朝比奈まふゆ
…ん
朝比奈まふゆ
…鳳さん?
鳳えむ
…すぅ、…すぅ
朝比奈まふゆ
確か…
朝比奈まふゆ
…殺し合いって…鳳さんと?
朝比奈まふゆ
鳳さーん
鳳えむ
…んぅ?
鳳えむ
っ朝比奈先輩!?
アナウンス
やっと起きたかー、じゃ
アナウンス
第1回戦、朝比奈まふゆvs鳳えむ!
アナウンス
スタート!!
朝比奈まふゆ
…鳳さん、眠ってた前のこと覚えてる?
鳳えむ
えーっと、確か…
鳳えむ
…っぁ、ぇ、あ、(ガタガタ)
朝比奈まふゆ
大丈夫?鳳さん
鳳えむ
…だって…こ、ころ、しあいって…
朝比奈まふゆ
…そうみたいだね
鳳えむ
…っ、でっでもまだ別の出口があるかもっ!
朝比奈まふゆ
…申し訳ないけど、多分ないと思うな
鳳えむ
ぇ…?
朝比奈まふゆ
鳳さんが寝てる間に私も頑張ってみてたんだけど、なさそうかなって
鳳えむ
っ…そう、ですか…っ
朝比奈まふゆ
鳳さん、少し休む?
鳳えむ
…っ、いや、あたしは大丈夫です!
鳳えむ
先輩も笑ってくださいっ!わんだほーい!
鳳さん、なんでいつも私を笑わそうとしてくるんだろう。
今なんてそれどころじゃないだろうに
朝比奈まふゆ
…鳳さん。無理して笑わそうとしてこないでいいよ
鳳えむ
っ…
朝比奈まふゆ
それに、私鳳さんには無理してほしくないな
鳳えむ
…朝比奈先輩、いつも笑ってくれないから…
朝比奈まふゆ
…どうして?私はいつも笑ってるよ?
鳳えむ
っその顔です!
鳳えむ
あたしにはその顔が笑ってるようには思えないんです!
鳳えむ
だからあたしはいつも…っ
朝比奈まふゆ
…
朝比奈まふゆ
…そっか
朝比奈まふゆ
…ありがとう、鳳さん
鳳えむ
…朝比奈先輩も、いつも無理しすぎです
鳳えむ
無理して笑おうとするのなんてやめてください…っ
朝比奈まふゆ
…そっか
朝比奈まふゆ
あのね…鳳さん
朝比奈まふゆ
私ね、自分の事がずっと分からなかったの
鳳えむ
え?どういう意味ですか…?
朝比奈まふゆ
…私ね、自分が何を好きなのかとか、自分の夢とか、なにも分からなくなっちゃって
朝比奈まふゆ
それでもう自分に蓋をしてたんだ
朝比奈まふゆ
私はいつもちゃんとできてるつもりだったけど…鳳さんには、無理してるって、思われてたんだ…ね
鳳えむ
…っそんなことなら、あたしに言ってくれたら良かったのにっ!
朝比奈まふゆ
…どうして、かな?
鳳えむ
あたしは、朝比奈先輩の事ずっと考えてました!
鳳えむ
どうしたら朝比奈先輩が笑ってくれるのかとか、朝比奈先輩はなにかに悩んでるのかとか、ずっと…っ
朝比奈まふゆ
鳳さん…?私、あなたにそんなことされるくらい、いいことしたかな…?
鳳えむ
っそんなの関係ないです!ただあたしは…っ朝比奈先輩が、ずっと何か隠してるみたいに見えて、それがずっと…っ
鳳えむ
朝比奈先輩に何かあるなら、それがすぐに解決すればいいって、解決したいなって!
鳳えむ
ずっとっ、ずっと!
鳳えむ
…思ってたんです。
鳳えむ
だからっ!
鳳えむ
もう…っ、無理…しないで…っ、わらって…っ
朝比奈まふゆ
…
セカイで…奏が私のための曲を聴かせてくれた時みたいな…
朝比奈まふゆ
…あたたかい
鳳えむ
…
朝比奈まふゆ
…鳳さんがそこまで私のために考えてくれてたの、なんだか嬉しいな
朝比奈まふゆ
でも、まだその気持ちには応えられないかもしれない…
鳳えむ
っ今じゃなくても、これからもずっと朝比奈先輩の事考えますっ!
鳳えむ
いつか、笑顔にするた…め……に……っぁ、ぅ
朝比奈まふゆ
…?どうしたの、鳳さん
鳳えむ
…あたし、もう…っ朝比奈先輩の事…っなにも、できないっ…
鳳えむ
ぅ、うぁ、ぁあぁあぁあぁぁぁん!!
朝比奈まふゆ
…あ、れ?
朝比奈まふゆ
なに、なんっで、こんなのっ
朝比奈まふゆ
ぅ、あっ、ぅぁ、…っあ
鳳えむ
っやだ、やだよぉっ、まだ朝比奈先輩っと、一緒にっ、!
朝比奈まふゆ
、鳳、っさん…っ
朝比奈まふゆ
っ、これからのこと、考えよう…っ
朝比奈まふゆ
私達の…っ、どっちが生き残るか…っ
鳳えむ
…っ、あたしが、あたしがっ!
鳳えむ
朝比奈先輩を…っ
朝比奈まふゆ
っ、いいよ
鳳えむ
朝比奈先輩をっ、
鳳えむ
っ守ります!
朝比奈まふゆ
…え?
鳳えむ
だから…あたしが
鳳えむ
…
鳳えむ
しにます…っ
朝比奈まふゆ
…どうして……?
朝比奈まふゆ
っなんで鳳さんは私のためにそこまでっ!
鳳えむ
…っあたしは、朝比奈先輩を笑顔にしたいです…
鳳えむ
でも…っここで朝比奈先輩がしんじゃったら…
鳳えむ
もう笑顔に…っなれない…
朝比奈まふゆ
っこんなやり方で、私が笑顔になれると思ってるのっ!?
鳳えむ
…っ思ってませんよ…っでも!
鳳えむ
いつでもいいんです…っ、こっから1ヶ月後でも、数年後でも、数十年後でもっ!
鳳えむ
朝比奈先輩が生きて…っ笑顔になれば、それで…っ
朝比奈まふゆ
…鳳さんにも夢があるんじゃないの…っ
朝比奈まふゆ
夢を捨ててまでする事じゃないでしょっ!?
鳳えむ
…っ
鳳えむ
寧々ちゃんはやさしいから、ころしあいで生き残れるとは思ってません…っ
鳳えむ
類くんはっ、こんな事で生き残ってもきっと喜びません、司くんだって強いけどっ、こんな事できませんよ…っ
鳳えむ
それにあたしの夢は…みんなでやらないと意味がありません…っ
朝比奈まふゆ
…
鳳えむ
朝比奈先輩が笑ってくれるのも…っあたしの夢です…
朝比奈まふゆ
っ、そっか
朝比奈まふゆ
じゃあ、私が…っ、鳳さんの夢を叶えたらいいんだね…っ
鳳えむ
っ、はい…
鳳えむ
だから…っ、生きてください…っ
やめてよ、そんな物騒なもの、鳳さんが持ったらだめだよ
鳳えむ
…っ、朝比奈先輩ぃっ!
朝比奈まふゆ
…っ
朝比奈まふゆ
生きるよ、私
朝比奈まふゆ
絶対に…っ、生き残るから…っ
鳳えむ
っ、はいっ…!
朝比奈まふゆ
…
アナウンス
勝者、朝比奈まふゆ〜!
それじゃ、眠ってくださーい!
朝比奈まふゆ
っ、こんなことで、
朝比奈まふゆ
私が…っ笑顔になれるわけないでしょ…っ、