黒夜に運ばれていたのは 少しの間だったようで
すぐに 雪の元まで戻ることが出来た
倒れているその姿に気付いて 慌てて駆け寄り
ヘンゲ ヒトの姿に変化し直した
白來
白來
白來
揺すってみるが、 閉じられた瞼は開かない
ただ小さく浅い呼吸音が 白來の鼓膜を揺らした
白來
白來
白來
じわり、と 目頭が熱くなった
白來
白來
白來
殆ど無意識に
白來
雪と出逢った時を 思い出す
白來
白來
震える手を握りしめて
ギュッと目を瞑り
そっと、雪の唇に 己のそれを近付けた
白來
白來
白來
必死に
何度も何度も口付ける
それでも
白來
雪が白來に シてくれた時は
白來
雪の呪力が波のように 流れ込んできたのを憶えている
白來
浅く呼吸する その身体を抱き締めた
黒夜
後から駆けてきた その見知った姿に
白來
何とかできるわけないと わかりながら
白來
それでも縋ってしまう
白來
黒夜
白來
黒夜
白來
白來
黒夜
白來
黒夜
白來
黒夜
白來
黒夜
黒夜
白來
黒夜
白來
黒夜
黒夜
黒夜
白來
黒夜
白來
白來
白來
黒夜
白來
黒夜
白來
白來
白來
黒夜
黒夜
白來
黒夜
黒夜
白來
白來
白來
白來
黒夜
黒夜
白來
黒夜
白來
言葉が震えた
自分が おかしくなっていることは
もう知っている
雪を失う恐怖が
白來を動かしていた
揺れる瞳を見ていたら
なぜか
かつて 白來と共に過ごしたことを
ふと思い出した
白來
黒夜
白來
黒夜
白來
黒夜
黒夜
従兄弟同士
でも、白來のことを 弟のように思って接してきた
つもりだった
でも
白來
白來
黒夜
白來
黒夜
白來
黒夜
白來
白來
白來
白來
話を聞いているうちに
どうしようもなく モヤモヤして
白來が あんなに楽しそうに
話すからだ
白來がヒトなんかを 好きだって言うからだ
…俺は今どうして こんなに嫌な気分なんだ?
わかってしまった
ああ、俺は
白來のことが
好き、だったんだ
第22話【追憶】
続く
コメント
4件
追い付きました!! まさかまさかの連続で本当に面白かったです✨ 数話分のコメントをこの場で一気にさせて頂きます。雪の濃厚なキスシーンは読んでて顔が熱くなるのを感じました😳。キュンキュンだぜ…😳😳 兄上の過去編も面白かったです。勝手にラスボス枠と認識していましたがそうでもないのか…? そして黒夜も何か抱えてそうな…? 続きが楽しみです✨
おはようございます! 黒夜の心情やっと書けました…待たせてごめんよ黒夜… それと本当に混沌としてるなって思います自分でも 圧倒的にわかりにくいのごめんなさい 次回もよろしくお願いします!