テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
中学の時、ある人を好きになった。初恋だった。相手は同じクラスの男子で、自分でも普通ではないことぐらい分かっていた。
でも、思いを伝えるくらいはしてもいいんじゃないかと思って、夏休み前、思い切って好意を寄せている事を告白した。
モブ1
直前まで友達を見る目だったのが、異物を見るような目に変わったのが分かった。
tcbn💙
tcbn💙
モブ1
tcbn💙
モブ1
モブ1
tcbn💙
モブ1
モブ1
tcbn💙
モブ1
「病気だろ」
tcbn💙
モブ1
何も聞こえなかった。
「病気」
この言葉が心に、心臓に突き刺さって抜けなかった。 振られたとか、気持ち悪いって言われた事とか、どうでもよくなるくらいに僕にショックを与えた言葉だった。
tcbn💙
tcbn💙
その子とは自然に遊ばなくなり、中学を卒業して、完全に疎遠になってしまった。
「病気」と言われてから、一層女の子に優しくするようになったと思う。
女の子から贈られた物は何でも大切にした。
手紙を渡されたら大事に取っておいたし、お菓子を渡されたら必ず感想を言った、バレンタインにチョコを渡されたらホワイトデーにお返しをした。
そうやって、表面的な態度だけじゃなくて見えない所でも女の子を大切にしたら、そのうち女の子を好きなって、コレ(同性愛者)が治ると思ったから。
モブ1
モブ2
モブ3
モブ4
モブ1
女の子に優しくしていたら、「王子」なんて呼ばれる様になって。余計、コレ(同性愛者)はバレてはいけないと思った。
高校に入って2回目の夏休み。いつも遊びに行くメンツで花火大会に行くことになった。
モブ1
tcbn💙
osdi🍄
モブ2
tcbn💙
モブ3
osdi🍄
モブ3
osdi🍄
モブ1
花火打ち上げまで他愛ない会話をしていた時、目の前を男性カップルが通った。
カップル1
カップル2
カップル1
カップル2
スタスタスタ(歩
全員「…………
全員が急に黙ってその様子を見ていた。カップルは色違いの浴衣を着ていて、始終、恋人繋ぎをしながら言っていた階段の方へ歩いて行った。
モブ1
osdi🍄
全員「……
モブ2
モブ3
tcbn💙
モブ1
osdi🍄
モブ2
モブ3
tcbn💙
モブ1
モブ3
tcbn💙
モブ2
ドクン
osdi🍄
osdi🍄
tcbn💙
モブ2
osdi🍄
モブ2
モブ1
tcbn💙
モブ3
osdi🍄
tcbn💙
ヒュ〜〜〜〜ドォーン!!
ヒュ〜〜〜〜パーン!!
モブ1
モブ2
モブ3
osdi🍄
tcbn💙
tcbn💙
tcbn💙
──もしかして、osdiがコレ(同性愛)を嫌悪してることに?──
tcbn💙
僕のそんな呟きは、花火の音にかき消され、誰の耳にも届かずに僕の心にじんわりとシミを作った。
次回「掘さんと宮村くん」
コメント
2件