しかったな。

○○。好きだぞ

その頃

○○へ この手紙を読んでいる という事は、俺はもう 死んでるのかな？ ○○。本当は直接言いたかった でも死ぬ前に好きなやつの泣き顔は 見たくなくてな。 俺、医者に言われてたんだよ。 『もって残り1年半』ってさ。 そん時はもう頭真っ白になった。 でも○○に伝えたら泣くだろ〜？ だから手紙にした。 俺に楽しい日々をくれてありがとな。 あ、研磨よろしくな。 俺が居なかったらすぐサボるからさ笑 じゃあ さよなら。 黒尾鉄朗より

気付かぬうちに涙が溢れ出てきた

字が滲んでいる きっと書いていたら 涙が溢れ出てきたのだろう。

部活中:研磨

なぁ。研磨。 研磨は、俺が居なくなったとしても バレー頑張れよ？ サボるなよ〜？見てるからな〜？笑 研磨は最高の相棒だったよ。 今までありがとな。 まぁ、いきなりこんな事言われても 何？しか思わないよな、 俺、実はさ、医者にさ 言われてたんだよ。 『もって残り1年半』ってさ 直ぐに伝えられなくて悪かった。 でも俺が居なくなったからって バレー辞めるなよ。 黒尾鉄朗より

研磨は感情をあまり 見た目に出さない。が。 今回は抑えきれなかった

部室

研磨さんは、もうボロ泣きだった こんな研磨さん。見た事ない。 何があったんだ？

あれ？ 何で泣いてるんだ？俺…… 黒尾先輩が死ぬわけないのに…… 前まであんなに元気だったのに

信じたくない…… 明日は、ちゃんと部活来て下さいね… ”黒尾先輩”

今日は黒尾先輩の葬式の日

俺は確信した……、 黒尾先輩は、もう戻ってこないと バレーも、もう来ない…… 帰りも……居ない

研磨さんは何も言わず ただ、俯きながら泣いていた。

研磨さんは黒尾先輩に 1番近い存在だったから 相当辛いと思う

俺も辛かった

他にも夜久さん 山本さん、 柴山さん とにかくバレー部 全員泣いていた

声の聞こえた先には誰も居なかった

でも黒尾さんの声が聞こえた。

それだけ言うと辺りは シーンとなった。

○○！大好きだぞ！

END