コメント
12件
素敵な物語だったんでフォロー失礼しますm(*_ _)m ついでに♥️1000にしました!!
❤️400したよ!
軽快な音楽とカラフルなイルミネーションで満たされた街
幸せそうなカップルで溢れかえり、 思わず身を震わせるような寒さの中でも行き交う人々は皆幸福そうだ。
高層ビルの下を俯き加減に歩く悠佑は世間のお祭りムードとは1人離れたところにいた。
それでも、気がつくと足はイルミネーションのある並木道へと向いていた。
本当ならば今日は恋人とここへくるはずであった。
「貴方との将来は考えられない」
数年付き合った彼女に手痛い振られ方をした悠佑には、1人の寂しさが応えた。
見上げれば、キラキラと輝くライト
それがだんだん滲んでくるのが悔しくて、悠佑は目を閉じた。
何故か瞼の裏に浮かんだ人を想う
すぐ近くにいるのに遠い
とっくに諦めたはずだった
叶わないと諦めて
そうして何もなかったかのように接してきたはずだった
一つ頭を振って、悠佑はその場を離れた。
今日はきっとどうかしている。
クリスマスなんてのがあるせいだ、 と思えば、普段は心躍るイベントもなんだか憎らしく思える。
ふと、誰かに呼ばれた気がして立ち止まった。
今度ははっきり、 「アニキ」 と
それは紛れもなく思い浮かべたばかりの人の声で
幾度も恋しく想い、その気持ちを押し込めてきた人で
意を決して振り向くと、木の影に立っているのが見えた。
その青が浮かべる笑みを美しいと思い
悠佑は唇を固く噛み締めた
うっかり言葉が溢れてしまわないように
両片想いの2人の、聖夜のお話
𓂂𓈒𓏸 𓂂𓈒𝕄𝕖𝕣𝕣𝕪𝕔𝕙𝕣𝕚𝕤𝕥𝕞𝕒𝕤 𓂂 𓈒𓏸𓈒